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ヒゲを剃ることにまつわる哲学めいたもの

男性の皆さん、毎日ヒゲを剃っていますか?
僕は毎朝起きて真っ先にやることが洗顔とヒゲ剃りです。
別に身だしなみを整えようと思っていたりする訳ではなくて、ただ単に顔がジョリジョリしているのに耐えられないからです。
手を顔にやったときに「ジョリ…」という感触がすると無性に不快になるので仕方なく剃っています。
更に言えば「毎朝ヒゲは剃りなさい!」なんて言うつもりは全くありません。
剃らないでそれで済むなら、それで良いと思います。マスク着けて外出するのが当たり前になりましたし。

毎朝必ずヒゲを剃る第一の理由は不快感ですが、毎朝必ずそうしていると、自然と哲学のような何かが生まれてきます。
まず顔を洗って、鏡で今朝の自分の顔を見て、「シケた面してんなぁ」とか「目の下にクマが出来てるなぁ」とか思いながら、ヒゲの状態を確認します。
あまり気分が良いものではありませんね。
シェービングクリームを塗って、カミソリで剃り残しが無いように丁寧に剃って、最後にクリームをすすぎ落とす。かかる時間はここまでで、大体8分から10分です。
その後に肌がヒリヒリしないように安物の化粧水をベチャッと塗っておしまい。

この面倒くさいルーティンをこなす前と後では、確実に頭のどこかが変わったというか、何かのスイッチが確かに入ったような感覚があります。
ベッドで起きたときの自分とはもう違いますね。これでまた一日が始まります。
それと、「ああ、今朝もちゃんとヒゲを剃れたな。」という本当にささやかな自己肯定感もあります。
些細なことで自分を褒めます。そんな大それたことは簡単にはできないですから。

弟もヒゲを剃り始めました。剃り終わった後にあちこちに小さなキズができているけど、そのうち肌にキズを作らずに剃れるようになっていくんだと思います。
そういえば僕もヒゲを剃り始めた頃はいくつもキズを作っていました。それで父親に「センスが無いな」と言われた。ヒゲ剃りのセンスってなんだよ?と思いましたね。

今ではヒゲ剃りでキズをすることは半年に一回あるかな?という位には慣れました。自分の顔の「どこに」「どのように」生えているかも把握して、それに応じて剃り方を工夫するようにもなっています。
果たしてそれをセンスと呼ぶのかは知りませんけど。

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