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サッカー選手の内在価値について考えてみた


こんにちは、守屋です。


内在価値と言うのは、経済学用語の一つで、株式投資を行う際に、その企業の価値が株式の時価ではなく、企業の資産や収益や配当など、基礎的な要因によって測られたものを言います。


簡単に言えば、市場で付けられている値段とその企業の実際の価値を比較して割安か割高か判断するということです。


サッカー選手で言えば、市場価格がこれに該当します。

1位 ネイマール

1億5000万ユーロ(約195億円)
パリ・サンジェルマン所属

2位 リオネル・メッシ

1億2000万ユーロ(約156億円)
バルセロナ所属

3位 クリスティアーノ・ロナウド

1億ユーロ(約130億円)
レアル・マドリー所属

4位タイ キリアン・エンバッペ

9000万ユーロ(約117億円)
パリ・サンジェルマン所属

4位タイ ルイス・スアレス

9000万ユーロ(約117億円)
バルセロナ所属

6位タイ ハリー・ケイン

8000万ユーロ(約104億円)
トッテナム所属

出典:サッカー選手の推定市場価格ランキングトップ

では日本人選手はどうでしょうか。


1位:香川真司(ドルトムント/MF)
1300万ユーロ(約15億6000万円)

2位:岡崎慎司(レスター/FW)
800万ユーロ(約9億6000万円)

3位:清武弘嗣(セレッソ大阪/MF)
500万ユーロ(約6億円)

4位:武藤嘉紀(マインツ/FW)
450万ユーロ(5億4000万円)

5位:長友佑都(インテル/DF)
430万ユーロ(5億1600万円)

6位:吉田麻也(サウサンプトン/DF)
400万ユーロ(4億8000万円)

7位:本田圭佑(ミラン/MF)、久保裕也(ヘント/FW)、大迫勇也(ケルン)350万ユーロ(4億2000万円)

出典:【日本人選手の市場価格TOP10】

世界との差は市場価格では、歴然なのは言うまでもありません。しかし今回のテーマはあくまでも内在価値ということで考えてみたいと思います。


香川真司選手の場合


2006年 380万円
2007年 
2008年 800万円
2009年 2800万円
2010年 約7000万円
2011年 約3億円
2012年 約3億円
2013年 約12億円
2014年 約12億円
2015年 約12億円
2016年 約12億円

セレッソ大阪(2006-2010)
ドルトムント(2010-2012)
マンチェスターユナイテッド(2012-2014)
ドルトムント(2014-)

セレッソ大阪からドルトムントへ移籍した後に、市場価値が上昇し年棒も上がっていったことが分かります。


ドルトムントからマンチェスターユナイテッドに移籍する際には、移籍金として約15億円支払ったと言われています。


セレッソ大阪からマンチェスターユナイテッドに直接行くことがあった場合、15億円を支払ってでも獲得したかと言われたら、答えはノーではないでしょうか。


その理由を考えると

1.マーケットが異なるため、適正市場価格を判断できない
2.1のことから、内在価値がどの程度なのかも判断できない。

1に関しては、Jリーグという市場は欧州リーグと比べればレベルは低く、適正な市場価値が分かりづらいのです。


Jリーグで活躍している日本人選手が、欧州で活躍できるというデータが大量にあるわけでもないので、市場価格を適正に評価することは難しいです。


ですが、ブンデスリーガで活躍すれば、他のリーグ(リーガ、プレミア、セリエAなど)でも結果を残せると判断しやすいのです。


そこには、日本人に限らず多くの移籍による成功事例のデータがあるからこそ、市場価格をある程度決めることが出来るのです。


それに伴い、欧州リーグで例え無名、もしくは低い年棒だったとしても活躍することで、各クラブはその選手に対して市場価格と内在価値(今後の活躍期待値)を考えて割安であれば交渉するし、割高だと思えば交渉しないと判断するのです。


市場価値と内在価値を図る基準は、同じマーケットかどうか


つまり、マーケットが異なれば市場価値も異なり、その選手の内在価値を判断することも困難になりやすいということです。


その為に、日本人選手にはJリーグに限らず欧州4大リーグ以外でも挑戦して結果を残せば、4大リーグのクラブから、


「あの選手は、市場価格よりも割安で内在価値はそれ以上にある。一度交渉してみよう。」

ということが起こりうるのです。


ハンブルガーSVでプロ契約を結んだ伊藤選手は、柏アカデミー出身で、高3のときにハンブルガーSVのアカデミーに加入しました。

出典:まさに“柏から世界へ”…FW伊藤達哉がハンブルガーSVとプロ契約を締結

ビジネスの視点で言えば、早い段階でハンブルガーSVは伊藤選手に価値があると判断し、結果が伴うことでプロ契約を締結させました。


そうなると欧州市場で結果を出す伊藤選手に対して、欧州の各クラブは獲得に乗り出す可能性が高くなります。


もちろん移籍金の設定もしているでしょうから、クラブは伊藤選手に結果を出してほしいと願うと同時に、移籍したとしてもお金が入ってくる仕組みを作っているのです。


今後の継続的な結果次第ではありますが、欧州から欧州であった場合の移籍金と年棒は市場価格よりも、割安と判断しやすい材料が揃っているために高騰すると予想できます。


Jリーグから欧州への移籍金と年棒を考えた場合、やはりマーケットが異なることは材料不足から不利になると考えられるでしょう。


逆に言えば、Jリーグで結果を出しつつ国内移籍を繰り返すことは、市場価値と内在価値のボラティリティ(価値の変動)が少ないので移籍金や年棒が高騰することは少ないとも言えます。


選手の価値は市場価格で考えやすく、日本人選手は低いと思われがちですが、そもそもマーケットが異なるために適切に判断できないことを考えると、今後も日本人選手が欧州に挑戦する人数が増えれば増えるほど、データが集まり欧州市場での日本人選手及び、Jリーグで活躍する選手の価値も高騰してくるのではないかと感じますね。


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