つながること、まなぶこと。②
今年新しくできた高校、湘南一ツ星高等学院の【フロントランナー劇場】その記念すべき第一回に講演させてもらいました。zoomでの全4回の講座が終了したので、忘備録がわりに投稿します。
さて前回の続きです、今回は授業内容に踏み込んだ話をさせてもらいます。
ここで軽く生徒さんを一部ご紹介
Aさん、高3、女子、経済や経営に興味がある。
Bさん、高2、女子、管理栄養士を目指し、飲食に興味がある。
こんな感じで、まさに高校生の生徒さん向けに授業させてもらいました。
せっかく第一回目の講師をやらせて頂いたので、ガッツリ生徒さん達の興味のある内容に合わせた授業にしました。
Aさんには、飲食店での利益率や原価に関する話題等、超絶ミクロな経済について。
Bさんには、飲食店で料理を作る上での考え方、料理を仕事にしていく上での気構えや修行時代の苦労話を交えた話。
高校生に授業をする事も初めてなら、zoomで話すのも初めてで、不安の中のスタートでしたが、どちらの生徒さんも、こっちの話を熱心に聞いてくれて本当にありがたい!毎回楽しく話せました。
自分が高校生の時は、こんなに人の話をちゃんと聞いていなかったはず…
右上の娘の頭の上にペットの文鳥が乗った瞬間!テレワークならではw
zoomで話す時って、音声も映像もタイムラグがあり、相槌の打ち方だったり、相手の話の聞き方が難しいですよね。
身振り手振りを大きくして、声よりも動きで相手の話を聞いている事を伝える。
極端に言うと、VTRを見ながらワイプに写ってる芸能人になり切って相手の話を聞くと、zoomで話している相手の話をさえぎらず、お互いにスムーズに喋れる気がしました。#令和の気遣い
さてここから本題!
専門性のある話をしながら、そのたとえを身の回り(家庭レベル)まで落とし込み、実体験を交えて説明し、考え方の基礎の部分を理解してもらう。
その上で、点と点を線にしていく。
生徒さんの興味が、経済と食に関する事だったので、飲食店の仕事をベースに、商品(料理)と経済(原価率&売値)の相関関係を説明させてもらいました。
今回はポテトサラダを例にして
①適性原価で販売する
②販売金額を上げるには
③付加価値の付け方
この3点を説明しました。
①一般的な飲食店の原価率の目安30%を例に出し、材料の価格から算出した原価に対しての金額を設定する。
(適性原価で販売するのが、一番楽だし良心的)
②とはいえ、土地柄、客層によって客単価設定も変わってくるし、一品の値段は変わってくるよね。
(立ち飲み屋とダイニング。都心の一等地の店舗と地方都市の店舗の家賃の違いをイメージしてもらうとわかりやすいとおもいます)
③②を踏まえて①のポテサラよりも高い金額で売るためにはどうするか。どこに付加価値をつけていくか。
(海鮮専門店なら魚介を使って。和牛専門店なら和牛を使って。素材、調理法で他店との差別化をはかり、付加価値をつけて①よりも高い金額で販売する)
この3点を踏まえて、他のメニューとのバランスを考え、金額設定しメニュー化する。
飲食店に携わる人間なら自然に考えている(本当はもう少し複雑)ことを改めて言語化して説明できるようにしてみました。
食と経済の点と点が線がり、AさんBさんお互いの興味のある分野に理解が深まればと思ってこの話をしましたが、2人とも熱心に聞いてくれて。
話す相手が興味を持ってくれているのがわかると、こっちも熱を持って話すことができ、授業は毎回時間オーバーするまで喋ってしまう始末。#いつもごめんなさい
zoomで話すだけでなく、毎週課題を出したんですが、2人ともこっちの予想を超える(もちろん良い意味でね)課題を提出してくれました。
この話は長くなるんで次の機会に。
ちなみに小学校からの親友の木内先生
子供の頃からしんちゃん、きゅうちゃんと呼び合っていたのが、zoom上では飯田先生、木内先生と呼び合う。
うれしいような、はずかしいような。
木内先生と呼ぶのは未だに慣れませんw
湘南一ツ星高等学院
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