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公務員7年目の記憶(福祉・健康保険部門配属5/5年目)

こんばんは、shingoです。よっしゃ!3日連続の更新だ(笑)

今回は私の健康保険部門での最終年に経験したことを書いていきます。

この年は私史上でもかなりのハードワークを余儀なくされた年で、「今まで一番大変だったことは何ですか?」と聞かれると、この年のことが1,2を争うくらい真っ先に出てきます。

一介の役人がどんな経験や苦労をしているのか、ぜひ上から目線で眺めていただければと思います。では早速行きましょう!!

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▼職務(組織としての仕事内容)

各種公的健康保険会計の予算編成・決算事務等
※前年と変わりなし。

▼仕事内容・役割

・国、県などへの補助金申請

同じ部署に配属されて5年目になるので、今年で異動だろうなぁなんて思っていた私にアサインされたのは国などへの補助金申請業務。

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健康保険の財政構造上、国や都道府県からの補助金は欠かせないものです。その申請書作成から提出までの一貫を担当します。また、予算の担当と連携しながら予算に比して多く交付されそうなときには、補正予算にあげるかどうか検討します。

初めての担当業務でしたが、はたから見ていると「それほど忙しくないかなぁ」といった印象でした。

が!!!

例年より比較にならないほど業務量が増えた補助金があり、

1か月半くらいの間、平日は21時までは残業。土日も丸1日仕事。

という時期がありました。それ以外の時期はかなり落ち着いていましたが。

みなさん!

公務員=安定=毎日テキトーに仕事して定時帰り

もはやこれは幻想ですよ!(笑)

昔は確かにそうだったかもしれませんが、今は少ない人員で回していることもあり、ひとりひとりの負担が大きくなっています。

愛💛がないと続けられない・頑張れない

と思っています。

▼成果

・上記の通り、私以上最も厳しい1か月半を周囲の協力なしで乗り切ったこと。これはこのとき、私を除いて他の誰にもできなかったと確信しています。

・もうひとつ。後述しますが、補助金申請マニュアルを全般的に整備し、後任者の負担軽減につなげたこと。

▼成果を出せた理由

・1か月半の補助金申請に関しては、かなり早い段階で「あ、これやべぇヤツだ」と気づけたこともあり、長丁場になることがわかっていました。

長い期間の長時間残業は、自分のリミット的に耐えられないとわかっていたため、上記の通り平日は21時まで、土日は9時から17時までと自分でセーブしていました。

結果として疲労を限界まで溜めることがなかったので、なんとか乗り切れたのだと思います。まぁ、だいぶつらかったですけどね💦末期はこんな感じ↓

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疲労が限界近くまでたまってくると不思議なもので、

①会社にいる間は気を張っていられるが、家では抜け殻。
②性欲がわかない。
③人生どこからやり直したいか長時間考え込んでしまう。
④怒りっぽくなる。
⑤なんで俺だけこんなに仕事してんだろ。俺が不出来なのかな。

などの症状がありました。今では危険サインだと認識しています。

・あともうひとつ。申請作業と平行しながらマニュアル整備に取り組みました。国や県からの補助金もたくさん種類があるのですが、そのほぼすべてを網羅でき、後任者の負担はかなり軽かったと聞いています。

役所の業務の中でも、この補助金申請ってやつは特に毎年同じ作業をしているのです。にも関わらず、やり方が整備されていないことに問題意識を持ちました。

この年に担当になった私はつくづく運が悪い人間だと思います。

が、

それを言い訳にして自分もなんのアクションを起こさなかったら次の人もまた困る羽目になる!それはいかん!
てか、俺はこれまでの職員とは一回りも二回りもケタ違いなヤツなんだと思わせてやろう!

と一発奮起できたのがこの成果の根源です。

▼学んだこと・身についたこと

月100時間の残業が私のリミット。ホント、コンサルや医師など激務の業界に勤務されている方なんか尊敬に値します。私には絶対務まらない。

・マニュアル整備に関しての気づき。後任者が助かっている旨を聞いてとてもうれしかった。

同時に、結局私は冷たいとかシャブ中とかに思われがちですが、

人に喜んでもらえる仕事が好きなんだ

こういう自分の性格というか趣向に気づくことができました。

▼失敗・・・( ;∀;)

・激務中は同僚から何か質問されると、

「それどころじゃないんだよ!(# ゚Д゚)ボケェ」

的な雰囲気を出してしまっていたと思います。

▼失敗から学んだこと

激務中であるからこそ人間的な対応ができるかどうかが、とても重要だと思います。

▼上司・先輩・同僚から言われたこと

ふたつありますー。

ひとつは、所属長に自ら

「もう5年もいるのでモチベーションが保てていないです。新しいことを学んで役に立てるよう成長したいので異動させてください。希望はあそこの課です。」

とお願い。希望は見事に通ることになります。それはまた次回!

ふたつ目。当時の先輩や上司から魔の1か月半の時期に言われたことが今でも心に残っています。

上司「shingoさん、とても忙しいと思うんだけど、オレには『手伝ってください』なんて言えないよねぇ(笑)」⇐保険かけるぅ⁉(笑)
shingo「先輩!恥を忍んでお願いします。つらいので手伝ってください!」
先輩「・・・(数分作業して)。はい、もう終わり。手伝ったからな。」

このふたつのやりとりから、もし自分に部下ができたらバディとして運命を共にするくらいの勢いで支えていこうと決心しました。

▼この1年を一言で振り返ると

魔の1か月半は本当につらかったです。しかもひとりきりだったので、孤立感も半端なかったです。

でも、最中は腐ることなく「これも自分の血となり骨となり、肉となるのだ!」と言い聞かせ、結果かなりの根性はついたと自負しています。

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次回予告!

心機一転!!希望した部署に配属されたぞぉ。

今日も最後までご覧いただき、ありがとうございますm(__)m