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見落としがちな我が子の長所

少し前の話ですが、娘が4歳の誕生日を迎えました。

プレゼントは、リクエストされた「紫と黄色のパンジー」を入れた、お花の苗三つ。

当初はリカちゃんとか砂の粘土とか色々言ってたのに、途中から急に「お花が欲しい」と言い出しまして。
何?突然心境の変化が?と思ったけど、まあ普段からお花は好きだったので、

「ふーん、そうなんだ。それならお花でいいか。可愛いし。」

とそのまま受け止めて、園芸店にお花や鉢を買いに。

花を選ぶとき「娘が誕生日プレゼントに欲しがってて」とお店の人に伝えたら、その方が返してくれたのは、

「優しいお嬢さんですね。」

という言葉でした。

そう言われて私、ハッとしてしまった。

娘は普段とっても気が強くてですね。
たぶん幼稚園で頑張ってる分、家では甘えが出るんだろうとは感じてるんですが、お兄ちゃんどっちかっていうと優しいのに、食ってかかってばかりだし、すぐ怒ったり喚いたり。その激しい性分に母の私はいつも疲れ果てているわけです。
だから、正直、そんな観点で娘を見れてなかった。

そうかぁ、あの子は自然を愛する優しい心を持った子なのね…

自分の子どもを一番可愛く思うのはもちろん親なんだけど、反面、心配したり正しくしつけようとするあまり、欠点に目が行きがちなのかもしれない。友人や先生、周囲の人から言われて我が子の長所に気がつくという経験をされたことある人も多いのでは?家族と離れたところで見えてくるものも、ありますもんね。

この件で、思い出したことがひとつ。

二年前、幼稚園で開催された子育て講演会。
保育か、発達か、、何の分野の方かは忘れてしまったけど、とにかく壇上に立った専門家の先生は、講演の最初の方にこんな質問を投げかけた

「今からお子さんのいいところを10個あげてください。」

時間は1,2分。母親たちは真剣に考え始める。10個思いついたという人は数名。全然思い浮かばないという人もいたし、私もその場では5個くらいしかパッと出てこなかった。

その後先生は、
「お母さん、なんでもいいんですよ。
元気だとか、笑顔がかわいいとか、ごはんを美味しそうに食べるとか。そういうことでいいんです。」


その時、私はまたハッとした。

人は長所と聞くと、何となく秀でてるところや得意なことを思い浮かべがちだけど、自分にとって本当に大切な人の価値って、きっとそんなところにはない。
その子がその子であるだけでいいはず。
人と比較するものじゃない。

その子がその子らしくあることが、嬉しい。
ありのままを受け止めるってそういうことなのかもしれない。

子育てで困ったり壁にぶつかる瞬間は、多々ある。
イライラして子供にマイナスの感情ばかり溜まった時、
こんな風に「いいところ」を考えてみるのもいいかもしれません。

最後に、その子らしい「いいところ」を考える絵本2冊。

『かみさまからのおくりもの』

よく動く赤ちゃんには、「よくたべる」
泣いている赤ちゃんには、「うたがすき」
神様はひとりひとりの赤ちゃんに贈りものをくださいます。
・・・うちの子に届いた神様からの贈りものは何だろう?
って考えてみるのも楽しい。


『まめまめくん』

まめまめくんは、豆粒みたいにちっちゃな男の子。
小さいけれど、好きなこともできることも沢山!
でも、小学校へ行くとみんなと違って…
・・・周りと違う特徴があっても、できないことが多くても、大丈夫。
きっとその子にしかない魅力がある。勇気と励ましをもらえる一冊。
最後の一文がイイ!☺

娘が花なら、息子は虫。子供のたちのおかげで見ることができた景色の話。


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