見出し画像

つながること、まなぶこと12

人生で初めて電動アシスト自転車に乗りその楽さと速さに驚愕し、電動自転車を普及させる仕事をしたいと切実に思ったシンゴです。
#5年ぶりの自転車
#電気自転車はもう充分普及しているという事実

今回は日本に帰国して、ようやく生徒と対面で授業ができたって話です。
この時点で内容の9割は話していますが、なかなかエモい授業になったので、最後まで読んでいただけると幸いです。

学院に初登校!

コロナが盛り上がり始めてから開校した湘南一ツ星高等学院なので、香港に住んでいた僕は藤沢に行けるはずもなく、授業はずっとリモートでした。
リモートでも授業をする楽しさや、生徒と交流する喜びはありましたが、教室の温度や雰囲気がわからないのでやりづらい部分があるのは否めませんでした。
それがようやく対面でできるんですから、テンションが上がらない訳がない!
今回は授業を3コマ(40分×3セット)分割いてくれたので、たっぷり授業をさせてもらいました。
#この日の午前中は飯田祭りでした

藤沢駅から徒歩5分にある学院に着くと、廊下で話していた生徒さんがお出迎えしてくれました。
以前から画面越しで会ってはいたけれど、実際に会えると嬉しさが込み上げてきます!
初めましてと言って良いのか久しぶりと言って良いのか戸惑いましたが、どの生徒さんも暖かく迎えてくれました。
#好きです

学院長に挨拶をし、施設を案内してもらい、小学校からの友人である木内先生と授業の打ち合わせをしました。

楽しそうw

フロントランナー劇場を始めた時から、まずは大人がワクワクできる授業を!をテーマに授業の構成を考えていましたので、今回も木内先生と2人でアイディアを出し合い、授業の最終調整をしていました。
こういう時の表情って、きっと小学生の頃から変わらないんでしょうね。
#悪戯好きな少年でした

授業1時間目

1時間目は、今回の授業の構成の説明からスタートしました。
普段はこういったことはしませんが、今回は3時間ある長丁場の授業なんで最初に時間割を説明しました。

和食屋さんのメニュー風に

基本的に僕の一人喋りなんで、今回パワポは少なめです。
#いらすと屋さんありがとう

簡単に自己紹介と今までの経歴を説明して本題へ。
この時間のメインは【海外での仕事や暮らし】についてです。

今までの授業の内容と重なりますが、初めましての生徒さんも多くいましたので毎回話している内容から始めました。
抜粋してですが、授業で話した内容を書いていこうと思います。

海外で働く時や外国の人と働く時って、日本人みたいな気遣いや察する心を期待すること自体が間違っていて、出身国や文化・宗教もバラバラな人達で同じ事をしようとする時には、きちんと自分の気持ちや想いを言語化して伝える必要があるんです。
#引っ込み思案な子が海外から帰ってくると自己主張が強くなる現象がこれです

当たり前の内容のようですが、ここを理解しているだけで海外で働いたり暮らしたりするハードルがグッと下がります。

続いて【海外で働く上で必要なスキルとは?】です。
これは結論から書きますが、必要なスキルは丈夫な身体と健康な心です。
他の条件としては学歴や職歴・語学なんかもありますが、海外で働く上でダントツで必要なのはこれなんです。
どれだけ技術があって、優秀で仕事ができても、赴任先の国が合わずに帰っていく人を多く見ました。
その国の水が合う合わないは行ってみないとわからない部分が多いですが、丈夫な身体(適度な運動)と海外でも楽しめるような趣味を持っておくと良いと話しました。
香港に住んでからジョギングを始め、PS4で色んなゲームをやり込んだ僕は(笑)実に健康に香港暮らしを送ってきました。

この時間でどうしても伝えたかったのは【言葉の通じない国に来ると誰でも幼稚園生と同じになる】という事です。
実際に海外に行くと、道を歩いたりご飯を食べたり観光するだけでも大変だし、その国で暮らしていこうと思うとアパートを契約したり銀行口座を作ったりとやらなきゃいけない事は山積みですが、自分一人の力じゃできないことがほとんどです。
誰かを頼ったり、自分ができない事を楽しむぐらいになると海外での暮らしはグッと楽しくなります。

いつかこの学院の生徒が海外に打って出る時に、今日の授業を思い出してくれたら嬉しいと思いながら、1時間目の授業は終わりました。

授業2時間目

この時間は、僕が独立して作ろうと思っている飲食店についての話です。

フロントランナー劇場は、何かを成した人や各業界の最前線で頑張っている人が授業をしているので、僕のように現在進行形で挑戦をしている人が授業をするのは初めてとのことでした。
#やったぜ!

自分の事業を説明する時に使っている資料を、そのまま生徒さんに見せて内容を簡単に説明しました。
基本的に表に出ることの無い資料ですが、今しか見られない資料なのでそのまま見てもらいました。

一通り内容を説明した後は、何人かに別れてワークショップをしてもらいました。
内容は【シンゴのお店で提供する料理】です!
お店のコンセプトに沿う料理を考えるという条件付きで考えてもらいました。

実際に生徒に配った資料

・車椅子の人やベビーカーでもそのまま入れる店内
・赤ちゃんからお年寄りまで食べられる料理
・サスティナブルな取り組みをしている日本酒やワイン

こういった店のコンセプトを理解してもらった上で、提供する料理を考えてもらいましたが、みんな慣れない中でしっかり考えてくれて、発表の時間は盛り上がりました!

なかなか見られない飲食店のラフ図面

授業3時間目

3時間目の授業は、職業としての料理人とはどういう仕事かです。
料理人の仕事ってわかりやすいようで見えない仕事がたくさんあるんで、そんな話も交えて説明させてもらいました。

今回1番気に入っているパワポ

家庭でお母さんが作ってくれる料理とお店で料理人が作る料理の違いは何でしょう?

こんな質問を生徒さんに投げかけると、『味の違い』や『食材の種類の違い』『盛り付けの綺麗さ』はたまた『お金が発生するか否か』なんて意見も出てきました。

この質問の正解ってなかなか難しいですよね。
家庭の料理とお店の料理の大きな違いは、お金が発生するか否かが大きいと思います。
料理の対価としていただいたお金で食材を買い、家賃・水光熱費・人件費を支払う。
#当たり前の事を大きな声で言っています

金額の大小に関わらず、お金をいただく以上プロとしてクオリティを保証しなければいけないし、責任が発生する。
そんな話をさせてもらいました。
そんな流れで原価率の話し。

毎回生徒さんに話している事ですが、飲食店の減価率って知らなくても困らず生きていけますが、知っていると思考のヒントになるのに加えて、この授業の再来週には調理実習もあるので、簡単に飲食店の利益の出し方を説明しました

3時間の長丁場でしたがどの生徒さんも最後まで真剣に聞いてくれ、僕も楽しく授業ができました!

授業を終えて

初めて学院に行くことができ対面で授業をしましたが、生徒さん一人ひとりの顔が見られる分リアクションが見え、自然と授業が盛り上がっていくように感じました。

教育者でもない僕が授業をし、生徒さん達に自分の話をさせてもらいましたが、今日の経験がいつか生徒さん達の身を助けてくれたり、困難に立ち向かう勇気になってくれたらと思いました。

たまにしか来られませんが、これからも調理自習やイベントなどを通して関わっていきます。

みんなありがとう!
また湘南一ツ星高等学院にお邪魔します!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?