田山進一|ライター・編集者

茨城県日立市の編集プロダクション『有限会社スタジオデン』の代表取締役。ライター・編集者…

田山進一|ライター・編集者

茨城県日立市の編集プロダクション『有限会社スタジオデン』の代表取締役。ライター・編集者としてお仕事しています。noteを使って誰かのお役に立てることは何だろう・・を考えながら発信を続けてみようかなと・・フォロー歓迎。無言フォロー失礼しますm(_ _)m

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  • 伝わる自分史の作り方

    自分史作成サービスも行っている編集者・ライターの田山進一が「伝わる自分史」について書きました。自分史を書こうとしている皆さまの、ちょっとだけでもお役に立てると嬉しいです。

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自分史とエンディングノートの違い

自分史とエンディングノートの違いについて考えてみました。結論から言うと、自分史は「自分」と「自分以外の人」のためにあります。エンディングノートは「自分以外の人」と「自分」のためにあります。あれ?同じものに見えますが・・なんて言うか、それぞれの割合と目的、書くべき内容に違いがあると思っていただければ・・このふたつは、似て非なるものと捉えていただいて間違いないでしょう。もしかしたら、はなから似ているとは思っていない、という人も多いのかもしれませんが。 エンディングノートについて

    • 自分史の変遷〜ノートからnoteへ

      自分史を書こうと思い立った時、大昔だったらノート(紙のノートという意味です。念のため^^;)に手書きで、もう少し最近になると、ワードなどのソフトを使ってパソコンに、という方法が主流でした。ところが最近はSNSの浸透により、いわゆる自分史の形は大きく変わりました。 昭和時代の自分史昭和の時代、家庭用パソコンというのは一般的ではありませんでした。昭和50年代になって家庭用ワープロが少し普及したかな、ぐらいの時代です。この時代に自分史を書こうと思ったら、大半の人はノートに手書きで

      • noteって使いやすいですよね。プロのライター、編集者としてお仕事をしている自分から見ても「テキストを書く」という点で言うと、本当に使いやすいです^^

        • 伝わる自分史の作り方(14)『家族との死別』

          家族との死別・・なんとも重いテーマですが、ケース別に『伝わる自分史』にするための書き方を考えていきましょう。 大往生の場合大往生とは普通に考えると、両親が天寿を全うして亡くなったケースです。自分史に書かれる際はお亡くなりになった時のことよりも、それまでに両親と過ごされてきた時のことの方が重要となるでしょう。最後の頃は介護が必要で自分が世話していた・・という方もいらっしゃると思います。特筆すべきことがなければ、こちらもあっさりと書けば大丈夫です。 例)元気なだけが取り柄の母

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        • 伝わる自分史の作り方
          15本

        記事

          伝わる自分史の作り方(13) 『故人の自分史について』

          故人の自分史について書きます。私はプロの編集者、ライターとして『親物語』という自分史作成サービスをお仕事のひとつとして行っていますが、その中でも故人の自分史を代わりに作ってあげたいというご依頼をいただくケースがあります。そのことを踏まえつつ、故人の自分史を作る際のノウハウをまとめてみたいと思います。 1〜2年後ぐらいに作れればベストかな・・まず言いたいのは、故人の自分史を作るにはタイミングがあるということ。あまりに早すぎると(自分史を作る側の)傷が癒えていないのでツラい作業

          伝わる自分史の作り方(13) 『故人の自分史について』

          伝わる自分史の作り方(12) 『戦争のこと』

          自分史を作りたい、という人のお話を聞く機会が多い私ですが、「戦争」に関わるお話を聞かせていただく機会はしばしばあります。考えてみれば終戦が1945年(昭和20年)の時ですから、終戦の年に生まれた人でも現在(2021年3月)は76歳ぐらい。「覚えているよ」という人の話でもまだ小さかった頃の思い出としてしか聞いたことがありません。話の内容で言うと、家族と一緒に戦地に赴任して、命からがら帰ってきたという話は聞いたことがありますが、兵隊として戦地に赴いていたという人の話は、私は残念な

          伝わる自分史の作り方(12) 『戦争のこと』

          伝わる自分史の作り方(11) 『災難のこと』

          災難という文字を広辞苑で調べると『思いがけず起る不幸な事』とあります。災難の例としては甚大な被害をもたらした『阪神淡路大震災』や『東日本大震災』、未だ収束しない(これを書いたのは2021年3月22日です)『コロナ禍』や、泥棒にあった、火事にあった、車にはねられた、借金を踏み倒されたなど、様々なケースが考えられるでしょう。 災難のとらえ方広辞苑では「思いがけず起る不幸な事」と定義されていますが、とらえ方によってはあながち不幸なこととは言えないのが災難なのではないでしょうか。「

          伝わる自分史の作り方(11) 『災難のこと』

          伝わる自分史の作り方(10) 『病気や事故のこと』

          長い人生、病気になったり、事故にあうことは、珍しいことではありません。また、大切な人が病気にかかったり、事故に遭遇してしまうことも、ままあります。自分史を作る時、それらを書くか書かないかは、あなたにとってそれらの出来事が人生の節目、あるいは変わり目になっていたかどうかで決定すべきでしょう。例え軽い病気だったとしても、後のあなたの人生に大きな影響を与えたような場合は、しっかりと書くべきだと思います。 病気のことを振り返ると・・病気のことで自分自身のことを振り返ると高校生だった

