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「場」のなきコミュニティ #GaaSStudy #1

2021年5月17日(月)「GaaS Study #1 ー平井大臣に聞く、デジタル庁が解くべき課題とITエンジニアの役割」のライブ配信を担当しました。このイベントで感じたコミュニティにとっての「場」の変容と、新時代の情報発信・官民のコミュニケーションのあり方についてのnoteです。

【データ】GaaS Study #1 ー平井大臣に聞く、デジタル庁が解くべき課題とITエンジニアの役割
・配信日時 2021年5月17日 19:30〜21:00
・配信時間 1時間30分(本編)
・参加登録 2,137人
・同時視聴 1,200人(最高値)
・動画視聴 6,000回(公開24時間後)
・ツイート 1,300以上

イベントの概要は、開催背景や人物について参考情報とリンクで構成されているnoteに5W2Hでまとめました。

心打つツイート

ライブ配信のオペレーションをしながら同時にツイート内容(不適切発言・画像を含んだもの等)もチェックしています。21:00の終了間際に、とても心を打つツイートが流れてきました。それは、ライブ配信の可能性を端的に代弁してくれていたからです。

たいしょー!さんのツイートには、以下の内容が凝縮されていました。自分なりに解釈を加えてみました。

・政策立案者の「顔」が見えた
 →今までは会うことは(まず)ない
・政策立案者の「思い」を垣間見れた
 →今までは結果しか知ることができない
・対マスイベントの開催ハードルが下がった
 →今までは「場」に依存していた
 →場所や都合などで参加できないことも
・今までと違う発信方法が標準になってほしい
 →社会が良くなるきっかけとなれる

昨年(2020年4月)、初の大規模イベント後のnoteで様々な「差」をなくすことができるのがライブ配信の良さであると述べました。

・地理の差
・時間の差
・健康状態の差
・家庭環境の差
・知識の差
・能力の差
・興味の差
・立場の差
・年齢の差
・外見の差
・性差

ネット環境、YouTubeにさえアクセスできれば誰にでも「リアルタイム」または「後追い視聴」でも「参加」ができる。こんなに素晴らしいことはないと思います。

コミュニティの「場」

今までは物理的な会場で行っていたため「人数の上限」もあり「リアルタイムの参加」が前提でした。そして、必然的にコミュニティで得られる「益」、例えば新たな人的ネットワーク例えば懇親会で知り合うことで生まれる新たなビジネス関係などは自ずと主催者や登壇者側に「還元」されてきました。勇気を出し新世界に初めて飛び込んだ「門外漢」状態の初心参加者には、ハードルがとても高いものでした。実際に、懇親会で「ひとりぼっち」になってしまう人を多く見てきました。

しかし「場」が、オンラインに変わりました。これにより「後追い」での視聴という(ツイート行為による、ある意味での)「参加」も可能になることを意味します。そしてそのツイートは、誰でもいつでも出来てイベントの「価値」が限りなく広がっていきます。まとめると、

オフライン時代
・「場」に依存
・誰かが握る
・独占、閉鎖

オンライン時代
・「時空」を超越
・みんなで創る
・共有、開放

ということが出来ます。もっとも、オフライン時代で最も即効性があった先述の「新たな人的ネットワークの構築」は、オンライン時代の最大の弱点ではあります。しかし、お酒や烏龍茶、ピザや寿司がなくても「ツイート」でつながることができます。もしそのツイートが誰か受け手の心を動かせば、リプライ、フォロー、DMでつながることができる。そこまでではなくても、誰かが誰かにインターネットを通じて「影響」を与えることができる。しかし現実世界で実際に会っているわけではない。まさにこれは、

場のなきコミュニティ

の誕生だといえます。コミュニティの「場」を誰かが独占的に握るのではなく、限りなくスケールする形で「時空」までをも超越して広がっていく。これほどのブレイクスルーはないと思います。特に今までオフラインの「場」がハードルになっていたような、会話が苦手な人や女性(ハラスメント問題)、東京以外を拠点とする人等にとってコミュニティ活動への大きな門戸が開かれることになります。

官民の「差」

ライブ配信は地理や時間など様々な「差」を超える手段になる、と述べてきました。今回のイベントでは「大臣」をイジったり「官」の「ありまま」を伝えるツイートがたくさん見受けられました。

まさに「官民の差」まで超えてしまったのが、今回のイベントであると思います。コミュニティ向けにライブ配信を始めたころ、それはまだ「サブ」的な扱いでした。配信「も」あります、的に。

しかし、今はどうでしょう。
今回、どんな意味を持つのでしょう。
これから、どうなっていくのでしょう。

このために生まれてきた、と思えるほどの「業」に出会えた喜びとこれからのコミュニティの未来に震える思いです。

ライブ配信とコミュニティへの想いを綴ったnoteも、よろしければご参照ください。

(おわり)




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