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「麦本三歩の好きなもの」読後の感想

タイトル:「麦本三歩の好きなもの」
著:住野よる


山も谷もないストーリー

少し不器用な女性の日記のような、人間観察のようなお話で、物語に緩急はほとんどないのにも関わらず、謎に第二集まであって長めの小説。それでも読後は晴れやかになるようなストーリー。

感想

人間関係や仕事でミスをしたり、うまく行かないことも多い主人公だけれど、自分の好きなものには正直で、好きなものを好きと言える主人公が健気で素敵だと感じます。と同時に、好きなものにある種の誇りみたいなものを持っている彼女を見習いたいなと思いました。
ガツガツ活字に触れたい人や物語に没頭したい人には向かないかもしれないけど、等身大の自分をすこし肯定してくれるような、日常に少し疲れてるとき、何かがうまく行かないときになんとなく寄り添ってくれる小説。


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