「分かるやつだけ分かればいい」が嫌い、って話。
これは年明けくらいに書いたやつなので今と熱量違いますがせっかくなんであげます。
それでは二ヶ月前の僕にバトンタッチ。
どうぞ。
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今日のノートは短いです。
だってタイトルが全てだから。
そしてこれは高校生〜大学生初めの頃の自分に向けて書いたnoteです。
僕にもありました。そんな時が。
高校時代、中国大会進出を目標に作った作品は「冒険授業」でした。
中村勉先生の傑作です。
結果、既成ながら中国大会まで進ませていただきました。
すごく楽しい時間ではありましたが、作品自体はとても難解なものでした。
考えれば考えるほど訳が分からなくなっていく、といったようなもの。
これをどう演出するのか、当時の演出(けいちゃん)、舞台監督を中心に部員全員で頭を捻りながら作り上げました。
中国大会進出を目標に頑張ってきた僕たちでしたが、ここまで来ると欲が出るもんです。全国……
しかし中国大会で僕たちの舞台は終わりました。
その時思ったんです。
「この舞台の良さがわからんやつが悪い!」と。
まあ半分冗談みたいなもんですが、あれがわからん奴はモグリだよな、とお互いを慰め合いました。
そして高校を卒業し、大学に進学しました。
大学進学後しばらくは色々な活動をしてみました。
規模は小さいながらも舞台を作り、けいちゃんと二人で舞台をやったりもしました。
その時も心の片隅では(分かるやつだけ分かればいい、分からんやつが悪い)と思っていました。
自分たちは頑張って創作してるんだからその意図を汲み取れないのは見る側の問題であると。
……いや、ちょっと待って???
さすがにこれやばくない???
まあちょっとオーバーな言い方ではありましたが割と本気でそう思ってた時期があるんですよ、すげえな。
そしてタイトルに戻ります。
僕は今や「分かるやつだけ分かればいい」という考え方が嫌いです。
僕は演劇をする以上こう思ったら負けだと思っています。
そんなふうに考えながら創作するくらいならやめた方がマシだとさえ思います。
だって僕たちがやらなきゃいけないのはそれを観客に分からせることだから。
舞台演出、セリフ選び、脚本、照明、音響、小道具、大道具、全てを使って観客に我々の伝えたい「それ」を理解させるのが僕たちの役割なんだと。
心からそう思います。
もちろん難解な内容であれば伝えるのは難しい。
意図とは違って伝わることもあるかもしれない。
全く理解して貰えないこともあるかもしれない。
それは仕方ない。
でも伝える側の我々がそんなのを言い訳にして伝えることを怠ったらダメでしょう。
我々が匙を投げたら終いでしょうよ。
僕達は最後の最後まで抗わないといけない。
たとえ醜くとも、結果として伝わらなかろうと。
「伝えようとする」こと自体を諦めてはいけない。
とまあ鼻息荒く捲し立てましたが。
いや、別に普段からそんな大層なこと考えてるわけではないですよ?
そもそも僕は楽しいから演劇やってるってくらいのスタンスなので。
僕にとって演劇は仕事じゃないし、趣味のひとつでしかないから。
だから楽しくないなら別にやりません。
今は周りのみんなが楽しいこと沢山させてくれるから楽しんで演劇やってます。
そんなもんです。
そのくらいの気持ちでしかないです。
でももちろんやるからにはちゃんとやりたいので、
そこはきちんとやりますよ?
そりゃあもちろん。
それに、やるからにはちゃんと何かを残したいじゃないですか。
僕たちがそこでやったってことは紛れもない事実だから。
やって良かったって思いたいし、もっとやりたいって思いたい。
そのための苦しい期間は全然頑張れます。
終わったあと絶対楽しかったって思えるのわかってるし。
なんかタイトルで言いたいこと言いきってるからこれ以上あんまり言うことないんですけど、ふと考えたので思い付きで書きなぐってみました。
あ、異論があればそれはそれで全然。
あとほら、別にそんな大層な事じゃないし。
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はい、ということです。こちら3月のさいとうです。
そういえばどうやらシンゲキの新しいロゴと公演情報が公開されたようですね。
なんだかシンゲキもフェーズ2に入った感ありますね。
どうなるんでしょうか。
楽しみですね。
また書きたいことがあれば書きます。
ばーい。
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