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創造と破壊(詞、短文、フィクション)

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主に詩や短文、フィクションなど書き連ねています
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#フィクション

ありったけの力を集めて...

ありったけの力を集めてこの世の悪のすべてをぶち殺したい 刺し違えは覚悟しなきゃな、 正義感なんて立派なもんでもない、 ただヘドロの沼に足場固められてるような状況に虫酸が走るんだ どこを向いて走ればいい? 何をめがけて突っ込んでけばいい? 何を信じればいいんだ? 仮面の下はほくそ笑んでるのか? おまえらに心根はあるのか? 何がほんとの狂気か知ってるのか? ありったけの力を集めて、この世の悪のすべてをぶち殺したいんだが、 まずはテレビを持ち上げて壁に叩きつけ

真夜中の中のほう

すべて朽ちろ 記憶のなかの甘い妄想だけのこして、 自分自身で歪めた人生と連動するように。 発した言葉の大半は本音や本質なんかじゃなく どこかで借りてきた半端な仕立ての毛布みたいなもんだ どこまで行っても身体の芯は温まらず、寸足らず 眠りに落ちる数秒間で人生のすべてを語ってみせろよ そんなペテンも今日でさよなら 終わりよければ全て良し、 ノーブレーキでコンクリートの壁に突っ込む車 ドイツ+トルコソサエティーのストリートキャスティング たつとりは後足で煙幕を巻き上げて まるで最初

ブラーフィクション / Blur Fiction

俺は短気で喧嘩っぱやい。 そのくせ実はとんでもなく小心者で 何かにブチ切れた数分後には足が震えて いたりする。 実際に肉体的な行動に出る事こそ稀だが、 行動に社会的な責任が伴う年齢になって 随分経っても酒の席はおろか、 タクシーの運転手や飲食店の店員にだって キレる。 大方の場合は過剰反応。 もしくはキレる方向に物事を解釈している だけだ。 自意識過剰でもあるし、 タチの悪いアテンションシーカーだとも 言える。 今までの人生で大きなトラブル になっていないのが不思議な