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【イベントレポート】品川スタイル研究所 総括会議「みんなで作る次のアクション」

品川スタイル研究所は、港南をより良くするための第一歩を探していくことを目標に、3つのテーマ「働く」「景色」「育む」を掲げ、2021年度を通して活動をしてきました。

今シリーズの締めくくりとなる総括会議では、より具体的に“第一歩”への道筋を描くために、これまでの会議で出た想いあふれる議論やアイデアの振り返りと整理を行いました。

ぜひ皆さんも一緒に、未来をともに語り、考えましょう!

品川スタイル研究所の紹介

0314_総括会議スライド_一部抜粋

品川スタイル研究所は、品川港南のまちの素敵な未来を考え、行動する人が集うプラットフォームを目指し活動をしています。

2021年度は「みんなで作る次のアクション」をコンセプトに、港南をより良くするための第一歩を探していくことを目標に、3つのテーマ「働く」「景色」「育む」を掲げ、各テーマごとに、まちの声・想いを拾い、課題を見つける「公開企画会議」、今どんなアクションが必要か共に考える「Session」の、2段階構成でイベントを開催し、未来に向かってやりたいことをディスカッションしてきました。

品川スタイル研究所は、これまでの活動を通して見えてきた、まちをより良くするための目指すべき方向性や忘れてはいけないことを振り返りながら、今後もさらに多くの方に向けて活動を発信し、引き続きまちのみなさまとコミュニケーションを取っていきたいと思います。

スピーカー紹介

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古屋 公啓 氏 
港南振興会事務局長/港区観光大使

中嶋 信行 氏 
港南小学校PTA会長/日本マイクロソフト株式会社

野々山 哲 氏
港区 芝浦港南地区総合支所 協働推進課長

また、モデレーターとしてNTT都市開発株式会社 品川シーズンテラス 宮澤 紀菜/株式会社 花咲爺さんズ代表取締役 加藤 友教が参加しました。

①品川港南で“働く”

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古屋 公啓氏(以下、古屋):最初のセッションでは、港南の街に休み時間や就業後に来たときに「人と触れ合う接点がないね」というお話がありました。
一方、港南振興会として長く働いている身としてみなさんに聞いてみると「たくさん触れ合う場所ありますよ」と言う方もいらっしゃいます。
どのように繋がるかという目的意識と、存在意義を結びつけることが大切だと思いました。防犯防災面でも安心安全、楽しく働けるか、さらに快適な経済活動により、あるべき未来の港南に発展できることをもっとわかりやすくするべきだと思いました。
「ヒト・モノ・コト」のクロスポイントは組織の中なのか、他社なのか考えると、地域に繋がる道筋になるのかなと思います。一つひとつのコミュニティが結びついて大きくなると、いろいろなことができそうですよね。

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中嶋 信行 氏(以下、中嶋):「ヒト・モノ・コト」のクロスポイントは結論のポイントですね。今までも港南の連盟がやってきたことに新しい人たちを加え、単発でやっていたことを新しい出会いによって広げていきたいです。

野々山 哲 氏(以下、野々山):協働推進課では、町会・自治会・防災関係など地域のみなさまと連携しながら支援をしています。一方、企業のみなさまとの連携がまだ深められていない状況です。地域のみなさまと企業が結びついて発展していく余地はまだまだありそうだなと思いました。

ーー企業との連携が課題といえそうですね。

宮澤 紀菜 氏(以下、宮澤):クロスポイントとして、企業側が何を行っているか知るためのプラットフォームをつくり、お互い手の内を見せ合うのは大事ですね。それに加えて、社内のことをよく知る総務の方などをキーパーソンとするのが重要だなと思いました。

中嶋:イベントなどで集まって繋がりができれば、いざとなったときに助け合えるので、向かっているポイントは間違っていなさそうですね。

古屋:防災防犯の面でも、どう助け合うかを具体的な形にすることで接点ができそうですね。駅前や高輪の企業も何かあったときに協力しないといけないという心構えはあるものの、どうしたらいいかわからず動けていない状況なので、そのあたりの改善が課題です。

