告白雨雲【毎週ショートショートnote】
俺はタロウ。大学2年生で中肉中背、顔も自分では悪くはないと思うがオタクっぽい気質でずっと彼女はいない。そんな俺が女性と仲良くなろうと思い、大学ではテニスサークルに入っていた。
今日は毎週のテニス練習が終わり、実は好きなまだ友達関係の子がいて、いつも帰りに送って帰るだけだが、俺は遠回りして峠道を走って帰る提案をした。
エンブレを効かせながら少し峠道を攻めた。
「ここの峠道で雨雲が出てるときに告白すると告白がうまくいくという言い伝えがあるんだよ。『告白雨雲』と呼ばれているんだけどね。知ってる?」
「え~、全然知らないよ~」
「まあ友達同士の俺らだけど、たまたま今日この峠道を二人で通って、たまたま雨雲が出てきたよ。これも何かの縁かもだから告白するよ」
「えっ」
「前から好きだったよ。俺と付き合ってくれ」
「え、えっ」
「だ、だめかな」
「じゃあ、いいわよ。告白雨雲も出てるからね」
「やったあ、これからよろしくね」
「こちらこそよろしくね」
(410字)
たらはかに(田原にか)さんの企画に参加させていただきました。
※告白というキーワードなのでベタな恋愛系にしました。エモくなるかなと思ったのですが、全然エモくならなかったです。
*この記事は、以下の企画に参加しております。
サポートお願いいたします!執筆活動費にさせていただきます。