「職業=林業家」のアスリートが生まれる?

「職業は農家」という、パラリンピックのスキー選手のお話を2018年、記事にしました。

フィンランドの酪農家を取り上げたもので、ライバル選手が日本人の有名メダリストだったせいか、とても反響がありました。農家という職業に注目が集まるのは、いつも嬉しい気分になります。

それ以来、日本の地方農村からも、そんな選手が生まれてきたらいいなーと妄想する日々が続いていました(こういう妄想ばかりしています)。

そして、思わぬところから、アスリートの「林業家」が生まれるかも⁉︎という嬉しい展開が始まりました。

林業NPOとして数年前からあたためてきたスポーツプロジェクトが、いよいよ始動します。

動き出すのは、スノーボード・ハーフパイプの日本代表としてソルトレイク五輪に出場した橋本通代さんを中心としたグループです。

活動拠点の軽井沢のスキー場のまわりの森林を活用して、林業を始めるというもの。それも、観光業から環境に意識を傾け始めた企業(軽井沢プリンスホテル)との連携のプロジェクトです。

この動きで知ったのは、日本代表まで進んだアスリートのセカンドキャリアの問題でした。

橋本さんたちがスノーボードを教えているスクールからは、平昌冬季五輪に5人の選手を送り出し、そのうち4人が入賞した実力を持つとのこと。しかし、選手として成功しても、将来的に仕事を安定させた暮らしを送るのは困難だそうです。森林に囲まれた生活を希望する人もいるけど、仕事もなく、山で暮らせるひとは一握りだそうです。

そこで、自伐型林業で山に張り付き仕事をつくれるようになれば、スキーやスノボなどの選手が山に根ざした暮らしを送れる、というストーリーです。

ちょっと脱線しますが、橋本さんたちの活動、とっても素敵なので見てみてください。

NPOの呼びかけから「林業やりたい!」という橋本さんのような声が上がり、その声のために人々が動き、協力しあってここまでこれて、ひとまず嬉しいところです。

もちろん、すぐに稼ごうとするような林業だと、伐りすぎたりしてしまうので、じっくりの動きになるでしょう。いまクラウドファンディングに挑戦中の「じいさんの森から学ぼう!」のプロジェクトは、こうした広がりを確実な仕事づくりにつなげるためのものでもあります(目標50%達成。8月30日まで、応援してね!)。

自伐型林業の可能性があらゆる垣根を超えて広がってきました。

みなさんもぜひNPO法人自伐型林業推進協会の仲間になり、森を生かした暮らしを作ってみませんか?サポーター会員だけなら無料ですよ!




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