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DXを推進したい方必見! データカタログツールとは?

昨今、DXを推進するため、データカタログツールを導入する企業が増えてきているように感じられます。
とはいえ、データカタログを導入したのはいいものの、いまいちユーザに利用されない・・・といった声を聞くことも少なくありません。
今回はそんなデータカタログツールがそもそもどういったものなのか?導入する際にはどのようなことに気をつけるべきなのか?について簡単にご説明したいと思います。
今回は以下のような章立てで考えています。

メタデータとデータカタログツール

まず、データカタログツールについて説明する前に、メタデータについて説明します。
メタデータとは、データを説明するデータのことです。例えば、当該データがどんなデータなのか?どのシステムにあるのか?どのように取得や生成されるのか?といった仕様情報が該当します。
かなり簡単に言うと、図書館の図書目録をイメージしていただけるとわかりやすいかもしれません。
メタデータについては以前簡単にブログとしてまとめておりますので、メタデータが何かイマイチわからない。。という方は、こちらの記事もぜひ併せてご確認ください!
(はてなブログで記事を書いております。サイトの遷移がございますが、ご了承下さい。)

データカタログツールとは上記のようなメタデータを管理するためのツールを指します。

データカタログツールとは?

データカタログツールとはメタデータを管理することで、組織内のデータを一元的に管理/整理するソフトウェアです。
データカタログツールには主に以下のような機能があります。

  1. メタデータ管理:データのメタデータを集約し、管理することで、データについての詳細情報を一元的に提供する。

  2. データの探索と検索:組織内のデータを効率的に検索し、探索するための機能を提供する。ユーザーは特定のキーワードや属性に基づいて必要なデータを簡単に見つけ出すことが可能になる。

  3. データガバナンス:データの所有者、アクセス権限、データの使用ポリシーなどの情報を管理し、データの利用を適切に制御するための機能を提供する。

  4. データの品質管理:データの品質を監視し、問題がある場合にはその事を示すことができる。これにより、組織はデータの品質を維持し、データに基づく意思決定の信頼性を確保することができる。

つまり、簡単に言うと必要なデータがどこにあるのか?誰が使っていいのか?そのデータはきちんと管理されているのか?といったことがすぐに分かる便利なツールだと思っていただければと思います。

データカタログツールを導入する上で注意すべき点

これまでの説明からすると、データカタログツールは一見素晴らしいツールに見えます。しかし、ただデータカタログツールを導入しただけではその機能を最大限に活かせません。以下のような点に注意する必要があります。

ビジネスメタデータを整理する

データカタログツールを導入する上で特に注意すべき点は、項目やテーブルに関するビジネス上の意味定義(業務でどのような用途や文脈で使われているのか?)をメタデータとして整理することだと私は考えます。
このような、項目やテーブルのビジネス上の意味定義は、ビジネスメタデータとも呼ばれます。
昨今のデータカタログツールの進歩により、データがどこにあるのか?やどのように取得生成されるのか?といったシステム的な仕様情報は自動で取得できるようになってきています。
一方で、その項目やテーブルが業務上どのように使われているのか?といったビジネスメタデータはツールに頼るだけでは整理できません。
例えば、「取引先コード」という項目があったときに、この「取引先」は顧客のみを指すのか?仕入先も含むのか?粒度としては法人単位なのか?が分かりません。
ここが不明なままだと、データを活用する際に支障が出ます。
例えば、顧客ごとの売上を法人単位で見たいとなった場合、この「取引先コード」で集計すれば十分なのか?それとも他の項目と組み合わせて見るべきなのか?が分かりません。
だからこそ、データを活用し、DXを達成するためにはこのようなビジネスメタデータを整理していくことが重要です。

目的に合わせたデータに焦点を当てる

上記で、ビジネスメタデータを整理することが重要だとお伝えしましたが、社内にある全てのデータ(項目やテーブル)のビジネスメタデータを整理するのは、非常にコストや時間がかかります。
また、そのメタデータ全てが利用されるわけではないので、非常に効率も悪いです。
だからこそ、ビジネスメタデータを整理する範囲を絞ることが重要です。
個人的には、範囲を絞る方法として、データカタログツール導入の目的上重要なデータから手を付けてみるのが良いと考えます。
例えば、社内のデータ分析を推進するためにデータカタログツールを導入する目的がある場合、これまでデータ分析者からよく問合せがあった項目やテーブルに焦点を当てるという風に小さく初めて見るのがいいと考えます。

最後に

今回は、データを活用する目線でデータカタログツールについて解説をいたしました。
他にもデータカタログツールを導入するために必要なことを学びたい方はこちらのブログを参考にしてみるのが良いと思います!

今回の記事が、データカタログツールを導入する際の一助となれば幸いです。
本日は以上です!それでは!

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