【中医学を学ぼう】五行
みつき先生:「今日は五行について学ぼう。」
まなぶ君:「えーと、五行ってどんなもの?」
みつき先生:「古代の人々は生活の中で"木、火、土、金、水"っていう5つの素材を生活のなかで欠かすことのできない基本的な物質だと考えていたんだ。」
まなぶ君:「ふむふむ。」
みつき先生: 「彼ら古代人はこれらを抽象化して、物事を理解したり、世界の法則を導き出す道具として使うようになったんだよ。例えば、"木"は、木が成長する様子を見て、伸びていくもの、成長するものを象徴するようになったんだ。」
まなぶ君: 「"火"とか"土"とかもそうなの?」
みつき先生: 「そう、"火"は炎が上昇する様子から、温かいもの、上に昇るものを表し、"土"は農作物を育てる土地から、生み出すもの、土台となるものを表すようになったんだ。」
まなぶ君: 「じゃあ、"金"と"水"は?」
みつき先生: 「"金"は変化、清潔さ、収斂(縮小)を表し、"水"は潤いや冷たさ、下向きの流れを表すんだよ。」
まなぶ君:「なるほど。"木、火、土、金、水"を物事や現象の性質を表現するために使ったんだね。」
みつき先生:「その通り!」
まなぶ君:「そこまではわかったんだけど、さっき先生が言ってた『五行を使って世界の法則を導き出す』というのはどういうこと?」
みつき先生:「各々の五行が、お互いに関連しながら相互作用して、世界が成り立つって考え方なんだ。人間の体の機能や感情、季節や色なども五行に関連付けられるんだよ。」
まなぶ君:「それって、たとえばどういうこと?」
みつき先生:「例えばね、五行の一つ「木」は春や怒りの感情、そして肝の臓と関連していると考えられているんだ。だから、春に肝の臓の異常がでやすいとか、怒りの感情が過剰になると肝の臓を傷めるとかいう理解につながるんだよ。」
まなぶ君:「なるほど。五行って、いろんなものをつなげる考え方なんだね。」
みつき先生:「そう。そして、自然界の出来事や人体の器官を五行に分類したのが五行色体表なんだ。下に添付しておくね。」
まなぶ君:「表になっていると見やすいね!」
確認問題: 「五行」とは何を表すものでしょうか?正しいものを全て選択しなさい。
「木、火、土、金、水」がそれぞれ独立した象徴として扱われ、物事を理解するための個別の道具である。
「木、火、土、金、水」がそれぞれ物事や現象の性質を表し、互いに関連しながら相互作用することで世界が成り立つと考える古代の理論。
「木、火、土、金、水」がそれぞれ季節や感情などと関連づけられ象徴するもの。
「木、火、土、金、水」がそれぞれ古代の基本的な生活必需品であり、それらを用いた生活の仕方や規則を表すもの。
伝統鍼灸 心月院
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