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小象くんペンダント 《原型制作》

6月に入って早々台風…
雨の被害に遭われた地域の方々は大丈夫でしょうか。
私の住む地域は地盤も硬く川より高い場所なので、鎌倉時代から災害とは縁のない場所だとか…ありがたいことです。

今月は制作週間としてイベントの予定を入れず空けていたので、他のクラフトマンがイベントで各地を飛び回るのを横目に 朝から晩まで彫金机の前に座ってコツコツ制作しています。

新作として作りたい動物達は山ほどあるのですが、まず取り掛かったのは「象さん」

好きなんですよ、象(о´∀`о) 特に子象♫

フリー素材の象さん
あー可愛い♡


小さな子象が鳥を追いかけ回してスッテンコロリン、お母ちゃんのもとに駆け寄ってお鼻でヨシヨシしてもらう動画があるのですが、あれなんてもう何十回も繰り返し見てますが飽きないです(笑)

自分で自分のお鼻をむぎゅっと踏んで、ぴえんな顔で鼻を咥える動画も可哀想だけど微笑ましい(*´ω`*)

動物全般大好きですが、象の仲間意識の強さ・母性の強さ、そして全ての動物が持つ純粋さに惹かれてしまいます。

今回はそんな象をモチーフにしたペンダントの原型制作過程をまとめてみようと思います。
…と言ってもまとめる気なんてなかったもんで、写真もほとんどないのですが(笑)


まず…下絵もイメージ図もありません^^;

大学時代には「デッサンこそ全て‼︎」と叩き込まれましたが、なんとなくの「ざっくりイメージ図」は描くことはあっても、絵で描いて整理するよりまず作っちゃうほうが性に合ってるんです。
思い立ったら即行動・とりあえずやっちゃえという性格なので、時間を掛けて事を起こすのがものすごくストレス(笑)
特に今回のような簡単な可動タイプのものは、脳内にある図に従って作っていく方が得意です。
大学時代の恩師に聞かれたらため息をつかれそうですが。

ということでまずは資料集め。
象は好きだけど、造形物として表現するなら骨格や耳・足の裏、爪の数など細部が知りたい。

ごっちゃごちゃですが本人は見やすいんです(笑)

画像を参考にしてイメージしている象の姿をワックスで作っていきます。
彫金は全て独学なので、ワックス原型の作り方も本来のやり方ではないかもしれませんので、参考にはしないでくださいね(^^;;

ワックス原型は、ヒートペンでワックスを溶かして盛り上げていく「足し算」が基本らしいですが、私は逆の「引き算」。
木から彫り出していくように、四角いワックスからメスとヒートペンで切って削って溶かして形にします。

なんの生物か分からない塊

今回のペンダントは鼻と耳がパタパタ動く仕組みにしたいので、耳鼻は別のパーツにして まずはボディを作ります。
繋ぎ目は蝶番の「管」と「ピン」の仕組みで接続するので、それぞれに「管」にあたる出っ張りを施します。

この時、肝心の「象の種類」をしっかり調べていなかったことにまだ気づかず…(笑)
資料を元に原型を作っていくうちに、象には耳・背中・お腹の形に違いがある「アジア象」と「アフリカ象」がいることに、今更ながらやっと気付きました(゚ω゚)ハッ

そういえば小学生の頃、国語の授業で習ったよなぁ…「ゾウの花子はアジア象」って。

作りながら ん?と思ったところ。
私が好きな象ってこんなだっけか?(゚ω゚)
なんか…可愛くない…ww


私が好きな「象」はどうやら「アフリカ象」
しかし作っていたのは「アジア象」…(ノД`)オイオイ


ネットから拾った画像を切り抜き編集。
こんなに違いがあるとは。またひとつ賢くなったぞう。

おーまいがー。
頭の形からして違うなんて。。
原型に使ったこの数時間は一体…と思いながら、知識の乏しさと資料集めを疎かにした己に反省。

次は可愛くなるはず。いや、可愛くする。

ゴリゴリ削って足してまた削って、やっとスタート地点に戻ってきました。

ざっくりと形を整える
ちょっと可愛くなったでしょ(゚∀゚)ドャァ

ちょっぴりアニメちっくな可愛い子象にしたいので、リアルな姿よりほんの少し頭を大きく。2頭身のキャラって可愛いじゃないですか、目指すのはそこです(笑)
存在する生き物のデフォルメは、やり過ぎるとバランスが崩れて非常に気持ち悪くなるので程々に…それが意外と難しい。
耳と鼻がないと象に見えないので余計に作りにくい。だがしかし、耳と鼻は動かしたいので仕方ないのだ。

ヒトを描く時と同じように、骨格を基本にして内臓や筋肉の付き方をイメージしながら作り込みます。

そんなこんなでボディを作り、耳と鼻も作り(画像ないのでサクッとスルー)パーツは揃った!

緊張の一瞬
いざ組み立て。
青いワックスは粘りがあり折れにくいですが、それでも簡単にパキッといきます(^^;
慎重に…

針金で仮留め
耳と鼻は蝶番の管の仕組み
耳はちょっと大きめ
パオーンの図
お鼻の先っちょもアフリカ象

なんとか…想像した通りに動くしバランスもまぁまぁ良きかしら。

この後、象の皮膚の皺をメスとスパチュラで彫り込みクリーナーで磨き、鋳造に出します。

来週には真鍮のパーツとなって戻ってくる予定なので、秋田のイベント前には完成できる予定です。

ちなみに、ペンダントのチェーンを通す輪っか部分は背中に付けますが、くるくる回る小鳥さんをピンで付けて輪っかを乗せる予定です。
…言葉で説明するのが下手クソすぎて伝わっている気がしないのですが(笑)、見ると あーなるほど となるはず、です✌︎('ω'✌︎ )デス

次回の子象くん完成編にて可愛い象さんをお披露目します。仕上げるのが楽しみです。
どうぞお楽しみに(*⁰▿⁰*)オタノシミニ-

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