『孟子』告子上169ー孟子と告子の対話(3)告子批判―性とは

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告子は言った。

「生まれながらにそなえるもの、それを性質、つまり〈性(せい)〉と言うのです。」

孟子は言った。

「生まれつき備わっているものが、〈性〉だとおっしゃるのであれば、では、白は〈白〉と言うことになるのですか。」

告子は言った。

「そのとおりです。」

孟子はこたえた。

「白羽の〈白〉、白雪の〈白〉…。
では、白雪の〈白〉であっても、白玉の〈白〉と言ってよいのですか。」

告子は言った。

「そのとおりです。」

孟子はこたえた。

「ならば、犬の性質は、牛の性質であり、人間の性質でもある、ということになってしまうのではないですか。」

*以上、『孟子』告子上169ー子と告子の対話(3)告子批判―性とは

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