見出し画像

温故知新!知られざるモリンガの秘密(後編)

日本ではまだまだなじみの薄いモリンガ。前回の記事で取り上げたように、実は紀元前2000年も前からアーユルウェーダ医学では薬草として活用されてきました。

紀元前2000年というと、日本では縄文時代。米や豆類、どんぐりや貝などを食べていた頃です。日本では稲作文化が定着した弥生時代にあたる紀元前326年、古代インドで栄えたマウリヤの戦士たちは、モリンガの葉のエキスを毎日の主食とし、戦場でも飲んでいたと言われます。

彼らは「スタミナと勇気のある男」として知られており、ローマの歴史家たちは、この戦士たちの睡眠時間が短くほとんど病気にならなかったと記録しています。

スタミナと勇気と顔面に恵まれた男

モリンガは豊富なビタミン・ミネラルによる栄養補助、豊富なアミノ酸によるたんぱく源の補給だけでなく、ストレス解消や痛みを和らげる効果もあったのです。
 
モリンガは最近出てきた新しいスーパーフードと思われがちですが、とっても歴史のある植物でした。
 
このように古くから人類に活用されてきた植物でありますが、実は近年、2つの社会問題を解決する糸口としての注目が集まっています。

1)発展途上国における栄養不足の改善

世界的な人口爆発により、発展途上国での資源不足や貧困層の増加が問題視されているのをご存じでしょうか?

そういった国々では十分な食糧が手に入らず、子どもの低栄養・餓死の問題が大きな問題です。 

ユニセフによると、栄養不良によって発育阻害に陥っている子どもたちの数は、世界の5歳未満児人口のうち22%にあたる1億4,920万人にものぼります。

 実は、栄養状態の改善に向けて注目を集めているのがモリンガです。貧困国において、子どもの栄養不良を予防するためには、栄養価と安全性が高く、手頃な価格で持続的に入手できる食事が重要とされます。

  • 比較的簡単に栽培ができる

  • 成長スピードが速い

  • 栄養価が高い

 これらの点でモリンガは栄養補助のために活用しやすい植物でした。

 実際に国連では【100万本のモリンガプロジェクト】と題して、2020年から2030年までの間に、貧困、栄養失調、森林破壊に対する実行可能な解決策として、フィリピンの各地域に 100 万本のモリンガの木を植えることを始めています。

なんとモリンガを使った食品を100 万人の子供たちに与える事も計画しています。壮大なスケールですね!

ほかにもケニアやインドなど、世界各国で貧困のもたらす問題の改善にモリンガを役立てようという動きが活発になっています。

 

2)地球温暖化の原因となる二酸化炭素の吸収量の多さ

世界各国ではますます地球温暖化防止に対する取り組みが盛んになってきており、もはや環境に配慮することが当たり前の時代になっています。
 
その中で、モリンガは食品としてだけでなく環境に対しても大きなメリットがあると注目を浴びています。
 
モリンガの木1本で、年間160kgの二酸化炭素を吸収すると言われています。これは一般的な植物の約20 倍、広葉樹の約6倍!!
 
現在、日本人一人当たりのCO2排出量は9~10トン程度と発表されていますが、政府は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、カーボンニュートラルを目指すことを宣言しています。
 
まだまだ課題は多いようですが、食卓にモリンガを取り入れる事で個人でも環境問題への取り組みに貢献ができる!!
ということが言えるのではないかと思います。

モリンガとカーボンニュートラル

モリンガは古い歴史の中で、高い栄養価と薬効成分で人々を健康に導いてきました。また、近年では子どもの栄養状態の改善、カーボンニュートラルに向けて社会的な価値の高い植物としてモリンガ市場の拡大が見込まれています。
 
こんな事に想いを馳せながらモリンガを口にしてみるとなんとも奥深い味わいを感じられる事と思います。
 
ぜひごゆっくりと身体を休めながらモリンガを味わってみてくださいね。


SHINALのモリンガは肥沃なカンボジアの土壌で育ったオーガニック認証の安心安全なモリンガです。無農薬の自然農法で栽培されています。
 
製造過程にもこだわり、栄養価を損ねない製法で製造し遮光袋に入ってお客様のもとに届きます。
 
ありがたいことに『SHINALのモリンガ製品を一度食べたら他のモリンガにはもう戻れない…』というお声を頂くほどです。
 
フレッシュなグリーンとシャープな辛みが特徴のSHINAL自慢のモリンガ、
高品質な本物の味、是非一度お試しください。


(出所)
モリンガで栄養改善と収入向上支援| ケニア | アフリカ | 各国における取り組み - JICA
BANYNHERBS/The Benefits ofmoringa
https://www.banyanbotanicals.com/info/plants/ayurvedic-herbs/moringa-benefits/
 
Nur Zahirah Abd Rani 、 Khairana Husain* 、 Endang Kumolosasiマレーシア国民大学薬学部薬物・薬草研 究センター(Moringa Genus: A Review of Phytochemistry and Pharmacology  https://doi.org/10.3389/fphar.2018.00108
 
The History of Moringa Tea (greenearthheritage.org) https://www.greenearthheritage.org/historyofmoringatea/
 
国立環境研究所 / 5.一人当たりの排出量|FAQ|国立環境研究所 (nies.go.jp) https://www.nies.go.jp/gio/faq/faq5.html
 
UNICEF-WHO-The World Bank: Joint Child Malnutrition Estimates – 2021 edition
https://sdgs.un.org/partnerships/million-moringa-project-moringa-viable-solution-against-poverty-malnutrition-and
 
アーシャ=アジアの農民と歩む会  http://ashaasia.org/shien/shien3/moringa/
 
環境省脱炭素ポータル  https://ondankataisaku.env.go.jp/carbon_neutral/about/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?