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公務員13年目の記憶(転職先1年目)

こんにちは、shingoです。

殴り書きですが、2020年度の私のキャリアを振り返ってみたいと思います。2020年度は私がアラフォーにしてはじめて転職を果たした年でありますので、転職先でのわずか3か月間の成果に絞って振り返ってみたいと思います。

▼職務(組織としての仕事内容)

・県庁が所管する建物の保全管理
・部の庶務事務統括

言わずもがな、設備やら建築やらの技術屋さんたちが主体の組織です。また、部の中でも庶務や文書事務などを総括する課でもありました。

▼私の仕事内容・役割

一言でいうと、技術屋さんたちを支えるための庶務
もうちょっとブレークダウンしましょう。

・職員向け健康保険・福利厚生事務
・文書事務
・会計年度任用職員任用・退職・報酬支給事務
・その他雑用(改めて考えるともう思い出せない)

簡単に言うと、福利厚生事務担当+各種事務のとりまとめ役
華はない。決して著しい成果を成し遂げられるような仕事ではありません。やってナンボの世界。

特異な点を挙げるとすれば、後述の傷病手当金などのように人事関係という側面も持った事務でしたので、課外の管理職の方などと慎重に事務を進める必要がありました(詳細は省きます)。

▼成果

大きくふたつあります。まずひとつめ。

主体性、主体性、主体性

これに尽きます。

役所あるあるだと思うんですが、新任だろうと異動してきたばかりだろうと、とりあえずOJTという名のもと、とりあえずほっとかれる(笑)転職先の役所でもそうでした。

逆に言えば、それは慣れていたということなので

あーはいはい、やっぱりこういう感じなのですね。育てるってよりか、育てよって感じですよね。

と理解していたので、頭より体が先に動いていたというか、言われる前に自分で調べて解決策案を考えつつ、迷ったら先輩に相談。こんな感じで主体的に自走して仕事を進めていました。

その証拠と言ってはなんですが、自分の力で課の誰もが事務の進め方がわからない病休者に対する健康保険からの傷病手当金の積算方法と支給までの一連の事務を2件やり遂げることができました

入所たった2か月くらいでこれができたのでは前職の経験がなんだかんだいって、間接的に貢献しているものと思います。

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ふたつめ!!

アラフォーおじさんでも組織になじむことができた!

それまでの栄光というか成功体験が邪魔をして、年を取るごとに心の?柔軟性みたいなものがなくなっていくものかと思います。

が、入る前に

スポンジマインド、スポンジマインド、スポンジマインド

というフレーズを頭の中でかなり意識していたからか、はたまたおちゃらけた性格が幸いしてか、時間はかかりましたが管理職の方含め、かなり周囲の方と仲良くすることができました。きっかけを作ってくれたのは、突如ランチに誘ってくれたイケ先だと感謝しています。

仲良しエピソードの私らしい点としては、部長に関するものです。部長は個室を持っており、にわかには話しかけにくい雰囲気でした。空間的な意味合いで。

そんな部長に文書担当として、回覧物を持っていくことがあるのですが、定例的な回覧物をある日持っていくと、

部長「あら、今日のは随分冊子が分厚いんですね」

と言われました。正直回覧物なんて新聞の切り抜きだったり、業界雑誌なので誰が見るんじゃ!という感じで、私自身まったく目を通してませんでしたので、その場は適当にあしらって終わりでした。

しかし、

これじゃいかん!てか、逆に普段話せない部長と話すチャンスじゃね⁉

と思い、次の日から

今日の○○新聞は感染者数減について書かれています。

とか、

今日はノーニュースです。特になにもない平穏な記事が並んでいます。
パンダが恋の季節に入ったそうです。

など、一言添えるようにしました。

その後は部長とも談笑できるような関係性を築くことができ、ひょっとしたらあそこまで話せるのは私くらいだったかもしれません。

これは今までの私にはなかったことかもしれないなぁ。

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▼成果を出せた理由

・主体性に関しては、前職での経験がモノを言いました。受け身の姿勢で得られるものは知れており、主体性があってはじめて前へ進める気がします。

・スポンジマインド。これは新しい転職の教科書を読んでいたことから。転職した後は、ひたすらメモを取れということと、前職の経験に囚われないスポンジマインドのふたつが最も大事なことと書かれていました。

・部長と仲良くなれたエピソードを書きましたが、相手をよく観察する能力がついてきたのかもしれません。また、相手の懐に飛び込んでいくような度胸もいつの間にか身についていたのかもしれません。

▼学んだこと・身についたこと

・対内的な福利厚生事務の経験が身に付きました。できる仕事がまたひとつ増えました。

自分はほかに行ってもある程度は通用する。
 もうちょっとできるもんかと思いましたが、やはり環境が違うと同業界でも仕事の仕方や文化が異なるため、適応するには時間がかかりましたが、ある程度の時間で要領を得ることができ、スムーズに業務をこなせるようになりました。

▼失敗・・・( ;∀;)

・自分にはいやな仕事を後回しにする癖がある、と気づきました。

▼失敗から学んだこと

・この年になって自分の至らない点に気づくことができる事自体に感動さえ覚えます(笑)きっとまだまだ自分には伸びしろがあるんだと考えています。

▼上司・先輩・同僚から言われたこと

「あなたと仕事ができてたのしかったよ。」

これは直属の上司から言われた言葉です。

異動が決まってしまったあと、私から上司に

「○○さんが上司でよかったです」

とお伝えしたところ、こう言っていただきました。

涙が出そうでした、いや本当に。ありがとうございます。

▼この1年を一言で振り返ると

私史上でもかなり大きな転換点となりました。

現在のところ、転職はどちらかというと失敗かなと評価していますが、どのような状況にしろ得るものや至らない点があることに気づけたことが、最も大きな収穫であり、今後につながる経験なのだと思います。

がんばれよ、私。

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