          伝わる自分史の作り方(10) 『病気や事故のこと』

          伝わる自分史の作り方(9) 『子供や孫のこと』

          あなたの人生の中で子供やお孫さんとの関わり合いを考えた時、お孫さんはともかく(ともかくとしてしまった理由は後述します)、子供との関わり合いがあまり無かった・・という人は少数派だと思います。大半の人は、自分の子供に大きく影響を受けながら、あるいは、子供のことをいつも考えながら、過ごしてきた時期があると思います。 子供を主体に書かない忘れて欲しく無いのは、ここでは、あなたの自分史を作っているということです。人生を振り返った時「子供がすべてでした」という人もいらっしゃるでしょう。

          伝わる自分史の作り方(9) 『子供や孫のこと』

          伝わる自分史の作り方(8) 『結婚のこと』

          8回目の『伝わる自分史の作り方』は『結婚のこと』について。人生のターニングポイントであることは間違いないと思いますが、書きたくない(思い出したくもない)ことであった場合どうしたらいいのかを含めて、書くべきポイントはどこにあるのかをまとめてみます。 思い出したくない結婚の場合結婚=幸せと思われがちですが、そうではない場合も多々あります。私が書いている記事のテーマは『伝わる自分史の作り方』なので、理想を言えば「思い出したくもない」「書くのはためらわれる」ことだったとしても、あな

          伝わる自分史の作り方(8) 『結婚のこと』

          伝わる自分史の作り方(7) 『お仕事のこと』

          7回目を迎えた『伝わる自分史の作り方』。今回は『お仕事のこと』について書いていきます。比較的自分史と直結できるテーマかと思います。 まずは履歴書のような書き方でまずは履歴書のような書き方で、何の仕事をいつからいつまで続けたのかを書いていきましょう。これって、人によってだいぶ差が出ます。ひとつのお仕事で生涯をまっとうする人もいるし、転職を繰り返す人もいます。私の場合は転職したり、独立したり、再びサラリーマンに戻ったりと色々あったので、お仕事については履歴書のように書くだけでも

          伝わる自分史の作り方(7) 『お仕事のこと』

          伝わる自分史の作り方(6) 『引っ越しのこと』

          6回目を迎えた『伝わる自分史の作り方』。今回は『引っ越しのこと』について、具体的な書き方を交えながら、お話していきます。 人生の節目と連動する引っ越しなぜ自分史を作る上で「引っ越し」について記述することをおすすめするかというと、人生の節目と連動していることが多いからです。「小さい頃、父親の転勤があって引っ越した」「大学へ通うために上京して一人暮らしを始めた」「結婚することになって彼の住んでいるアパートで同棲を始めた」「家を建てたので引っ越した」「災害にあい、やむなく引っ越し

          伝わる自分史の作り方(6) 『引っ越しのこと』

          伝わる自分史の作り方(5) 『親兄弟のこと』

          『伝わる自分史の作り方』も今回で5回目です。今回は『親兄弟のこと』について、具体的な書き方を交えながら、お話していきます。 両親の職業から家庭環境を想像させて両親との最初の接点はあなたが誕生した時です。その時の両親のことを職業を交えて簡潔に書いてみましょう。 (例、私の場合^^) 私は地方公務員として茨城県庁に務める父・敏夫、美容師として働く母・早苗とのあいだに長男として生まれた。 ご両親の職業を書くと家庭環境が想像しやすいと思います。「父親が公務員ってことは生活は安定

          伝わる自分史の作り方(5) 『親兄弟のこと』

          伝わる自分史の作り方(4) 『学校のこと』

          自分史を書く際にはじめにアウトラインを書き出そう、という話は先に書きました。今回はその中の『学校のこと』について、具体的な書き方を交えながら、お話していきます。 書き方と膨らませ方〇〇年〇〇月 〇〇小学校入学 〇〇年〇〇月 〇〇小学校卒業 単純ですね。このように履歴書に書くように(履歴書では省略される入学についても書いてくださいね)まずは羅列してみましょう。あとはその中に「どんな子供だったか」「学校での様子」「学校以外での様子」「印象に残るエピソード」などを書き入れていき

          伝わる自分史の作り方(4) 『学校のこと』

          伝わる自分史の作り方(3) 『出生のこと』

          今回は『自分史のアウトラインをはじめに』の中で書いた、書き出しておくべきアウトラインのひとつ「出生のこと」に絡めて、その中で詳しく書き出しておきたい内容について説明します。 基本はいつ、どこで生まれたかまず抑えるべき基本は「いつ、どこで生まれたか」です。「いつ」というのは生年月日のことなので、分かっている方がほとんどでしょう。「どこ」というのは市町村単位で書き出せれば最低限OKです。 昭和◯◯年◯◯月◯◯日、◯◯県◯◯市生まれ 有名人のプロフィールなどでもよく見かける書

          伝わる自分史の作り方(3) 『出生のこと』

          伝わる自分史の作り方(2) 『アウトラインをはじめに』

          伝わる自分史を作る上で大切なことは、まずはじめにアウトライン(概要)を把握することです。「木を見て森を見ず」という諺(ことわざ)がありますが、そうならないことが大切です。全体を見てから、細部に手を入れていく・・これが基本になります。そうしないと往々にして一部が肥大化された伝わりにくい自分史になってしまいます。自分の中では9割ほどの比重を占めていたと思われていた出来事が、客観的に見て見れば6割ほどの比重だった・・などという思い違いはよく起こります。 自分年表を作ろう!自分の人

          伝わる自分史の作り方(2) 『アウトラインをはじめに』