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自分が撮った写真の中に何が隠されているのか


 今年に入ってVoicyを始めた。自分の日々の仕事や日常を話していることが多い。頻度が高いため、これで大丈夫なのかとか、(自分もリスナーも)飽きてしまわないかと早くも心配になっている。まだ30回くらいしか放送していない。このnoteを月一と考えるとVoicyはかなり多い。しゃべりはノリでなんとか乗り切ろうとしているからやれているのだろう。noteとVoicyでは用途が違うような気がする。noteは文法というか論理的に書かないとと思うと少し時間がかかるが、後で読み返してそんなふうに考えていたのかと自分でも驚くことがある。Voicyの方はテンションがそのまま伝わる感じがする。Voicyのトップバッター的存在のワーママはるさんのVoicyを聴いていると、事前に相当内容について練り込まれているから、シンプルでわかりやすい。毎回きちっとしたプレゼンがあるようで本当にすごいと思う。くらべるつもりはないのだが、こちらはラジオゲストで呼ばれた時のように、リラックスさとテキトーさで、プロフェッショナリズムをなごませようとしていた癖がついていて、なんだかVoicyというプラットフォームでは場違いかなと感じつつも、まあそれもいいかと若干の開き直りで続けている。だいぶ適当な話とはいえ、多少は調べものをしてから話すわけだが、そのおかげでいろいろ知識が増えて楽しい。最近では前回の記事で紹介した積水ハウスの展示での内容を一回の放送に一枚の写真についてといった感じで話しているので機会があったら聴いてみてください。

 この積水ハウスの展示で飾っているロチェスターのシリーズは全くの個人的作品なので、仕事の内容は絡んでいない。つまりどこにいって何を撮ったかは僕個人の直感によるものでしかない。写真に撮る理由はいるのかと聞かれたらおそらくいらないと言うかもしれないが、その撮影場所に行く理由はあったほうが行動に移しやすいかもしれない。例えばロチェスターに行った理由は、と聞かれたら昔その土地の大学に通っていたから30年ぶりに見に行ってみたいという、ノスタルジックな理由だ。50歳にもなったらたまには振り返ってみてもいいかなと思ったから。そんな理由だって誰にも止められないはずだ。

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写真家の若木信吾です。 写真に関するあれこれです。写真家たちのインタビューや、ちょっとした技術的なこと、僕の周辺で起こっていること、それら…

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