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ちょっと小話 ~私が日焼け止めを選ぶ時は~

今回はちょっと趣向を変えて、筆者が使ってるもののお話です。

もうすぐゴールデンウイークですね。
気温も高くなり、紫外線も強くなってきました。
そろそろ日焼け止めを購入しようと思っておられる方も多いのではないでしょうか。

私もシミ・シワの原因は8割が紫外線と知ってから年中UV対策をしていて、毎年4月ごろになると必ず日焼け止めを購入しています(笑)

筆者は日焼け止めにはけっこうこだわりがあり、選ぶ基準は
・SPF30・PA+++以上
・ウォータープルーフ
・石鹸で落とせる
・化粧下地になる
そしてもう一つが、海に優しいことです!

これを聞いて何の話かピンときた方もいるかと(笑)

そう、日焼け止めには海に良くない成分が使われていることがあるのです。

UVカット効果のある成分は紫外線吸収剤と紫外線散乱剤に大別されます。
日焼け Q11 - 皮膚科Q&A(公益社団法人日本皮膚科学会) (dermatol.or.jp)
花王 | 製品Q&A | 【成分・働き】紫外線散乱剤と紫外線吸収剤の違いは?どうやって見分けることができるの? (kao.com)

このうち紫外線吸収剤の一部の成分が、海のサンゴを白化させてしまうことが研究で分かっているのです。
サンゴ白化の要因は海水温の上昇などが大きく、紫外線吸収剤の影響は少ないという研究もありますが、サンゴに良くない成分であることは事実。

紫外線吸収剤は数十種類ありますが、このうちの一部、特にオキシベンゾンとオクチノキサート(表示名はオキシベンゾン-3、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルが多い)という2つの成分はサンゴへの悪影響が大きいと言われています。
 
多くのサンゴ礁を有する太平洋の島国パラオ共和国やアメリカのハワイ州では、これらの物質を含んだ日焼け止めの持ち込みや販売、使用を禁止しており、パラオは海外から持ち込んだ場合は没収になるほど禁止が徹底しています。
パラオ、有害成分含む日焼け止めを全面禁止 世界初|BBC
サンゴ礁に有害な成分を含む日焼け止めの禁止について|在パラオ日本国大使館

パラオやハワイにとってサンゴ礁は重要な観光資源ですから、サンゴ礁の保護は死活問題というのもあるんでしょうね。

ビーチで使用する場合、身体に塗った日焼け止めが直接海に流れ出すので成分に注意しなければいけないのは当然です。
 
では日常生活で使ってお風呂などで洗い流すような場合はどうなのか?
ネットで「紫外線吸収剤 下水処理」と検索すると調査報告書がいくつか出てきました。
それらに目を通すと、いちおう下水処理場である程度は濾過され取り除かれるようですが、やはり完全には処理しきれず、一部は河川を経由して海に流れ着いてしまうようです(汗)
 
濃度が低いとはいえ塵も積もればなんとやら…
日焼け止めは世界中の人が日常的に使っているので海へ流れ出す量はそれなりになりそう…
 
そんなわけで、使う責任を考えると日焼け止めくらいは環境に配慮したものを選ぼうと思っている筆者です(^^;)
(あとすぐに出来る環境配慮と言ったら正直これぐらいしか思いつかない💧)
 
で、私が使っている
・海に優しい
・SPF30・PA+++以上
・ウォータープルーフ
・石鹸で落とせる
・化粧下地になる
の条件を全て満たしてくれる日焼け止めがこちら



カネボウ化粧品さんが発売しているALLIE(アリィー)シリーズです!
ALLIE | カネボウ化粧品 (kanebo-cosmetics.jp)
 
私が愛用しているのはトーンアップUV01。
SPF50+・PA++++とUVカット効果は最高値、水、汗、こすれに強く落ちにくい!
そして化粧下地にもなり石鹸で落ちます!(クレンジング必要なタイプもあり)
 
私がいま使っているのは色付きトーンアップタイプですが、色なし無香料タイプもあります。
パッケージに「ビーチフレンドリー処方」とある通り、環境に配慮した製品設計になっていて、ECサイトの口コミには実際にパラオに持ち込めたというのもありました。
 
