見出し画像

生まれ育った街を撮る 〜変わらないものと変わるもの〜

僕にとって生まれ育った街を撮ることは、故郷の今を知るだけでなく、生まれ育った環境がどういうところなのかということを確認するため、小、中学生時代の思い出の場所を辿って確認するためということが挙げられます。
そうやって写真を撮っていくと、街の変化を知ることができてとても面白いなと感じます(もちろん変わらないところもあるので、そこは懐かしい気持ちになります)。
ここでは「変わらないもの」と「変わるもの」というテーマを添えて、生まれ育った大阪の街を見ていきます。

変わらないもの

2022年1月撮影

1枚目の写真は高校時代から見ている光景なのですが、マンションやビルも変わることがありません。
この光景を見ると改めて「地元に帰ってきたんだな〜」と実感します。
そして、地元に帰ってきたということで安心感が生まれてきます。
ちなみに写真を撮影したのは今年の1月なのですが、風も弱かったこともあって比較的に綺麗なリフレクションとなりました。

2021年8月撮影

2枚目の写真は幼少期からよく自転車の空気入れに行った自転車屋さん。
幼少期から中学まではよくお世話になっていたのですが、高校からは引っ越したこともあって行かなくなりました。
昨年夏に久しぶりに寄ってみると、変わることなく佇んでいたので思わずシャッターを切りました。

2021年8月撮影
2021年8月撮影

3、4枚目は幼少期からよく遊んでいた公園。
この載せている写真の光景は小学生の頃から変わらない光景で、写真を撮りながら懐かしいな〜と思いながら撮りました。


2018年8月撮影
2022年1月撮影

5、6枚目は大阪駅北口の写真。
時間帯は違いますが、比較として2018年8月に撮影したものと2022年1月に撮影したものを載せます。
こう見ても、大阪駅の建物は当然ながら手前にあるモニュメントまで変わっていないのは、個人的に興味深いです。

ここまでは、変わらないものとして取り上げました。
変わらない光景を見ると、安心感や懐かしい思いになることがあります。
それは幼少期の思い出を思い出すきっかけにもなりますし、地元で見れば地元に戻ってきたという再確認をすることができます。
しかし、変わらないものはいつまでも変わらないとは限りません。
いつかは時間を経て「変わっていくもの」へと変化していくのです。

変わるもの

2021年8月撮影
2021年8月撮影

上記の2枚はこれから変わっていくものとして取り上げました。
1枚目の写真の方が分かりやすいかもしれませんが、更地になっている場所には、新たに高層マンションが建てられる予定です。
これらの写真は昨年8月に撮影したものですが、8月の段階ではまだ更地の状態でした。

2021年10月撮影

それが2ヶ月後の10月に大阪へ帰省した際には、上記のような建築計画のお知らせという張り紙が出ていました。
46階建ての高層マンションの建設が始まり、工事が完了するのは2024年10月末日とのこと。
先ほど載せた、7,8枚目に写る高層マンションで36階建てぐらいなので、それよりももっと高いマンションが建つことになります。
おそらく光景そのものもガラリと変わっていくものになるかと思います。

阪神百貨店ー2018年8月撮影ー
阪神百貨店ー2021年1月撮影ー
阪神百貨店ー2022年1月撮影ー

次に取り上げるのが、梅田の阪神百貨店。
2018年にはまだ古い方のビルと新しい方のビルがともに残っていましたが、2021年は高層ビルがまだ建設中、そして2022年には高層ビルがしっかりと聳え立つようになりました。
約4年の歳月を経てはいますが、ここまで変わっていくと建物そのものが大きく変化を遂げていることも、写真を通して改めて分かってくるのではないかと思います。

おわりに

街の写真を撮っていくなかで、変わらないものと変わっていくものを撮ることは、醍醐味の一つではないかと思います。
何気ない街の様子でも、5年後、10年後も同じ光景として残っているのか、それとも大きく変貌を遂げて変わっていくのか。その様子を撮っていくことで街の変化を改めて知ることができ、新たな発見に繋がっていくのではないでしょうか。

写真を撮り続けていく中で、街の変化や人の変化、さらには撮影者の変化にも気づいていく。そんな中で、街も人も成長していくのかもしれません。

最後まで読んでいただきありがとうございました。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?