「あなたにとって国府津ってどんな存在ですか?」と聞かれて止まってしまった
(2021年1月16日(土)更新)
小田原に住むきっかけになった地域密着型の不動産会社「旧三福不動産」が、「上垣さんの暮らしがとても楽しそうなので、暮らしの様子や移住するにいたる経緯を紹介させてほしい」と取材に来てくれました。
不動産屋からの取材
住むきっかけやそれまでの生活は妻に任せて、私は国府津(小田原市)に住んでからの半年を振り返り、林業NPOの活動から知り合った旧三福の話題や、住んでから地元住民に溶け込ませてくれた「ブレンドパーク」というコミュニティスペースの大事さ、近所の漁師との出会いなど、頭を整理しながらお話しました。
(取材のあとは自宅まわりを子供と散歩に)
そして最後の質問のときに、ピタッと思考回路が止まり、10秒ぐらいか、20秒ぐらいか沈黙してしまいました。
それが、「上垣さんにとって国府津ってどんな存在ですか」という質問の時でした。
(シラス漁船に乗せてもらって興奮してた時/写真:越智貴雄)
地域の「役割」を感じられる場所
取材者としては何度も投げかけたことのある質問でしたが、自分に聞かれると、サッパリ答えられなくなるヘボさ💦
その時は回答できずでしたが、丸2日、いろいろと考えさせられました。
現時点では、この住み始めた国府津は、地域の役割をもらった初めての場所であり、「地域」というものを教えてもらえる存在という気がしてきました。
(地域とつなげてもらっている「ブレンドパーク」)
ここに来るまで家庭や仕事の都合で引っ越し続けてきて、地域を感じられる場所は(一部除いて)ほぼありませんでした。希薄というわけではないけど、災害など不測の事態があったときにどうなるだろうという感じ?
「役割」というのは、いろいろあるのですが、代表的なのは漁師から誘われて12月に正式に入る消防団など。
全国各地を取材して記事を書く仕事を続けていながら、私にとって「地域」は取材して想像するものでしかありませんでした。ここに来て住み、ほぼ徒歩圏内の店で生活を営み、いい出会いがあり、偶然にも近所に見守られながら子育てする機会を得て、その地域を実感しているところです。
突然の訪問客
さて、そうこうしていると、「今日はご自宅ですか?」と、箱根宮ノ下でカフェを営むオーナーさんが、「ブレンドパーク」で開かれている展覧会を見たついでに寄ってくれました。
「大根を5本ももらっちゃったので、お裾分けです」と、ナラヤカフェの安藤さん。箱根宮ノ下にあるナラヤカフェは、約300年続いた「奈良屋旅館」を改装した空間で、そこに訪れる旅人たちの新たな交流拠点を作ろうとしています。その安藤さんとは、千葉の親友農家に紹介されてから何度か行かせてもらったのですが、覚えてくれててわが家に来てくれました。
こうしてフラっと来るお客さんを迎えられる家を紹介してくれた旧三福不動産の、広報担当Tさんに感謝を伝えて、バイバイしました。
苦あれば楽あり。引越しの時はなかなか大変でした。地域を大切にしていきたいと思います。
追伸・掲載記事
その時の記事がアップされました。
◉[小田原ごきげん暮らし]「恩恵を受けるだけでなく、地域を守っていきたい」大好きなまちのために動き出した移住者一家
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