聖刻PROJECT

「聖刻」の各種コンテンツを発信。 聖刻ポータルサイト http://waresproject.com 聖刻SHOP https://shindosha.com/shop 運営:伸童舎 https://www.shindosha.com

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操兵名鑑・シリーズ0 冒頭+投稿一覧

 アハーンなる世界がある。  力と魔道の支配するその地に、古より伝えられる武具があった。  その名を〈操兵(リュード)〉。  操手たる人間をその裡に乗せ、千人力ともいわれる膂力を発する鉄の巨人である。  時の王たちはこぞって操兵を手に入れ、強大なる鉄の軍勢を作り上げた。  ゆえに、幾百、幾千の歳月を経てもアハーンに戦乱の絶えたことはなく、操兵たちは変わらず戦場を駆けめぐっている。  このアハーン大陸にあって、いまなお語り継がれる数多の操兵にまつわる物語。  その一部を、ここで

    • ペイントコンテスト結果発表

      1月末まで開催された下記ペイントコンテストの結果をこちらでも掲載いたします。 【伸童舎賞】 【ワースブレイド賞(日下部氏選出)】 【聖刻1092賞(千葉氏選出)】 この度は、コンテストへの応募や、情報の拡散、投稿作品へのいいね、リツイート等々、ご参加いただきありがとうございました! 時々は小規模でも催し事をおこなっていければと考えております。 引き続きまして、聖刻シリーズを何卒よろしくお願いいたします。

      • 操兵名鑑・シリーズ8 ヴァ・ガール

         ヴァ・ガールを預かったものは、騎士の中の騎士と呼ばれる。  この操兵そのものが、この国を象徴するものだからだ。  ひとたびヴァ・ガールを駆れば、そこから先は一私人の責任ではすまされない。  ヴァ・ガールによるすべての行為は、すなわち国家の意思によって行われたものということになる。  たとえ、それが乗り手の独断によってなされたことだとしてもだ。  それゆえに、ヴァ・ガールの操手には他国ではありえないほどに重い責務が課されていた。  その見返りは名誉のみ。そう言ってよかった。

        • 操兵名鑑・シリーズ7 ラビオーグ

           南の空に黒雲が広がっている。  それは、あの人外の存在が襲いくる兆しだった。  人のように見えて人ならぬもの。  すでに亡き偉大なる術師は、あれを外つ神と呼んだ。  あの禍しき存在が神ならば、この地は滅ぶしかないことになる。  だが、希望はあった。  山より降り立ちし賢者たちが、石から作り出した巨人たちを平原の民にもたらしたのだ。  賢者たちは、巨人を「獣のごとく荒々しきもの」と呼んだ。  後の世にこれらが獣機と呼ばれるのはこれが発祥である。  巨人たちはその呼び名の通り、

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        操兵名鑑・シリーズ0 冒頭+投稿一覧

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        • 操兵名鑑
          8本

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          操兵名鑑・シリーズ6 フォン・グリードル

           生まれたときからフォン・グリードルは身近にあった。  父親が乗っていたからだ。  父は国の騎士団をあずかる人間だった。  小さく貧しい国だったので、保有している操兵の数はそう多くない。  むしろ、「一般人の協力」による操兵のほうが多いくらいだ。  この国には、なぜか操兵を持っている一般人がいる。  本来操兵というものは、国やそれに近い組織でなければ手に入れられないものなのだが。  この国の守りは、そうした一般の人々にたよっているのが実情なのだ。  とはいえ、一般人にすれば国

          操兵名鑑・シリーズ6 フォン・グリードル

          【終了】ペイントコンテスト開催!

          聖刻フィギュアのペイントコンテストを開催いたします! お手元にまだ組み立てられていない、塗装されていないフィギュアがありましたら、この年末年始を機会にぜひペイントしてみてはいかがでしょうか。 開催期間中は聖刻SHOP全品5%OFF!! フィギュアを持っていない方もご検討いただければ幸いです! ・募集期間 2020年12月21日(月)~2021年1月31日(日) ・結果発表 2021年2月16日(火) ・対象商品 レジン、メタル製、どちらのフィギュアでも応募可能です。

          【終了】ペイントコンテスト開催!

          デイル・フスリマクスティスの伝記・外伝 国境警備

           筆者注:  このお話は、『剣の聖刻年代記』1〜10巻で書かれたデイル・フスリマクスティスの物語を下敷きにしたものです。  このため、説明不足の描写もあるかもしれません。もし、デイル・フスリマクスティス編の詳細をご希望の方は、マンガ図書館zで無料公開されておりますので、ご一読いただければさいわいです。  なお、操兵に関する描写については、公開中の『操兵名鑑』、特にマルツ・ラゴーシュのエピソードをご覧いただければ、大体のところは書かれていると思います。  その日、デイル・フス

          デイル・フスリマクスティスの伝記・外伝 国境警備

          聖刻八門ダイス用簡易ゲーム その2 「二天六大」

          八門ダイスを使ったオリジナルゲームのルールをご紹介します。 ■プレイ人数  :2人~4人 ■プレイ時間  :5~10分 ■用意するもの  :八門ダイス1セット(人数分あるとベスト)、筆記用具、点数記載用メモ用紙など ■遊び方  1:参加者全員でダイスを1個振って一番大きな目を出した人が先攻です(2人以上の場合は、先攻の人から右回りにゲームを進めて行きます)。  2:手番の人はダイスを8個振り、2、6以外の目の合計を自分の点数とします。  3:2、6の目が出たダイス

