7ヶ月ぶりのライブ

この週末は実に7ヶ月ぶりのライブでした。たしか自粛期間前の最後は二子玉川ライズでの坂本美雨さんとのクリスマスライブ。まさかその後半年以上ライブが出来なくなるなんて思ってもみませんでした。(もちろん世界中の人が同じ気持ちだと思いますが)

久しぶりにお客さんのいるステージに立ってみて(大半座ってたけれど)、そこにいる人たちの表情を見たり拍手を頂いたり、今まで当たり前だったことがとても新鮮に感じられました。
「ああ、人がいるなぁ」
とずっと思いながら演奏していたように思います。

もう一つ新鮮だったのが、配信で観てくれているであろうお客さんの姿も、同時に想像できた、感じれたということです。きっと以前であれば「このライブはネットでも配信されています」と言われても今ほど意識はせず目の前のお客さんへ向けての演奏になっていた気がします。

でも先日のステージでは、
「たぶん部屋のソファで飲み物片手に観てくれているのかな」
「休みの日だしベッドに寝転んでスマホで観ている人もいるだろうな」
「フェス好きの人は、もしかしたらプロジェクターとちゃんとしたスピーカーで本格的に楽しんでくれているかもしれない」
という、そんないろんな姿が浮かんできました。

これはインスタライブをやるようになったことが影響しているかもしれないですね。画面の向こう側にいるであろう人に向けて演奏したり話しかけたりしていると、自然と想像力が働いて「きっとこういうふうに観たり聴いたりしてくれているはず」とイメージするようになるのかもしれません。

現地で直接もらった拍手や「いつも聴いています」と声をかけてもらうのが特別に嬉しいことは言うまでもありませんが(心底嬉しいです)、同時に遠くで繋がっている人からのメッセージも本当にありがたく思っています。

「North Wing」が海外で沢山聴かれていることもそうですし、僕のインスタグラムを多くの外国人がフォローしてくれているのも不思議な感覚がある一方で、今の世界ではとても普通のことなんだと実感しています。

インターネットは空間を飛び越えるけれど、想像力さえあれば向こう側には同じように生活をして同じように楽しんでくれる人たちを感じることができる。そう思うと、リアルの世界とネットの世界にある隔たりを自分の想像力で埋めていくことは、難しいこともあるにせよ僕にとってはとても楽しいことのように思えました。

ライブフォレストフェス、来てくれた方も観てくれた方もありがとうございました。そしてこの状況下でベストを尽くして開催してくださった主催・運営のスタッフの皆様に心から感謝します。

目指せ書籍化📓✨ いつかライブ会場のグッズ売り場にエッセイ集を平積みにしたいと思います。