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恋愛墓地(3作品目)【毎週ショートショートnote】

「また明日同じ場所で会おうね」

「はい。また明日ね」


早く明日にならないかなあ。

もっと一緒にいたかったなあ。

彼女は何を考えてたんだろうなあ。

彼女のことで頭がいっぱいだ。

ーよし、明日はどんな食べ物が好きか聞いてみよう。

そう彼女への質問を考えたら僕は眠くなり眠りに入った。


早く明日にならないかしら。

もっと一緒にいたかったわ。

彼は何を考えてたのかしら。

彼のことで頭がいっぱいだわ。

ーよし、明日はどんな食べ物が好きか聞いてみましょう。

そう彼への質問を考えたら私は眠くなり眠りに入った。


「こんばんは」

「こんばんは」

「早速だけど、好きな食べ物は何?」

「あなたは?じゃあ、同時に言いましょうか」

「いいね」

「じゃあ、せーの」

「(2人同時に)肉!」

「僕らは相性合うね。今度一緒に肉食べようか」

「一緒に食べましょう」


僕らは人目を避けるように夜の墓地でいつも会っていた。

そこは通称『恋愛墓地』。

厳かで、清らかな場所。

僕らゾンビが生まれ出でた場所。

(410字)



たらはかに(田原にか)さんの企画に参加させていただきました。

※そろそろ連載小説も進めなければ。


*この記事は、以下の企画に参加しております。

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