また、成分だけでなく外パッケージは紙、本体の容器はバイオマスプラスチックで出来ています(一部製品を除く)。
 
成分を調べると紫外線吸収剤は使用しているものの、オキシベンゾンなどの規制されている成分は使わず配合量を抑え、紫外線散乱剤をメインにした設計のようです。
 
ただ、お値段は日焼け止めの中では少々お高め(^^;)
1本だいたい2千円前後します。
私はコスメにはある程度お金をかけるほうで(といっても基本3千円以下しか買いませんが)妥当な価格だと思うので買いますが、「日焼け止めに2千円なんて高すぎる!」という方ももちろんいらっしゃると思います。
サンゴに優しいという日焼け止めブランドは他にもありますが、価格は似たりよったり…
 
「良いのは分かったけど2千円の日焼け止めなんて買えないし…でも環境への影響は気になるな…」という方、安心してください。海に優しい日焼け止めは他にもあります!
 
サンゴに悪影響を与えるのは紫外線吸収剤の一部、特にオキシベンゾンとオクチノキサートです。
※パラオではフェキシタノールなど紫外線吸収剤以外も規制対象
 
そして、これらの成分は肌への刺激も強いので、肌が敏感な人や新生児向けにオキシベンゾンや紫外線吸収剤自体を使わない日焼け止めも開発されています。
代わりにメインで使われているのは紫外線散乱剤。
紫外線散乱剤は酸化チタンや酸化亜鉛といった、もともと自然界にも存在する成分であり、肌への刺激が少なく、環境への影響もないといわれています。
※ただし粒子のサイズが非常に小さい、いわゆるナノ粒子は生物の体内に入ってしまうので避けるべきと言われている
 
こうした日焼け止めは「紫外線吸収剤不使用」「ノンケミカル」などとパッケージに表示されていますので、この表記がある日焼け止めを選べば基本的には問題ありません。
※フェキシタノールなどはパラオ以外ではあまり規制されていないので気にするかどうかは自己判断で
 
ただし、「ノンケミカル」「敏感肌用」とだけ表示されている場合はオクチノキサート(メトキシケイヒ酸エチルヘキシル)などが使われている場合もあるので注意が必要!
配合成分をチェックしてから購入するのが確実です。
 
価格は製品によりますが、だいたい千円前後で販売されているものが多いですね。
ニベアやビオレといったメジャーブランドのほか、子供向けや敏感肌向けの薬用スキンケアブランドから発売されていることが多いので、気になる方はチェックしてみてください。
 
 
と、ここまでは日焼け止めについてでしたが、実は紫外線吸収剤を気にしなきゃいけないアイテムは他にもあります…
それは、UVカット効果のある化粧下地やファンデーションといったベースメイクアイテム。
メイクする方はけっこう使ってるんじゃないでしょうか。
日焼け止めと下地が1本で済むのは楽ですよね(笑)
最近はマスクメイクやおうち時間用に、保湿・UVカット・肌補正が1本で出来るアイテムも増えてきており、筆者もお世話になっています(^^)
 
でも、こうしたUVカット機能のある下地とかって、紫外線吸収剤が使われている製品がすごく多いんですよ(^^;)
最近ふと気になって、使用していたUV下地の成分を確認したらメトキシケイヒ酸エチルヘキシル(オクチノキサート)が思いっきり入っていました(汗)
「ダメじゃん!!」ってなって入っていない下地を探したんですが、大半の製品には使われているという状態…
人気の某敏感肌向けトーンアップUV下地にも使われておりました(^^;)
 
UV下地にはメトキシケイヒ酸エチルヘキシルが使われているものが圧倒的に多かったです。
白浮きしない、伸びが良いといった特徴があり、使い心地が良いのでよく使われているんでしょうね…
 
でも紫外線吸収剤不使用、もしくは紫外線散乱剤メインの下地も調べたらいくつかありました!
まず私が今使っているのをご紹介⇩
 
一つ目はノエビア化粧品さんの「なめらか本舗 スキンケアUV下地」
主に自宅で過ごす日に使用しています。



パッケージにはちゃんと「紫外線吸収剤不使用」の表示が☝
カバー力はあまり無いですが、洗顔後にこれ一本でOKのうえUVカット効果も高いので、1日自宅でいる日はこれで充分ですね。
なめらか本舗のUV下地はあと2つあるんですが、紫外線吸収剤不使用はなぜかこれだけ(^^;)
どうせなら全部紫外線吸収剤フリーにして欲しいです(笑)
 
