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愛してる、タリーズコーヒー

僕はタリーズコーヒーを愛している。

いつからだろう。

訪れる街に君がいると僕は無意識で君の元へと吸い込まれてしまう。

君は卑怯だ。

いつだって僕を暖かく迎えてくれる。

そして夏の暑い日には火照った身体を心の奥から冷やしてくれるときもある。

そんな君が愛しくて仕方ない。

君がいない人生がどんな風だったか
今では思い出すことも出来ない。

出会いは18歳の頃。

君から見れば僕は背伸びした少年に見えたかもしれない。

初めて君と出会ったとき、僕は君の深みにはまってしまった。今でも覚えている。その日は眠れなかったことを。

君はアメリカのシアトルから来たんだってね。日本で最初に育ったのは銀座だって聞いたよ。

そんな君の生まれた場所を見に行ったこともあったよ。もうそこには君はいなかったけど。

僕はいつも君を目にすると笑顔になってしまうんだ。どんな街でも、君がいるとホッとする。

我慢なんかしない、迷わず君に会いに行く。そんなとき必ず僕は言う、

「本日の君を僕に見せて欲しい。」

そう言うと君は毎日色んな表情で僕の目の前に現れる。

ときにスッキリした表情で僕を驚かせたり、ときに深みのある色合いで僕に大人の階段を登らせる。

僕は君を愛している。

でも、ときに浮気をしてしまうことを許して欲しい。

訪れる街に君がいないと寂しく、その街にしか現れない君以外の魅力に惹かれるときがある。

もし怒ったのであれば僕は全力で言い訳させてほしい。

君以外を愛することはないし、君以外と一緒にいることなどありえないと誓える。

でも君以外を知らないのに、君をどうやって素晴らしいと評価しろと言うんだい?

君が素晴らしいことは周りと比較しなければ分からないと僕は思ったんだ。だからたまに浮気することを許してほしい。

本当に毎日君が恋しいんだ。

食事をするときは君とずっと一緒にいたい。君がいなければ食事を終えたと言えないよ。

ごめん、嘘をついた。

本当は食事以外のときも君と一緒にいたいよ。むしろいつも一緒にいたい。

でも寝る前だけは君と離れなければいけない。

だって君にキスしてしまうと、その深みにはまって眠れなくなってしまうから。

今日も君のことを考えている。明日もきっと君のことを想っている自分がいるだろう。

もう君以外愛せない。

いつも傍にいてくれてありがとう、タリーズ。


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