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イタリア映画(祭)好き

これから時々、私が偏愛するものを書いていきますね
今日は、『イタリア映画(祭)』好きに関して

この私の文章の初稿は、社内のブログでしたが、少し推敲しながら転載します


そもそもイタリア映画祭って

イタリア映画が好きな人は沢山いらっしゃると思いますし、その皆さんは、たぶん私よりも沢山ご覧になってると思います。ですので、今日はイタリア映画の話じゃなくて、イタリア映画祭の話です

イタリア映画祭は、ゴールデンウィークに毎年、東京有楽町で開催されている、イタリア映画を「日本未公開」を中心として10作品以上みられる、そして、ゲストも来てお話が聞けるイベントです。2001年から行われていました。参加者の年齢層はとても幅広いです

なぜ見始めたの?

最近はあまり見なくなってきましたが(ごめんなさい)、もともとアート好きの一環なのか映画を見るのが好きで、以前は、ミニシアターによく行ってました(コミュニティシネマともいうらしいです)

名古屋の今池スタービルという、良い意味で場末感のある(私は好きです)ビルがあり、その中に、「名古屋シネマテーク」という40席ぐらいの映画館がありました。(ちなみに、場の雰囲気という意味では、大阪の「第七藝術劇場」という劇場も好きです。名前の響きからしても)

そこで、2004年に、『チャオ! チネマ・イタリアーノ』という特集上映を見たのが最初でした。「ペッピーノの百歩」「ぼくの瞳の光」「風の痛み」というどれも素晴らしい作品

その2年後、2006年から、毎年ゴールデンウイークに映画祭に通うことになりました(コロナ禍期間はオンラインで参加)

ちなみに、その間、毎年数日にわたってイタリア語を聴き続けてますが、習得はできてません。たぶん聴くだけではだめです。会話しないとやっぱり駄目なんでしょう

どこが良いの?

あらゆる映画祭に言えることですが、俳優や監督などのゲストが来て、映画上映後に、いろいろな解説や裏話が聞けるところがまず楽しいんです

イタリア映画の良さは、語彙力が無いからうまく説明できません

画作りや、光の表現とかが芸術的な作品も多いですが、それだけでもありません。テンポ感も独特で、拍子抜けする人もいるかもしれません。あまり作りこまれ過ぎてない、解釈が見る側に委ねられてるような作品のほうが好きです

内容も、マフィアとか、移民問題とか、格差問題とか、政治腐敗とか、経済不調とか、いろいろと背景に抱えた作品も多いですからハッピーエンディングばかりじゃありません。モヤモヤした気分で終わることもあります。​​​​​​​ダメ男やマザコン男もよく出てきます。「マンマこそ全て」とヤマザキマリさんも書いてます。でも、いいんです

どんな俳優がいる?

何人かご紹介(昔のマストロヤンニとかは略してます)します。直接写真を貼れないので、リンクを貼ります

カッコいい系(あくまで主観)

ルイジ・ロカーショ
キム・ロッシ・スチュアート(映画監督もやってます)
ルカ・マリネッリ
​リッカルド・スカマルチョ

しぶい系(あくまで主観)

トニ・セルヴィッロ (渋カッコイイですよ)
クラウディオ・サンタマリア (後述の「鋼鉄ジークの人」 )
ヴァレリオ・マスタンドレア (醸し出すちょっとダメな雰囲気好きです)
ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ

コメディ系(あくまで主観)

エドアルド・レオ  (後述の「いつだってやめられる」の人)
ジュゼッペ・バッティストン  (出てくるだけでほのぼのします)

なぜか男性俳優ばかり紹介してたので、女性も少し

マルゲリータ・ブイ
​​​​​​​ジョヴァンナ・メッツォジョルノ(私はジョヴァンナ姉さんと呼んでます)
アルバ・ロルヴァケル (妹は映画監督のアリーチェ・ロルヴァケル)​​​​​​​

どんな作品がある?(公開作品)

映画祭の段階では、ほぼすべてが、日本未公開作品なのですけど、映画祭でウケが良いと、配給会社がついて公開されることがあります

または、配給会社が決まってるけど、最初の上映は、この映画祭という場合もあります。 その場合にはテストマーケティングのようであり、アンケートが配布されることもあります

「輝ける青春」
ある一家の37年の年代記を6時間6分という長尺で描いた作品。6時間あるとさすがに休憩入ります。この頃は映画祭に行ってなかったので、公開時に岩波ホール(歴史ある劇場ですけど閉館)で見ました

夜よ、こんにちは」(これは公開後に映画祭で上映された)
​​​​​​​モロ元首相誘拐暗殺事件をおこなったテロ組織「赤い旅団」の内側を描いた作品。ピンクフロイドの音楽が劇伴として使われてて印象的

「いつだってやめられる」(3部作)
大学から研究費を打ち切られ路頭に迷った研究者が、同じ処遇の学者を集めて合法ドラッグを製造し闇ルートで販売する犯罪集団をつくる、という笑えない話だけど、とっても笑えるコメディ

「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」
永井豪のSFロボットアニメ「鋼鉄ジーグ」がイタリアで放映され、そこからインスパイアされたSFアクション映画。でも結構コメディ

ザ・プレイス 運命の交差点
カフェの奥にいる「謎の男」にお願いすると願いをかなえてくれるという単純な話。「謎の男」をやってる、ヴァレリオ・マスタンドレアの雰囲気がたまらない。 特に起承転結が無いのも好き

もっともっと好きな作品が沢山あるんですけど、書ききれないので、このあたりで

結論

多分、もう少しするとイタリア映画祭2024の告知が出ます。観にいきたくなったでしょ?

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