太陽をなくした星
太陽をなくした
命の根源を照らし続けた太陽を失ってしまった
これまでに蓄えられた余熱で
暫くの間はもつのだろうか
言葉にならない多くの生命意識が
思考の中を走り抜ける
行き着く先はなく、ただ
電子化された記憶が駆ける
無意識の存在を認めれば夢の中にも
幾ばくかの答えを見る
生命とはどこから来てどこにゆくのか?
答えはとっくに知っている
明けない夜がないように
生命にも果てはなく
限りなく形を変え紡がれていく
たとえ太陽をなくしたと感じても
宇宙の裏側でまた大きな炎を燃やすべく
小さな命の灯火を紡ぎ誕生させている
母へ 2.29.2020
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