『孟子』告子上174ー孟子の言葉(57)善悪は才能ではなしに 3 支那・中国古典シンプル全訳 2021年11月14日 21:19 ◆全訳はこちら↓ 孟子 もうし ―全訳―(支那・中国古典シンプル全訳シリーズ) www.amazon.co.jp 1,250円 (2022年03月04日 17:00時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する 孟子は言った。「豊作の年は、若者に善人が多くなる。そして、凶作の年になると、若者に暴力的な悪人が多くなる。これは、天が人間に才能を与えた際、豊作の年と凶作の年とで異なる才能を与えた、というものではない。若者の心が転覆して溺れてしまうのは、自然なことなのだ。今、大麦の種を蒔いて、それに土をかけたとしよう。そして、その大地は同じであり、大麦を撒いた時期も同じであるとする。すると、ムクムクと芽をだし、夏至の時期になると、どれも成熟するだろう。ところが、その成熟具合は、どれも同じではないのである。土地には肥えたものと痩せたものがあるし、雨のあたり具合や、人の手入れの仕方など、その後の条件が等しくなかったからである。それ故に、おおよそ種類が同じものは、どれも似ているはずなのだ。どうして、ただ人間だけが、そうではないと疑うのか。聖人も我々と同じ人類なのだ。だから龍子(りゅうし)は言っている。〈足のことを知らないで、クツを作るとしよう。いくらなんでも私だって、モッコでないことくらいはわかるよ。〉クツがどれも似ているのは、天下の足がどれも同じようなものだからである。*孟子の言葉はつづきます。*以上、『孟子』告子上174ー孟子の言葉(57)善悪は才能ではなしに ◆音声で聴きたい方はこちら↓(制作途中) ダウンロード copy #哲学 #古典 #孟子 #中国思想 3 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート