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【絵日記】『スカイリム二重人格ロールプレイの旅』第7話(まげま編)

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前回の話はこちらからどうぞ!

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吉田輝和とまげまの二人が送る狂気のゲームプレイ絵日記企画。二人は、PC版『The Elder Scrolls V: Skyrim SPECIAL EDITION』のセーブデータを共有し、それぞれ異なる人格でロールプレイを行っていく。

二人は相手の絵日記を見てはいけない。二人の行動や思考を把握できるのは、この絵日記を読んでいるあなただけ――

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■吉田輝和のせいでデスゲームに参加するハメに……

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目を覚ますと……目の前には壁があった。

ん?新しいパターンだな?誰かの家だろうか?

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やけに寒いと思ったら今回も真っ裸。それに輝和は「アレティノ一族の家宝」とやらをどこからか盗んできたようだ。

盗みを働いておきながら装備品は一切ない。この事から輝和も手に入れたアイテムのほとんどをどこかに隠していると見ていいだろう。

このクズの卑怯者め……!

いずれにしても、それを見つけさえすれば、輝和を意のままに操れるかもしれない。輝和の所有物を見つけるのも目的になった。

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どうやらここはウィンドヘルムという町らしい。

輝和の書き置きには「俺の罪は お前が償え」と残されていたので、俺は真っ先に衛兵に話しかけ、輝和によって何か罪に問われていないか確認したが、特に何も言われなかった。あいつは何をしにここに来たんだ?

うむ、もしかしたら輝和は嫁探しのために町を転々としているかもな。

しかし、それは俺にとって好都合。原理は知らないが、一度訪れた町は瞬時に移動できるようになるのだ。ファストトラベルと呼ばれているらしい。輝和が町を転々とするおかげで、俺の行動範囲も広がる。

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俺はホームタウンのホワイトランに戻った。

前回、輝和が道のど真ん中にカゴを落とし、何らかのメッセージを発していたのが気になったのだ。俺はカゴを増やす事であいつの返事を待っていたのだが、全く反応がない。

移動させたり荒らしたり拾ったりもしていないようだ。つまり、少なくとも否定はしていない……ということだろうか?まるで皆目検討がつかない。一体何を言いたいんだ?輝和よ。

うむ……とりあえずカゴをもっと増やしてみるか。

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前回俺が装備していた鎧は近くに捨ててあった。

つまり輝和はこのカゴの存在は認識している。カゴを落としたのも何かしら意味があるし、増殖したカゴに対して何もしなかったのは何らかの意図があるとみていいだろう。

一体何を伝えたいんだ……?

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そういえばリスク分散のためにアイテムを保管する場所を複数にしてみた。

ドラゴンの骨などの高価値のものは視認性が悪い下水道に置いた。

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装備品はホワイトランの水門の建物に分けて保管。これで一箇所バレたとしても大丈夫だ。

俺が手に入れたものは全部俺のものだ。そして、輝和……お前のものは俺のものだ。なぜならば俺達は一心同体……ではなく二心同体なのだから。

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さぁ、たてての鍛錬がてらグレイビアードのもとに向かおう。

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道中、山賊のアジトを見つけたので、奴らを壊滅させるために攻め込んだ。

俺がこれまで相手にした奴らと比べれば三下だ。まぁウォーミングアップにはいい相手だったのかもしれない。

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とはいえ、山賊から与えられたダメージは思ったより大きかったし、少し疲れていたので、俺は山賊のお布団を拝借し、眠ることにした。

これで体力全回復だ!……zzzzzz

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ん……んん……小屋?

これは夢だろうか。俺は確か山賊のアジトのお布団でヌクヌクしていたはずだが……。

なぜ小屋にいるんだ?

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俺は、眠っている間にアストリッドという者に拉致られたようだ!

一体俺が何をしたというのだ?

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老女が孤児院で殺された……?

それが俺と何の関係があるというのだ。彼女の言っている事は意味不明すぎてわからな……はっ

輝和だな!あいつが起こしたトラブルか!

