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問題解決のためには意識と視点の転換を

社会問題の解決には「あれが悪い」「誰の責任」といった原因を追究する考えではなく、「問題の形を知り」「問題を解決する為に何をすべきか」という視点で考える事が必要です。

原因を追究すると結果的に悪者探しになってしまったり、どちらが原因でどちらが結果かわからない「鶏と卵の関係」に嵌ってしまう事が多く前に進みません。

「今の悪循環をどう断ち切るか」を主軸に考えるべきです。

上記で述べたように、ひきこもり問題も長期化させる要因は社会の側にもあり、当事者やその家族だけで解決するのは非常に難しいと感じます。

当事者へのアプローチはもちろん必要ですが、本人だけのせいにして放置せず、社会側もひきこもりを生む要因を減らし、受け入れたり問題解決のための協力をして欲しいと思います。

当事者でない方たちからすると「なぜ関係の無い他人の問題に関わらなければいけないのか」「自分たちも関わらなければならない理由や必要性がいまいち分からない」といった感情を持たれる方も多いかもしれません。

確かに関わることで直接得られるものは少ないと思いますので、そう思われるのは最もですし、どこか他人事に感じるのは仕方ないと思います。

しかし、社会というのは必ずどこかで繋がっています。

ひきこもり問題を放置すると、いずれその歪み、悪影響が社会側にも及ぶでしょう。

現に「8050問題」が予想されていますし、子供の貧困や孤独などの他の社会問題では既に影響が出始めています。

問題の芽は早いうちに摘んでおくのが賢明ではないでしょうか。

「情けは人の為ならず」という諺がありますが、これには続きがあり「情けは人の為ならず、巡り巡りて己が為」が全文なんだそうです。

つまりこの諺は、「情けは人の為にならないからかけるな」という意味ではなく、「人に情けをかけると、後で自分も困った時に誰かに助けてもらえたり、良いことがあるから人に情けをかけなさい」という意味なんです。

皆さんも他人の為ではなく自分の為と思って、取り組みに参加していただけないでしょうか。

(静野沙奈巳)

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