大学生が大人になる①

4月1日に社会人になり、3日目が終わった。
明日は土曜日でお休みだ。

この三日間、私にとってはかなり心が揺れた日々だった。
それはなぜなのか。
…前回のようにしっかりとした文章で記述しようとおもった。
しかし、どうしても指が動かない。
ちゃんとした文章で書ける自信がない。
いや、正しい言葉遣いで整った言葉で書いたところで私の思いを込められる気がしなかった。

どうしよう。進まない。
だったら、今の気持ちを、たとえ読みづらくてもバンバン書いてみようじゃないか。
読みづらくても、全体のたった2、3行だけがあなたに理解してもらえればいい。
そんな思いで記す。

1.寂しさ
正直、今めちゃくちゃ寂しい。
これまでは毎週のように、もしくは少し空いても数ヶ月程度で顔を合わせていた大好きな人たちと、三月末を持ってお別れをした。

大学二年時からお世話になっていたインターンMの方。
大学三年時からお世話になっていたインターン兼アルバイトとして働いたNの方々。
12年間通い続けた塾(大学以降のカリキュラムは違いましたが)V。

どれも私にとっては、定期的に通う場所・定期的に会う相手だった。
本当に居心地が良くて、毎回楽しくて、ただ安心し切っちゃってるからたまに私が不機嫌になって迷惑かけたり、口滑って失礼なことを言っちゃったり…
失礼なこともしてしまったけれど、本当に安心のできる場所だった。

ただ、いつまでもそこにいるわけにはいかない。
社会人という大きな変化と共に、別れが訪れた。

皆さんは私の就職が決まった時に、「そんなに喜んでくれるの!?」ってぐらいに喜んでくださった方々だった。
そして、今度は私を送り出してくれる。

社会人を目前とした三月末週、私には毎日のように別れの時間が訪れた。

3/23
MのTさんは、私を含めた同年代のインターン生をご飯に連れて行ってくれた。
インターン時だけでも貴重な経験を与えてくれたのに、卒業祝いでご飯に連れて行ってくれて、贈り物までくださった。
祝いの食事は、表参道のペルー料理。美食国の料理は、格別に美味だった。

3/26
Nの方々もご飯に連れて行ってくれた。
受け入れ先の法人一同からということで2枚のハンカチと
最もお世話になり私にとっては尊敬する兄のような社員さんからネクタイの贈り物ももらった。
出勤をするたびに、「あと◯日か。寂しくなるな」と切ないカウントダウンをしてくれて、毎日が悲しく、一日一日を大切に過ごした。

3/25
VのO先生は今までと変わりがないように講義をしてくれて、私もいつも通りを装いながら最後の時間を噛み締めた。
講義終了後、校長先生の奥様と娘さんが出てきてくれた。
「12年間、今までよく頑張ったね」と涙を流してくれた。
絶対に泣かないと決めていたが、涙が出てしまった。
校舎を出て先生と講義の続きを語り合う。これがいつも通りの光景。
ただ、最後の別れ際にした別れの挨拶(毎度やっていた挨拶がある)がいつもよりも力強く、先生は私を胸に引き寄せて抱きしめた。
小さいときに怪我をして泣いたときのように泣いた。涙が止まらなかった。
顔がぐしゃぐしゃになって別れた。
私にとって、学問の師であり、なんでも語り合える友のような存在であり、父のような存在でもあった。

どの最後の瞬間も言葉じゃ表せないぐらいに寂しくてリアルに涙を流したが、
いずれもこんな言葉を送って私にエールをくれた。

「今日が最後じゃないよ。家に遊び来たり、インターンにOBとしてかおだしてね」
「今日が最後じゃないからそんなに寂しがらないで。また手伝いに来たり、顔出しにきてね」
「自然とメールしちゃいそうだな笑。遠くに行くわけじゃないんだから、また会えるよ」

私にとっては“最後”と思っていた時間を、
相手の方々は“最後じゃない”と言ってくれる。

「出来事は一瞬、出会いは一生」

私と皆さんの出会いは、一生ものの宝なのかもしれない。

(この記事は、4月3日から執筆を始め、数回に分けて掲載致します)