進学の塾人

某大手進学塾の講師をしています。主に国語を教えています。

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最近の記事

自宅学習にお薦めの問題集⑤「中学入試 最高水準問題集 国語」

「中学入試 最高水準問題集 国語」【お薦めポイント】 ・"上位"の生徒が演習を積んでいきたい場合において、とても良い教材。 ・無駄なイラストなどは皆無で、問題と解答・解説のみのストイックな仕上がり。 【構成】 1 論理的な文章の読解 2 文学的な文章の読解 3 詩・短歌・俳句の読解 4 漢字・語句 第1回 模擬テスト 第2回 模擬テスト 【注意点】 ・自宅でやるには記述の採点が難しい。親から見て「この内容は惜しいのでは?」という内容も、結局判断しきれない可能性あり。解

    • 自宅学習にお薦めの問題集④「読解力アップ直結問題集」

      「学習塾講師トップ講師がすすめる 読解力アップ直結問題集」 【お薦めポイント】 ・国語の根本的な考え方について触れていて、かつ、難しい言葉を極力使わないような配慮があるので、小4くらい(国語が苦手な子)でも進められる。 ・文字が大きく、見やすい。 ・大事なことを何度も繰り返して書いてくれている。 ・読解において大事な言葉(この本ではロジックサインと呼んでいる)にチェックを入れながら読ませられる。 【構成】 1日目〜27日目(最終日)までで読解の基礎を学ぶという

      • 自宅学習にお薦めの教材③「朝5分ドリル」

        「小学3年 国語文章読解 朝5分ドリル」 【お薦めポイント】 ・本当に5分でできる分量 ・人物関係や心情、理由など小3向けとはいえちゃんと押さえられている ・解説はないが親でも教えられる 【構成】 ・だれがどうするを読み取る ・様子を読み取る ・こそあど言葉を読み取る ・文章を正しく読み取る ・意見を読み取る ・事実と意見を読み取る ・大事なことを読み取る ・そうごう問題 【注意点】 ・説明文も含まれているが、そこでつまずく可能性あり。その場合、無理に進ませずに、物

        • 自宅学習にお薦めの問題集②「2週間でつかめる受験国語のコツ」

          「2週間でつかめる受験国語のコツ らくらく国語 読解力」 【お薦めポイント】 ・非常に丁寧にポイントや解説が書かれている。 ・入試問題にチャレンジは問題をしぼっているので負担なく解ける。 ・ガイド付きの解説があるので「解答・解説を見てから問題を参照する」という手間が省けてよい。 ↓ 【構成】 1章 長文をよむときの心がまえ 2章 物語文の読解 3章 説明文の読解 4章 随筆文の読解 5章 詩の読解 6章 問題を解くときの心がまえ 【注意点】 丁寧すぎる点が良くもあり

        自宅学習にお薦めの問題集⑤「中学入試 最高水準問題集 国語」

          自宅学習にお薦めの問題集①「3ステップ式 標準問題集」

          『小6 国語 読解力 3ステップ式 標準問題集』 【お薦めポイント】 ・解説がそこそこ丁寧で充実している。 詳しすぎない解説なので「子どもが解説を読む」→「それでも分からないところは保護者に聞く」という形で復習もできる。 ・易しい問題が多いので子どもにとっても親にとっても負担少なめで学習を進められる。←自宅学習においてはこれが特に重要。 【構成】 ・「ステップ1→ステップ2→ステップ3」と少しずつ文章量と問題の難度が高くなっていく方式。 ・言葉の意味、指示

          自宅学習にお薦めの問題集①「3ステップ式 標準問題集」

          「随筆文」の存在感の無さは異常

          「物語文」と「説明文」というツートップの陰に潜んで、存在感をいまいち出せていない文章の話でもしようと思います。 そう、「随筆文」のことです。 中学入試でも当たり前のように出てくるし、普段の塾の授業でも当然扱っていますが、なんとなく子どもたちの記憶に残りにくいらしく。 ある保護者の方から 「○○中では随筆文が出題されるらしいんですが、うちの子が授業で習ってないって言ってまして…。もしよかったら対策してもらってもいいですか?」 という要望が来たこともありました。 まるで

          「随筆文」の存在感の無さは異常

          「読書が好き」は「国語ができる」ではない

          保護者の方がよく言うのが 「うちの子、読者は好きなんですが、国語があまり得意ではなくて…」 という言葉です。 結論から先に言うと 【読書が好き=国語ができる】 ではありません。 もちろんそんなことは分かっていてあえてコミュニケーション的な意味でそう言っている方もたくさんいるとは思いますが。 今からお話する内容は、実は普段の授業でも子どもたちに(どちらかと言えばお家の人なんですが)伝えたいことです。 ですが、限られた時間の中で国語の力を伸ばそうとすると、余談の部類に入って

          「読書が好き」は「国語ができる」ではない