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解剖学の基礎:筋肉の起始停止とその役割


はじめに

みなさん、こんにちは!
パーソナルトレーナーのしんちゃんです。

今回は運動指導をする上で避けては通れない『筋肉の起始停止』について解説していきます!

起始停止と聞くと「漢字ばかりで難しい」「覚えるの大変」などの印象を多く持たれがちです。ですがそもそもなぜ起始停止を勉強する必要があるか、ここを理解できていなければ苦痛に感じてしまうだけです。

この起始停止を覚えることでお客様にだけでなく、自分にもどんなメリットがあるのかを知ることができれば、きっと勉強も楽しくなります!

今回の記事を通じて、少しでも起始停止の勉強の参考になれば幸いです。

勉強は楽しいものです。

起始停止を覚える重要性

1、起始停止とは

筋肉の起始停止は、筋肉が骨に付着する両端の部分を指します。起始は一般的に『体の中心に近い部分』にあり、動きの際には『固定』されることが多いです。停止は『体の末端に近い部分』にあり、筋肉が収縮することで『引き寄せられる部分』です。この基本的な知識は、筋肉の動きを理解し、効果的なトレーニングを行うための基礎となります。

この起始停止を理解することで、筋肉の動きや関節の動き(専門的には『作用』と呼ぶ)を把握することができます。これにより、トレーニングの効果を最大化し、怪我の予防にもつながります。

2、起始停止を覚えるメリット

①効果的なトレーニングプランの作成
筋肉の起始停止を理解することで、より効果的なトレーニングプランを作成することができます。例えば、特定の筋肉をターゲットにしたエクササイズを選ぶとき、どの動作がその筋肉を最も効率的に働かせるかを判断することができます。これにより、お客様の目標に合わせたトレーニングプランを提供することができます。

さらに、筋肉の起始停止を理解することで、エクササイズのバリエーションを増やすことができます。例えば、胸筋のトレーニングでは、ベンチプレスやダンベルフライを行う際に、シートの高さから腕の角度を変えることで違った筋肉に負荷をかけることができます。上部胸筋をターゲットにする場合はインクラインベンチプレスを、下部胸筋をターゲットにする場合はデクラインベンチプレスを行うといった具合です。

②怪我の予防
起始停止の知識は、怪我の予防にとても役立ちます。筋肉がどのように作用し、どの部分にストレスがかかるかを理解することで、過度な負担を避けることができます。また、怪我をした際には、どの筋肉が関与しているかを特定し、適切なリハビリプログラムを設計することが可能になります。

例えば、ランナーがよく経験する膝の痛みは、大腿四頭筋やハムストリングス、さらには股関節周辺の筋肉のバランスの崩れが原因であることが多いです。これらの筋肉の起始停止を理解することで、どの筋肉が弱っているか、あるいは過剰に使われているかを特定し、適切な種目やストレッチを導入することができます。

体幹に近い部分が起始(肩甲骨) 遠い部分が停止(橈骨)

起始停止の覚え方と実践

筋肉の起始停止を覚えるためには、いくつかのコツがあります。実際に私も勉強するときに(今も勉強中!!)意識していたことを伝えます。

まず、解剖学的なイラストやモデルを使って視覚的に学ぶことが効果的です。筋肉の位置関係や付着部位を目で見て直感的に理解することができます。また、動作と関連付けて覚えることも有効です。例えば、肘を曲げる動作を行う際に、上腕二頭筋の起始と停止を思い浮かべることで、実際の動きと結びつけて記憶に定着させることができます。

『アトラス』というアプリは、筋肉の起始停止だけでなく動作もモーションで見ることができるので、非常に勉強に役立ちます!

また、反復練習やクイズ形式での学習も効果的です。自分で筋肉の起始停止をテストしながら覚えることで、より深く理解することができます。


まとめ

今回は、筋肉の『起始停止』について解説してきました。起始停止を正確に理解することは、今後トレーナーを目指すにあたって不可欠です。起始停止の知識を活用することで、効果的なトレーニングが可能になり、より高いレベルのトレーニング指導が可能になります。

筋肉の起始停止を理解し知識を深め、お客様の悩みを解決できるトレーナーを目指していきましょう!

質問や相談があれば気軽にご連絡ください!

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