コラーゲンとACL(前十字靭帯)
先生方の中で患者さんからこんな言葉聞きませんか?
「病院で触ってくれるリハビリの人は撫でているだけだよ」みたいな。
僕の考えでは、前回話した皮膚、筋、関節包が頭にあるから、
これを治療する際に、「深度」が必ず関係してくると考えています。
だから、年数が経過した痛みなどは、この深度を無視することはできないはずなんです。
治療をした瞬間、交感神経が興奮していた方が、その興奮が弱まり筋緊張が低下し、
古くからある痛みが弱まるなんてことはみなさんたくさん経験しているはずです。
触ることで筋はゆるまり、線維化された筋周膜などの牽引や圧が弱まり、痛みが減少する。
でも、それで長年曲がらなかった膝の拘縮範囲は元通りになるのか?ってことですよね。
だから、深度を考えて治療するのが、僕は今のところ自分の形として腑に落ちます。
だからこの「深度」を伝える場合に直接横浜の先生のように伝えられることはとても意味があるなと思えました。
さて、コラーゲンの話のつながりから、ひとつお伝えします。
女性で運動している患者さんを診られていますか?
ACL断裂が月経周期に多いことをご存じですか?
ちょっとそれについてまとめてみました。
■ACLは線維芽細胞とⅠ型コラーゲン線維多い
■筋力は月経作用の影響を受けない
【 0日~7日月経期 】
・この時期はエストロゲンが少し出ていて、ACLはゆるまる時期。
・プロゲステロンがないため筋硬度も低下。
・月経期はエストロゲンによりACLの緩みやすさは残存しながら、筋性防御による剛性が低下する時期であり、そこに月経随伴症状が加わることでパフォーマンスが低下してACL損傷のリスクが高まる。
・月経直後に競技成績がいい
・よくないのは月経前と月経開始の2.3日
【 7日~14日卵胞期 】
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