②品川港南の“景色”

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ーー実際に港南エリアでイルミネーションを行っている方たちをお迎えし、具体例を紹介いただきました。それを受け、専門家にアイデアをもらいながらセッションしました。一斉消灯(点灯)やテーマカラー(港南ブルー)、モノレールなど港南ならではの景色を照らすアイデアが出ました。

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宮澤:品川エリアが連携しているということが目で見てわかりやすいのが、やはりイルミネーションかなと思いました。ツアーやマップなど、目から入る情報は強く印象に残りますよね。また、イルミネーションが防災にもなるというお話もありました。イルミネーションを楽しんだ後に防災の意味があったことを知ってもいいですし、まずは関わるきっかけとして、実現したいですね。

中嶋:陸路だけでなく海路でツアーをしてもよさそうですね。イルミネーションツアーをすることで「街が意外と暗い」という点など、新たな気づきもあると思います。

古屋:橋のライトアップや運河の明かりなど、どこを照らすか、光と闇という要素のバランスが大切です。ツアーをしてまちを知るきっかけになるのはよさそうですね。光の繋がりも楽しみですね。

野々山:企画があれば、区ともコラボレーションができそうです。

③品川港南で“育む”

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ーーまちが次世代のために考えるテーマ「育む」では、港南小学校の船木校長や港南中学校の佐々木校長をはじめ、教育に関わる多くの方々にお話を伺いながらディスカッションをしました。

中嶋:大人の輪に子どもたちも入ってもらい、共同するのが良いかなと思いました。中学校の防災訓練や、企業と連携している「ようこそ最高の未来へ」企画で子どもと大人が一緒となった取り組みが行われています。
防災やお祭りを中学生にも手伝ってもらっていますが、それを可視化しもっと骨太にしていけたらと思います。
子どもたちと企業やモノ(桟橋など)との接点が広がれば、物資や資金の調達もスムーズになりそうです。
そのなかで来年度は、運河や水辺関連をテーマにすると、教育だけではなく企業や景色・防災などあらゆる要素に関われそうです。

宮澤:子どもたちは任されることに喜びを感じるので、子ども扱いせずに活躍できる場面を増やせたら成長に繋がりそうですね。企業側としても、サポートしていく必要がありそうなので、もっと活性化できればと思います。

古屋:親や学校だけではなく、港南エリアに勤めている大人たちが手伝ってあげるのは自然な流れかなと思いました。港南ならコンパクトにいろいろなことができそうだなと思うので、発想が無限に広がりそうですね。

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中嶋:港南の特徴でもある運河での体験学習を行っていますが、知らない人も多いのが現状です。運河や水辺の整理と体験を広げていけば、活動ごとに関わる人が浮き彫りになります。

クロージング:振り返りと来年度に向けて

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野々山:企業の皆さんも住んでいる方たちも、こんなに地域のことを考えているのは区としても心強いですね。

中嶋:企画するだけでは人は動かないので、人との接点を繋いでいきたいなと思います。名前や人柄がわかれば相談や助け合いもしやすいので、シンプルながら人との繋がりの繰り返しかなと思いました。
今回築けたこのネットワークを維持して、来年度以降も繋がり続けられたらなと思います。

古屋:そのとおりですね。誰かを説得し納得してもらうために人を知り、行政やコミュニティと共同で考えていけたらと思います。
すぐにでもやっていきたいですね。

宮澤:地域の方の貴重な意見も聞けるとてもいい機会でした。
今回、「防災」が港南エリアが一つにまとまるための大きなキーワードということがわかりました。シーズンテラスとしても「防災」のキーワードをもとに何ができるか考えていけたらと思います。

ーー来年は実践として進め、いろいろな方と関わって、この一年の活動がプラスになればと思います。

登壇者の皆様、ありがとうございました。