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ヘルプ商店街【毎週ショートショートnote】

20XX年、シンギュラリティが過ぎ、人間はAIの言いなりになっていた。

AIは合理性を求め、人間はそれに素直に従っていた。

AIが提出した『人類合理化集約化法案』を人間が裁決し可決された。

福祉関連では、集約化モデル地区として高齢者、障害者を集約した都市ができあがった。

街全体がバリアフリーで、至る所にAIロボットが待機しており、ロボットは音声認識で動き、高齢者や障害者のサポートをしていた。

生活のすべてを合理化すると生活感がなくなるので、AIは人が集まるための商店街を作った。それが『ヘルプ商店街』である。

『ヘルプ商店街』ではロボットたちが高齢者たちを支え買い物を楽しませていた。

ギャー

つんざくような悲鳴が響き渡った。

『ヘルプ商店街』の真ん中で女性が殺されていた。

ロボットについているカメラを解析すると、その状況が写っていた。

「この街はつまらないから私を殺して……」

ロボットにナイフを渡し、自分を殺させるように命令していた。


(410字)



たらはかに(田原にか)さんの企画に参加させていただきました。

※SFホラーになりました。レトリックのかけらもありません。


*この記事は、以下の企画に参加しております。




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