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讃岐の富士と屋敷へ再び

一ヶ月ほど前に「親孝行手当」というマモノが会社から支給された。

おかげさまで僕の両親はまだ三途の川を渡りきらず健在だ。父81歳。母80歳。

この「お金」をどう使わせてもらうのか、4つほど提案したのだが、めでたく提案④が採用されたので両親を乗せて香川県は丸亀市と高松市まで母の姉の墓参りを兼ねてドライブしてきた。最終目的地は高松市牟礼町大町にある「郷屋敷」の「古遊楽」というカフェでお茶をしばかせてもらうのと、前もって注文していた和三盆の砂糖、讃岐うどん、藻塩等を購入する為だ。送ってもらうという方法もあるのだが、自分の足でそこへ行かせてもらうのも、これまた味がありましてね。もう何回も行かせてもらっているので、自分の家みたいに行かせてもらっている馴染みのお店。癒されるし元気もらって帰れるし。

快晴の瀬戸大橋を渡り、いざ四国の地へ!


坂出ICで高速を降りて車で10分ほどの所にある丸亀市の「パパベル」というパン屋さんへまずは向かった。四国の旅ではもう恒例になってる。テレビでも紹介されたそうで、お客さんも沢山来ておられた。ダウンタウンの浜田さんも取材で来られたそうな。

このパン屋さんの背後には讃岐富士と呼ばれる山がある。店の横に作られた外でのイートスペースからの眺めが絶景なんだなこれが。
というわけで、シャッターをパシャリ。

カレーパンが勝負パンらしいのでそれと、ラスクと季節柄マロンクリームの乗ったパンを郷屋敷の皆さんへの差入れにと仕入れて店を後にした。お土産用の買い物は今回はなしにした。パン破産してまいそうやから(笑)


さて、それから向かったのは母の姉がおられる墓参り。そのお姉さんは、それこそ火傷でどちらかの手の指がひっついてしまっていた。そんな不自由な手であったにも関わらず、とてもよくお世話になったらしい。色んな面で。僕も面影はハッキリと覚えている。

母と一緒に「般若心経」をあげて参らせてもらった。この般若心経は体の一部として入っているから本なんていらない。悪い事をするたびに「仏さんの前行ってあげてきな!」と母に怒られて、その度その度あげているうちに勝手に覚えてしまった。決して覚えようと思って覚えたのではない。よって他のお経はほとんど覚えておりませぬ。あしからず。

おばちゃん…また来るわな…

お墓に話しかけながら墓地を後にした。そして次に我々が向かったのは、香川県坂出市の名産「名物かまど」という名の和菓子屋さん。

さっき墓参りした、姉ちゃんが、よく買って持って来てくれたり、送ってくれたりしてくれたんだそうな。思い入れのある和菓子を丁寧に選びながら母は沢山買っておりました。僕も会社の仲間達に買わせてもらいました。めでたしめでたし。


さて、お次はいよいよ本命の「郷屋敷」に向かいます。あいかわらず良い天気で気持ちいい。ちょうど郷屋敷の手前には大きな運動公園みたいなのがあって、野球場が二面もありまして、土曜日って事もあってユニホームに身を包んだ人が沢山おられました。野球も見れて最高です!

そうこうしてるうちに到着しました。

こちらも、その昔テレビの取材が来られたそうです。あの「鉄腕ダッシュ」だそうです。すげぇですぜ。早速に、この正門からではなく、裏口?横口の喫茶入口から「来たでぇ」と侵入。泥棒みたいに。

世の緊急事態宣言も解除になったのもあってか、こちらも沢山のお客さんが来られてた。
観光バスもドカッと駐車場に腰をおろしておられた。繁盛繁盛。古遊楽のボスに早速に「数がもしかして足りんかも知れんけど、また皆さんで食べて~」ってさっきパパベルでゲットして来たパンを渡した。「あのパパベル?こないだテレビに出てたんよ。ありがとう」って受けとってくれた。気さくに香川弁?も織り混ぜながら話してくれるので、とても癒されるし落ち着く。父も母もとてもお気に入りなのだ。「電話で注文してくれてた分は、ちゃんととっとるけんね」ありがとう。そこへ、もう少しプラスして頂くわ。とさらに、お土産コーナーを物色してた母。

それよりも、まずは腹ごしらえさせてもらおうな。という事で注文注文。

今回座らせてもらった席から窓の外を見るとこれまた味のある景色だったのでパシャリ。

僕達が座らせてもらった後からも、ぞくぞくとお客さんが来られて、あっと言うまに満席状態だった。今年はこれで3回目なのだが、全て両親と一緒だった。「会社の皆は元気しとるん?」ってボスが声をかけてくれた。
山ちゃん、三浦君、吉とも、かれこれ4~5回は来ているので覚えてくれていた。「また今度はあの愉快な仲間達と来るわ」って返事してもたから、帰ったら愉快な仲間達に話してみよう。きっとまた来るはめになるのは間違いないと思うけど。


ちょっと一服吸うてくるわ…と中庭にある喫煙場所にも変わったものがあったのでパシャリ

なんで、ここにこのお地蔵さんみたいな方がおられるのかね?思わずいつも手を合わせ返してしまう。
あっそうそう、地元のファミマに行ってみたけど手巻き煙草のセットは売ってなかったわ。レジで聞いてみたけど、やっぱりないそうです。残念。

さて、そろそろ腹ごしらえも終わったので再び、お土産コーナーを物色した。写真中央の売店入口の奥に見える白いナイロン袋達が前もって注文させてもらってた上村家の分だ。さらに讃岐うどん、饅頭、手作り巾着、和三盆の千菓子を追加で袋に詰めてもらってお支払完了~。すごい事になっとるよってボスが笑いながら言ってた。大丈夫やで支払いは婆ちゃんやけんって笑って返事しといた(笑)

この喫茶でコーヒーを頼むと必ずついてくるオシャレな、かき混ぜる為の棒。

桜の木を削ったような。とてもオシャレ。年寄り二人がとても気に入ったみたいで、ダメもとでボスに聞いてみた。「あのかき混ぜる棒、売ってもらえへんかな?」即答で「ええよ、あげるよ。何本いる?」

言ってみるもんやな……。
「さっ三本」

と、あつかましく即答で返事した。もらって帰ってきた。詳しくは教えてくれなかったがやはり桜の木を自分達で削って作っているような感じだった。いつも自分とこのお土産はほとんど残らないのだけど、これは絶対残る。大事に使わせてもらいます。

ありがとう!

この心地よい天気の中、気さくな癒しと、また来ようと思わせてくれる元気をもらって「郷屋敷」に別れを告げて帰路についた。朝6時半から約10時間の親孝行手当を使わせてもらった上村家の旅は終わった。

今年中にまた、愉快な仲間達と行く事になるかもしれないけれど……。


実家に帰って来てから、お土産の整理をしてた母が聞こえるように独り言「パパベルで、やっぱり食パンとか、シナモンロールとか買っとけばよかったわ~。ちょっと足りひんわ。」ほな、また近いうちに行かなあかんな!その為にも元気でおらなあかんな。と笑った。よかったよかった。


手当一万円では全然足りへんがな


今度また言ってみよっと。贅沢言うなって言われるな…きっと。


以上  10/30の上村家珍道中でした。


読んでいただいてありがとうございます。失礼します。


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