学習性無力感 (learned helplessness)

※心理学検定キーワード改訂版を参考にしています。

・セリグマンとマイヤーによる実験で観察された。

・イヌを
A:電気ショックを制御できる群
B:電気ショックを制御できない群 に分けた。


【第1段階】
・A群は行動を起こすことで、電気ショックを制御できることを学習する。
・B群は電気ショックが制御できないことを学習する(いかなることをしても回避できない)

【第2段階】
・状況が変わり、A、B群ともに電気ショックから回避できる条件になった。
・A群は新たな仕掛けを学習し適応した。
・B群は最初は状況に適応しようと試みたが、次第に動かなくなり、なされるがままになった。


【結論】
第1段階で制御不可能の状況に置かれたイヌは、状況が変わり制御可能になっても電気ショックから逃れるすべを学習できなかった。

制御不可能な状況下で、「どうせ何をしても無駄だ」ということを学習し、無気力状態になってしまう現象を学習性無力感という。

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