「ゲストが主役の結婚式」の作りかた #1.やってよかったこと編
"余興なしの結婚式"をめっちゃ楽しいものにするためのnote、第1弾は「やってよかったこと編」です。(まえがきはこちら)
あくまでも個人的に思う「よかったこと」であること、また式場によっては難しいこともあるかもしれないので、肩肘はらずにさらっと読んでいただけたらうれしいです。
1.「なぜ結婚式をやるか?」を深掘る
いきなり堅苦しい感じがしますが、これはぜひ打ち合わせの前に夫婦でやってみることをおすすめします。
結婚式の目的を明確にしておけると、
・結婚式=単なる「楽しかった」イベントで終わらせず、意味のある時間を作れる
・式の流れや演出のやるやらなど、何かを判断するときの基準になる(夫婦間でもお互いに納得しやすい)
といったメリットがあるからです。
例えば、「人生の区切りとしてけじめをつけたい」「両親に恩返しがしたい」「これまでお世話になった人に感謝を伝えたい」といったことが挙がるかもしれません。
そこからさらに「なぜそう思うのか?」まで深掘ってみると、実は胸のうちに持っていたゲストへの想いが浮かんできます。
「親には迷惑ばかりかけてしまったけれど、自分がやりたいことをずっと応援して支えてくれたことにすごく感謝している」とか「学生時代の仲間たちに出会っていなかったら、今の道には進んでいなかった」などなど。
ちょっと大げさにいうと、"人生の振り返り”です。
式場見学の際にこんな話を聞きました。
「人生において自分のために大切な人が集まってくれる日はたったの3回。一つは生まれてきた日、そして結婚式、そして最後はお葬式。でも生まれてきた日とお葬式は、自分の言葉で直接伝えることができません。唯一、結婚式だけは直接大切な人に伝えることができます。」
私自身、過去には人間関係で悩んだこともありました。だからこそ、親や今付き合いがある人たちには特別な想いがあったので、この機会を活かすしかない!と思い、誰に何を伝えたいか、を言語化していきました。
最初に式の目的を夫婦で共有できていれば、いろんな選択肢が出てきたときに”目的を果たせるか”という視点で見ることができます。「これはぴったり」「この時間はもったいない」といったように、やるやらを判断しやすくなる、という感じです。
プランナーにも共有すれば、打ち合わせもより良くなるかなと思います。
すごく時間をかける必要はないので、ぜひやってみてください!
2.過去に参加した結婚式でよかったこと&気になったことを挙げる
これも打ち合わせ前にやっておいてよかったことのひとつです。
人によって好みや価値観は違うものの、”ゲストに楽しんでもらうためにできること”を考えるうえで、自分が受け手側にいたときの気持ちや経験は参考になりました。
夫と私が挙げたものはこんな感じ。
・料理が美味しかった
→ゲストにとって一番の楽しみとも言える料理。美味しかった式場は特に印象に残っているし満足度も高かったです。
自分たちのために時間とお金をかけて来てくれるゲストに、最大のおもてなしができるのは料理だと思ったので、自分たちも美味しいと思えるか・内容を充実させられるか、は大きなポイントでした。
・ホテルミラコスタで、披露宴が始まる前までディズニーのキャラクターたちがテーブルを回ってくれた
→これはディズニーでしかできませんが(笑)、"空き時間を退屈させない"ために何かできるかな?と考える元になりました。
・新郎新婦とほとんど話せなかった
→夫も同じ意見で、個人的には一番解決したかったこと。
高砂に行っても「おめでとう!」とか一言二言かけられるくらいで写真撮って終わり・・なんてもったいないんだろうとずっと思っていました。この考えから、披露宴は歓談に一番時間を割こうと決めました。
・新郎新婦がお色直しで1時間不在だった
→中座後、しばらく出てこないなぁと思ったら1時間経っていた・・ということがありました。料理も一通り出てきていたので少し手持ち無沙汰に。自分たちのときにはできるだけ待たせないように、と「お色直しは最短で」とお願いしました。(急いでくれたヘアメイクさんには大感謝)
3.招待客は忖度しない。本当に呼びたい人を呼ぶ。
人によってはちょっとハードルがあるかもしれません。が、私たちは一切忖度をしませんでした(笑)
夫とは職場で出会ったので共通の先輩や同僚がたくさんいました。でも「この人を呼ぶならあの人も呼んだほうが穏便かな・・(モヤモヤ)」とは考えず、純粋に心から招待したい人を挙げていきました。
私の場合、コロナ禍かつ式場のキャパの都合もありましたが、当時所属していた部署の上司や同僚は呼んでいません。
もちろんすごくお世話になっていましたが、1で深堀った目的に立ち返ると、人生のターニングポイントと言えるくらい大きな出会いをしたと思える人がもっといた、というのも理由のひとつです。
「家族婚」や「少人数婚」も考えましたが、逆に伝えたいことがある人を呼びきれないね、となったので、会場に対して適度な人数になるようにリストアップしていきました。
線引きが難しい作業ですが、これも1の目的がはっきりしていればなんとかなります。
4.自分たちに光があたる演出は最小限にして、その分の時間や予算をおもてなしに回す。
目を背けられないのが予算問題。何にお金をかけて何を節約するか、決めるのはなかなか骨が折れます。時間も限りがあるし、詰め込みすぎると自分たちも大変。(本番はただでさえ緊張しているから、案外疲れます・・!)
