TRPGってどんなゲーム?①

[1-0:はじめに]

今回のコラムでお話しする《TRPG》というのは〈テーブルトークロールプレイングゲーム〉の略称で、いわゆる〈アナログゲーム〉と呼ばれているゲームの中のひとつです。
このシリーズでは、TRPGについて「名前は聞いたことがあるけど詳しくは知らない」「興味はあるけど難しそう」と、このように考えていらっしゃる皆さんに、その名の通り“TRPGとは一体どのようなゲームなのか?”や
“遊ぶために必要なもの”、“専門用語”などを、興味を持ってくださった初心者の皆さんに向けて、基本的なことからちょっと専門的なことまで、シリーズを通して説明していきます。

[1-1:TRPGに触れる前に]

〈はじめに〉で、TRPGはアナログゲームのひとつだと紹介をしました。
ですので本来のお話をするより先に、アナログゲームについて軽く触れてみたいと思います。

◆アナログゲームとは?◆

さまざまなコンピューターのゲーム機が存在している現代日本では、アナログゲームという言葉はあまり聞き慣れないかもしれません。
しかし実際には今も多くのアナログゲームが、たくさんの人に愛され、親しまれ、遊ばれ続けています。
有名なものであればトランプなどのカードゲームやチェスなどのボードゲーム。
日本特有のものなら、かるたや花札などがアナログゲームに分類されるでしょう。
なかでも、かるたは今でもお正月に家族全員で集まって遊んでいるご家庭も多いのではないでしょうか?

これらのことからわかるとおり、アナログゲームというのはコンピューターなどの電子機器を使わず、遊ぶメンバーが実際に向かい合って一つの《卓(テーブル)》を囲んで遊ぶゲーム全般のことを言います。
インターネットが普及し、今ではアプリやパソコンなどで、相手が目の前にいなくてもオンライン上でいろいろな人と遊べるようになりましたが、本来のアナログゲームとは、先にも言ったとおり「誰かと同じ場所で機械を使わずに、気軽に遊べるゲーム」のことなのです。

[1-2:TRPGの由来について]

皆さん、TRPGの根幹であるアナログゲームについては大体おわかりいただけたかと思います。
それではここから本題のTRPGについてのお話を……と、言いたいところではあるのですが、すべての説明をまとめてこの場でさせていただくと、とても長くなってしまいますので、今回はTRPGの由来についてをご説明させていただき、徐々に話を広げていきたいと思います。

◆TRPGの由来◆

TRPGの名前の由来は〈テーブルトーク〉〈ロール〉〈プレイ〉の三つの単語と〈ゲーム〉の頭文字を合わせたもので、実際に遊ぶメンバーが集まってテーブルを囲み会話(トーク)をしながら、それぞれが作り上げた自身のキャラクター(以下、キャラ)になりきって物語のエンディングを目指していくことから〈TRPG〉と名付けられました。

RPGと名付けられていますが、実際にはコンピューターゲームのRPGよりTRPGの方が先に存在していました。
昔の海外でRPGと言えばTRPGでしたが、電子機器の普及により知名度が逆転したため、現在ではコンピューターゲームのRPGの方が一般的になっています。

[第一回:専門用語一覧]

▷TRPG:テーブルトークロールプレイングゲームの略称。内容はシリーズにて説明
▷卓:テーブルゲームを行う場合に〈卓を囲む〉といった言い方をする場合がある。また、TRPGで遊ぶことを〈卓をする〉ということもある

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