アストリッド曰く、俺は孤児院の老女を殺して子供たちを救ったという。しかし、老女は闇の一党が殺すはずだったらしい。輝和は闇の一党の仕事を邪魔したというわけだ。

うむ、あいつが義憤にかられて子供たちを救うとは考えにくい。おそらく裏社会の組織が動いているところからして麻薬目当てで行動した結果だろう。スクゥーマ中毒のあいつの事を考えれば合点がいく。

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アストリッドは、俺と同じように拉致ってきた三人を殺せと命じてきた。

俺が「何のためにそんな事をするんだ?」と問うと「楽しみたいから」とシンプルな答えが返ってきた。

輝和……お前なんて事に首を突っ込んだんだ!

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俺は裏社会の住人じゃない。アストリッドを倒してここから脱出するのが一番だと思い、彼女をどう倒すのかシミュレーション……つまり己の思考の世界で戦ってみた。

まずは俺が編み出した格闘技「たてて」で応戦……しかし彼女には全く歯が立たなかった。この強さ、もしかするとドラゴンに匹敵するかもしれない。

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だからといって諦めないぞ!俺は無実の人を殺める趣味はない。これは禁じ手だが、武器を使わせてもらう!

……しかし、武器を持ったとしても彼女には敵わない。

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弓で狙撃しても結局殺されてしまう。

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輝和が覚えた炎の魔法を使ってもまるで効かない。

化け物か……。

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俺は、己の思考の世界で何度も彼女と戦った。自分でも反吐が出るほどの卑怯な手も使った。それでも勝てなかった。

俺は……自分が弱者であると悟った。

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俺は三人の中から選ばなければいけない。

一番右にいるヴァシャという男は裏社会の人間のようだが、人間誰しも罪は犯す。ここで殺されていい人間ではないだろう。しかし、この中で俺に対して高圧的な態度を取ってきたので、こいつを処刑する事にした。

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せめてもの情けだ。斧でバッサリ……いや、ヴァシャりとやってやる。

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こうして俺は解放された。

もう闇の一党とは関わる事はないだろう。ここの事は忘れよう。

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とりあえず俺はホワイトランに戻り、道中で手に入れたカゴを置いていく。

さらに増やしていけば、輝和が残したメッセージの意味がわかるかもな。

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俺はグレイビアードに会うために再び長い旅に出かけた。

アストリッドとの戦いで俺は自分の強さに自信がなくなっていた。そして、生きるためとはいえ罪のない人を殺した事実は俺の肩に重くのしかかった。

どこかで俺の穢れを清めてくれる場所はないだろうか……。

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そんな悩みを抱えながら見つけたのはイヴァルステッド。グレイビアードへ続く道の休憩所といったところか。川や滝に囲まれた自然豊かな場所だ。

休憩には最適だな。それにそろそろ輝和が目覚める時間だ。

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とりあえず今回もお気に入りの装備は滝に隠しておいた。

視認性が悪いし、輝和は見つけられまい。

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それにしてもここはのどかな場所だ。穢れきった俺達の心を癒してくれるに違いない。

輝和が引き起こしたデスゲームのせいで正直なところ食欲がない。キャベツの一切れすら食べられる自信がない。今回は料理の準備はしないでおこう。

俺は「一緒に身を清めよう笑」と書き置きを残して意識を手放した。なぜか書き置きは10文字以内しか残せないのだ……。本当は「一緒に身を清めよう。笑顔を取り戻すために」と伝えたかったんだがな……。

吉田輝和による第8話はこちらからどうぞ。


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吉田輝和はまげまに、まげまは吉田輝和に何かしらのイタズラを毎回していく。しかし、イタズラはすぐに気づかれるとは限らない。それでもイタズラは回を重ねることに蓄積されていく。日記が進むごとにスカイリムの地はイタズラの痕跡だらけに……。

全編は、無料枠のみで楽しめますが、有料枠のイタズラ内容を知っていると後々の展開でニヤリとすることがあるかも……。軽めの内容ですが、この企画を応援するための投げ銭&スパチャ感覚で読んでいってください。

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