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ACL・グループステージ3節・全北現代モータース 対 HAGL(2022.4.22ホーチミン)備忘録

個人的な印象批評です。いろいろご教示ください。

2022年4月22日(金)ACL・グループH・第3節
ベトナム・ホーチミン・トンニャット・スタジアム(有観客)
インドシナ時間18:00キックオフ 晴れ/曇り

*私はベトナム・ハノイにおりますので、私が見た時刻を記しています。
VTV6(ベトナムのテレビ局)生中継
全北現代(緑)1(前半0-0、後半1-0)0 ホアンアイン・ザーライ(白)

花金の夕方、ホアンアイン・ザーライ(HAGL)のサポーターが統一(トンニャット)スタジアムに駆けつけておりました。ベトナムの会社は土曜日は半ドンのところが多いので、必ずしも「花金」ではないですけど(そもそも「花金」も「半ドン」も今ではろくに使われない言葉ですね)。

HAGL、この日の日替わりゲームキャプテンは⑨の俊足、ヴァン・トアン。代表ではスーパーサブ的に使われて、快速をとばしてファールをもらうのが仕事みたいなイメージで、個人的にはあまり好きじゃなかった選手ですけどね、今大会はかなり気に入りました。よく闘っている印象。

キックオフ前、バックスタンドから白い風船が放たれる。楽しそうですな。暗くなったら、いつものスマホのライトをつけてゆらゆらするのをやって、テレビのカメラが焦点をぼかして「幻想的」な場面を作るのを今日もやりますかね。3月の埼スタでの代表のゲームでも、照明を落として観客席全体でやったのとは別に、ベトナムサポーターの席だけでもやってたようですし。

2分、HAGL⑮ヒュウ・トゥアン、インターセプトして中央の⑨ヴァン・トアンに預けて左サイドのスペースにスプリント。ヴァン・トアンは⑩「ベトナムのメッシ」コン・フォンに預け、コン・フォンはワンタッチでヒュウ・トゥアンにタテの鋭いパス。右にもフリーの選手(たぶんジェフェルソン・バイアーノ)がいたので、有効な選択肢が2つある完全な崩し。残念ながら、ヒュウ・トゥアンがコントロールミスしてシュートには至らず。

11分、HAGL、ショートパスをつないで⑦「サルコジ」ことホン・ズイがスペースに抜け出す。良い連動性。でも、ワンタッチでのパスはなく、全北現代がギアを上げたらプレッシングがかかるだろうなと思う。

12分、全北現代、⑬キム・ボギョン(金甫炅)がワンタッチでフリーの97キム・ジンギュに出してシュート、HAGLのGK㉖トゥアン・リンのビッグセーブ。

14分、ポゼッション全北現代 68 : 32 HAGL

HAGL⑦ホン・ズイ、30mミドルにトライ。枠の左。

18分、全北現代㉑ソン・ミンギュが手首を痛めて担架。そのままアウトして⑩イルチェンコがイン。

27分、ファール数 全北現代 4 : 2 HAGL

27分、全北現代、左からのパスを中央で⑩イルチェンコがスルー。右に走っていた⑪バーロウがフリー。HAGLのGKトゥアン・リンと交錯。GKのファールに見えなくもなかったが...。

35分、ポゼッション 全北現代 72 : 28 HAGL

35分、HAGL、⑨ヴァン・トアン右サイドで縦に抜け出してビッグチャンス。⑩コン・フォンを経由して中央左に走り込んだ95ジェフェルソン・バイアーノに出すも、シュートを打たずに逃げて右サイドから作り直そうとする。結局ファールを受けてプレーが切れる。ジェフェルソン・バイアーノほどの体躯でも、シュートが来ないなら怖さはない。

40分、HAGLのGKトゥアン・リン、ボックスのトップまで出てパンチング。良い飛び出しの判断。

前半アディショナルタイムは3分。担架が出たりもしたので、結構時間が止まった。

前半終了時点で、
ポゼッション 全北現代 76 : 24 HAGL
パス成功率 全北現代 89% : 68% HAGL
パス数 全北現代 338 : 112 HAGL

印象としては、もちろん全北現代が余裕をもって戦っている感じだが、得点が入らずイラついているようだった。
HAGLでは、⑨がゲームキャプテンとして躍動。ただ、その分、右サイドのスペースに⑰ヴァン・トアンが出られない。⑩コン・フォンも中盤で機能していたが、アタッキングサードに入るといつものとおり判断が遅く視野も狭い。

55分、全北現代、右からのクロスに⑬キム・ボギョンがダイビングヘッド、GKに阻まれる。

57分、HAGL95ジェフェルソン・バイアーノがアウト、⑧ミン・ヴォンがイン。ジェフェルソン・バイアーノは迫力を欠き、自慢のフィジカルでも負けていたので交代させられてもしかたがない。

60分、ポゼッション 全北現代 75 : 25 HAGL

64分、コーナーキック 全北現代 4 : 2 HAGL

この時間帯、HAGLが攻撃を続ける。

66分、HAGL⑦ホン・ズイ、チップキックでボックス内の⑨ヴァン・トアンへ。バイシクル気味にボールを浮かせたところへ⑩コン・フォンが競りにいって全北現代㉖ホン・ジョンホ(洪正好) と正面衝突。

79分、HAGL⑪トゥアン・アインがアウト、⑥スァン・チュオンがイン。いつもの。
GKトゥアン・リンが腰を痛めて止まる。クーリングタイム的に他の選手は給水。

87分、全北現代⑩イルチェンコ、HAGL㉞ヒュウ・フォックに膝を上げてジャンプしてアタック、かわされて転がって逆切れ、イエロー。圧倒的にボールを支配しながらスコアレスの状態に、全北現代の選手たちがイラついているのがわかる。

88分、HAGLのFK、⑥スァン・チュオンからボックス内の⑩コン・フォンへ。後ろからのボールをダイビングヘッドでゴール狙うも枠外。

アディショナルタイムは4分。このまま引き分けで終わるか。

92分、全北現代キム・ジンス(金珍洙)が左からゴール前へロビング。これをHAGLのDFが味方同士で競り合って全北現代の㉗ムン・ソンミンの前に落とす形に。そりゃあムン・ソンミンなら決めますよ。

シュートブロックに入るべきだったHAGL⑥スァン・チュオンに、⑮ヒュウ・トゥアンが「お前、何やってんだ」的に激怒してたけど、あんたもフリーの味方同士でヘディングの競り合いをして、フリーの相手に絶妙のボールを配給しちゃう原因を作ったわけで。

それよりも、全北現代のベンチの目の前からロビングで放り込んだキム・ジンスが、疲労のためかゴールセレブレーションに走ることなく、ベンチ前のスタッフと冷静に声を掛け合っていたのが印象的。

結局、ゲームを支配していた全北現代が勝って終わり。92分までスコアレスで頑張っていたHAGL、残念。

本日は以上。