もう一つはコーセーさんの「FASIO エアリーステイマイルドUV」
最近発売された新製品みたいです。



こちらもパッケージに「紫外線吸収剤不使用」の表示☝
面倒くさくてファンデーションを塗らない時は、こういうベージュ系のUV下地にパウダーで済ませることが多いです(笑)
適度なカバー力でテカりにくく、かといって乾燥もしないバランスの取れた下地かなと。
UVカット効果も日常生活なら十分ですね。
ただ真夏に使用するには向いてないかなと思うので春秋冬にお世話になる予定です(笑)
なめらか本舗もFASIOもドラッグストアで購入できますし、価格も千円ぐらいなのでお財布にも優しいですね。
 
あとはセザンヌ化粧品さんとか
化粧下地一覧:FACE|CEZANNE/セザンヌ化粧品
 
第一三共さんのミノン
製品一覧|ミノン アミノモイスト|第一三共ヘルスケア (daiichisankyo-hc.co.jp)
 
常磐薬品さんのノブの化粧下地もドラッグストアで買えますね。
さまざまな肌悩みをやさしくカバー ベースメイクアップ|ノブ公式ブランドサイト (noevirgroup.jp)
 
花王さんのキュレルは顔用UVクリームやBBクリームですが、まあ化粧下地と似たようなもの(笑)
潤浸保湿ベース・UVシリーズ製品ラインナップ (kao.co.jp)
ベースメイクシリーズ製品ラインナップ (kao.co.jp)
 
こうした製品はどれも紫外線吸収剤不使用で、ドラッグストアなどで買えて値段もそんなに高くないかなと。
 
最初に紹介したアリィーからもノーファンデUVが出てて人気ですよね!
カラーチューニング|SPECIAL|ALLIE | カネボウ化粧品 (kanebo-cosmetics.jp)
 
あと、紫外線吸収剤不使用かと言われたらちょっと微妙みたいですが、クッションファンデで人気の韓国コスメTIRTIRの化粧下地も紫外線散乱剤メインのノンケミカル設計みたいです。
TIRTIR / MASK FIT TONE UP CREAMの公式商品情報|美容・化粧品情報はアットコスメ (cosme.net)
 
新商品もチェックしつつ、今後はこのあたりのブランドから選ぼうかなと思っています。
メイクされる方で紫外線吸収剤が気になるという方は良ければ参考に(^^)
 
 
とまあ、ここまで色々紹介しましたが、実際のところ100%環境に優しい化粧品ってほぼ皆無ですよね(^^;)
今回ご紹介した日焼け止めやUV下地も、規制成分は入っていないけど別の紫外線吸収剤は使用されていたり、紫外線吸収剤不使用でもフェキシタノール(パラオでは規制されている)とかは入っていたり…
あれもダメこれもダメって避けていくと使えるものが少なすぎます(~_~;)
 
たぶん、製品設計を一からやり直す必要があったり、代替物質がない、機能性が落ちる、製造コストの問題など、色々あってそう簡単にはいかないんでしょうね…
 
使う側もどこまで気にすればいいのか正直わからないし、使い心地や機能性の問題もあるし、問題ないとされていた成分が実は有害だった、なんてこともあり得るし…難しいですね(^^;)
 
でもまあ、オキシベンゾンとオクチノキサートだけでも避けたり、なるべく有害成分が少ない製品を使ったりするのは、何もしないよりはマシなんじゃないかなと考えています。
 
100を0には出来なくても、50に減らす事はたぶん出来る。
自分が使うもの次第で結果が変わるなら、自分には「使う責任」がある。
 
そんなふうに思うので、UVカットアイテムは成分にこだわっている筆者です(笑)
自己満と言われたらそうかもしれませんが、別に悪い事してるわけじゃないし、こういう小さな積み重ねが結果に繋がると信じて☆彡
 
静野沙奈巳

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