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バーニーのいないニュー・オーダー 難聴録34

難聴になった後に実家の母親と会ったとき、どんなふうに聞こえているのかという質問を投げかけられました。

何かわかりやすい例えはないかのう、とこれまでを思い出したときに一番わかりやすいのがやはり音楽。

難聴になったばかりの頃に違和感を覚えた曲がいくつかあるのですが、とりわけこりゃ変だぞ、と思ったのがニュー・オーダーのCeremonyでした。

この美しくゴシックなポストパンクソングはニュー・オーダーのデビューシングルであり、後世に余りにも大きな影響を与えた名曲中の名曲です。(ジョイ・ディビジョン!って感じの曲ですが)

個人的にはニュー・オーダーの中でも一番といっていいほど大好き。

ピーター・フックの印象的なベースで曲が始まり、本来ならバーナード・サムナーのギターが重なってボーカルが入るのですが、私の左耳で聞くとギターとボーカルが抜けているんですね。

バーニーのいないニュー・オーダーなんだよ!

と訴えたところで歌謡曲しか聞かない母親には伝わらないのでした。

「私はそんな暗い曲は聞かない」

とのことです…

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