          聖刻八門ダイス用簡易ゲーム その2 「二天六大」

          聖刻八門ダイス用簡易ゲーム その1「八門連座」

          八門ダイスを使ったオリジナルゲームのルールを紹介します。 ■プレイ人数  :2人~4人 ■プレイ時間  :10分前後(2人対戦で) ■用意するもの  :八門ダイスセット&ミニ巾着人数分 ■遊び方  1:参加者全員でダイスを1個振って一番大きな目を出した人が先攻です(2人以上の場合は、先攻の人から右回りにゲームを進めて行きます)。  2:先攻の人は自分の八門ダイスの中から好きなものを1つ選んで振り、ミニ巾着の同じ門(マーク)の上に出た目を上にして置きます。  3:2

          聖刻八門ダイス用簡易ゲーム その1「八門連座」

          操兵名鑑・シリーズ5 バイン・ドアーテ

           この白い機体を、連中はバインと呼んでいた。  いままで目にしたことのあるどの操兵にも似ていなかった。  目立つ機体だった。  三角帽でもかぶったような頭部に、真っ白な機体。  独特の構造をもつ甲冑は、とにかく一度目にすればなかなか忘れられないものであることは間違いなかった。  そのくせ、心肺器の音はひどく控えめで、よほど近づかなければなんの音かはわからない。  足の裏も工夫されていて、見分けのつく足跡を残さないつくりになっていた。  正直、目立ちたいのか、目立ちたくないのか

          操兵名鑑・シリーズ5 バイン・ドアーテ

          操兵名鑑・シリーズ4 エルセ・ビファジール

           エルセ・ビファジールは上等な操兵だ。  まず、仮面の格がちがう。  一般的な機体に使われるものより、明らかに品質がいい。  仮面の質について言葉で説明するのは難しいが、実物を見れば明らかだ。  その名のとおり、仮面は人の顔にあてるあれそのものの形をしている。人間用と異なるのは、その大きさだけだった。  その裏には、光を放つ貴石が方形に配されている。縦に八、横に八で計六十と四。  仮面と呼ばれるものは、どれもおなじようにこうした石がはめられているが、石の大きさ、輝きの具合はそ

          操兵名鑑・シリーズ4 エルセ・ビファジール

          操兵名鑑・シリーズ3 ザクレイ

           従兵機は、どんなに上質の鉄を使い、頑丈かつ精妙な機構を用いたとしても、並の鍛冶師が組み上げた並の狩猟機にかなわない。  そういうものなのだ。  結局、操兵の強さは、仮面の格とでも呼ぶべきものにあるらしい。  格というのは、文字通り仮面の間に存在する序列の優劣のことだ。格の高い仮面をつけた操兵は、格下の仮面を持つものなど敵ではない。  そのかわり、格の高い仮面は、相応の機体を要求するらしいが。  濃い群青に塗られた機体が目の前にあった。  名前はザクレイといったか。ザグレイと

          操兵名鑑・シリーズ3 ザクレイ

          操兵名鑑・シリーズ2 ガレ・メネアス

           物心ついたころからこの工房の記憶しかない。  がちん、がちんと響きわたる、赤熱する鉄を叩く音。鍛え上げられた骨材が組み上げられる割れ鐘のような騒音と、それに負けない大音量で叫びかわす鍛冶職人たちのどら声が、覚えている一番古い音だった。  ここでなにが作られているのかといえば、それはもちろん操兵だった。  操兵とは、ありていにいえば「鉄でできた巨大な人形」だった。  もちろんただの人形ではない。中に人が乗り込み、操縦桿や足踏桿を動かして操れば、まるで生きているかのように動く。

          操兵名鑑・シリーズ2 ガレ・メネアス

          操兵名鑑・シリーズ1 マルツ・ラゴーシュ

           アハーンなる世界がある。  力と魔道の支配するその地に、古より伝えられる武具があった。  その名を〈操兵(リュード)〉。  操手たる人間をその裡に乗せ、千人力ともいわれる膂力を発する鉄の巨人である。  時の王たちはこぞって操兵を手に入れ、強大なる鉄の軍勢を作り上げた。  ゆえに、幾百、幾千の歳月を経てもアハーンに戦乱の絶えたことはなく、操兵たちは変わらず戦場を駆けめぐっている。  このアハーン大陸にあって、いまなお語り継がれる数多の操兵にまつわる物語。  その一部を、ここで

          操兵名鑑・シリーズ1 マルツ・ラゴーシュ

          10年越しの最新刊!「聖刻1092 神樹 壱」「聖刻1092 神樹 弐」6月5日刊行!

          累計200万部超え「聖刻1092」シリーズ(著:千葉暁、企画原案:伸童舎)の最新刊「聖刻 1092 神樹 弐」が6月5日(金)に朝日新聞出版よりリリースされました。10年越しの最新刊、ぜひご一読ください。 【聖刻1092 神樹 壱】《八の聖刻》のひとつ《黒き僧正》の封印に成功したフェンやジュレたちは、新生ホータン国やヒゼキア・スラゼン連合王国でつかの間の休息をとっていた が、反法王軍を率いるガルンは、聖刻騎士団《鳳》軍の包囲を打ち破って教都に向かおうとしていた。大河シリーズ

          10年越しの最新刊!「聖刻1092 神樹 壱」「聖刻1092 神樹 弐」6月5日刊行!

          聖刻とは

          聖刻《 WARES 》の世界 ・・・物語の舞台となる「アハーン」の大地に、神によって刻まれた聖なる印、それを「聖刻」と呼ぶ。 「聖刻」は天と地のあらゆる事象を司る力にして意思とされ、しばしば「運命」と同義の言葉として語られる。 人がこの神の力を体現するために必要なものとして「聖刻石」があり、それによって具現化された奇跡の技を「練法」と呼ぶ。 しかし、「聖刻石」も「練法」も民人が知る存在ではない。 神の知恵であるこれらの存在は、一部の識者たちによって市井の目に触れ、普