伝説の安心感【毎週ショートショートnote】
「今日、日本から高校の同級生が来るの。ちょっと会ってくるわね」
「わかったよ。OK」
「あまり心配しないのね」
「君も僕と一緒にアメリカに来て3年くらいだからね。友達も訪ねてくるでしょ」
「まあ、そうだけど。どんな人なの?とかどこに行くの?とか、ちょっとは心配されたいわよ」
「特に心配してないよ。君には伝説の安心感があるからね」
「なんかいやな言い方ね」
「ふふふ、そんなことないよ。信用してるんだよ」
「ならいいけどね。これでも私モテるのよ」
「そりゃ知ってるよ。僕が選んだんだから。美人だし、性格もいいし」
「まあ、確かにあなたの彼女と浮気しようとする男なんていないわよね。声を掛けようとする男もいないわよ」
「そんなことはないだろうけど、君が僕と離れるようならそれまでだったっていうことさ」
「分かったわ。じゃあ出かけるわね」
「気をつけて行ってきてね。飲み過ぎないで。楽しんできてね。いってらっしゃい」
「わかったわ。いってきます。翔平」
(410字)
この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません
たらはかに(田原にか)さんの企画に参加させていただきました。
※繁忙期が続いており、何も思いつかないです。
*この記事は、以下の企画に参加しております。
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