いろいろ悩みましたが、ゲストを主役に考える場合、ゲストのために時間とお金を使う方針にしてよかったと思っています。
私たちの場合、式場独自かつ人気の演出をやるかどうか迷いました。披露宴の幕開けに行うその演出は純粋にかっこよくて、会場の空気をパリッとできるもの。
ただ、「挙式は真面目に、披露宴は切り替えて私たちらしく・ありのままで」を方針にすると、その演出はちょっと重いかもしれない。他の場面で想いを伝えることを大事にしてもいいのでは?とプランナーも助言してくれたので、採用しませんでした。
余裕があればやりたかった、というのは嘘じゃないんですが…でも写真を見ると自分たちもすごい楽しそうな表情をしていたので、結果的に良かったなぁと思っています。
もちろん、すべてを犠牲にする必要はないので、一生に一回の機会だと思ってやりたいことはやったほうがいいと思います。ただ、どうしても時間や予算には限りがあるので、迷ったときは「ゲストも楽しんでくれるかな?」という視点で考えてみるといいです。
逆に、やりたくないことを無理にやるのはもったいないなと。(個人的にはフラワーシャワーとかファーストバイトとかは全然興味がなかったので、そういうのをやっていない式場で良かった)
式場によってはあれこれ勧めてくるかもしれませんが、これも1の目的に立ち返って、「ゲストのためにここに時間と予算を使いたい」など相談してみると良いのかなと思います。
※具体的に取り入れたことについては第2弾「おもてなし編」で、「あんまり我慢しても自分たちがつまらなくならないのか?」については第3弾「自分たちのテンションをあげる編」に書きます。
5.ゲスト紹介&歓談メインの時間配分にする
「じゃあ結局何をしたの?」ということで、ぜひ推したいのは
ゲスト紹介&その他は歓談の時間に充てる
この2つです。
「ゲスト紹介」は、私たちが挙げた式場ではとても大事にしている時間で、ぜひやりたい!と思ったもの。
新郎新婦がマイクを持ち、テーブル毎にゲストとの関係性や思い出のエピソード、そしてこれからもよろしくね、といった想いを伝える時間です。
ゲストがどんな反応をするか少し不安でしたが、いざ始まってみるとちょっと騒がしいくらい想像以上に盛り上がって、まさに"ゲストが主役”になる時間を作ることができました。
その後、初めて会ったゲスト同士が話していたり、親からは「ゲスト紹介でいろんな人にお世話になってきたことがわかってよかった」との感想をもらったりと、ゲストにとってもいい時間になって良かったです。
あとはほとんどを歓談の時間に充てました。
トータルで1時間弱くらいありましたが、各テーブルを周って写真を撮ったり、近況を聞いたりしていたら本当にあっという間で足りないくらい。時間を忘れるほどすごく楽しかったです。
その時間はゲスト同志でも話が弾んでいた様子だったので、演出を入れず、ゲストが過ごしたいように過ごせる形にしてよかったなと思いました。
また以前のnoteにも書きましたが、テーブルを周るときは夫と離れて、それぞれ自分が招待したゲストのもとへ行きました。
ゲストとも気を遣わずリラックスして話せたので、ゲストとたくさん話したい人には"別行動”をぜひおすすめします!
*ゲスト紹介についてはこちらも参考まで。
おまけ
・高砂に長机は置かず、サイドテーブルのみ
→デフォルトでこの形だったので希望したわけではなかったのですが、ゲストとの隔たりがなく、対面に来てくれるので話しやすかったです。
・ムービーは目的に応じて用意する
→こういった類のものを作るのは好きなので、オープニング・プロフィール・エンディング、と勢いで3本作りました。が、写真集めなどが大変なので、必要だと思う分だけで良さそうです。
よかった点でいうと、プロフィールは幼少期が懐かしくなったのか父が泣いていたらしい(特に親は嬉しいのかも)というのと、エンディングは最後の最後までゲストへのメッセージを込められるので、式をいい感じに締められたかなと思います。
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長くなってしまった・・。以上、「やってよかったこと編」でした。
では、第2弾「おもてなしどうする編」に続きます!
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