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今日も温かくして、おやすみなさい。

冬は、嫌いではない。

セーターやマフラーといった冬ならではの服や小物が好きなので、むしろ冬は好きだと言える。

でも、寒いのは苦手。

寒いと、体がちぢこまる。
何をするにも億劫になり、あらゆる生産意欲はガタ落ちになる。

そして、寒さは心もちぢこませる。
思い出さなくてもいいことを思い出させ、鬱々とした気持ちにさせる。

そんなときは、部屋の一角しか温めてくれない燃費の悪い電気ストーブを点け、お気に入りのブランケットを体に巻き付けてちょうどいい温度の白湯を飲む。しばらくぼんやりしたら、思い出したように読みかけの本の山に手を伸ばし、手当たり次第につまみ読みをする。

そのうちにじんわり体が温まってくると、さっきまでの鬱々は素知らぬ顔でどこかに行き、何かを生み出したい気持ちがやってくる。

気分がどうにも滅入るとき、心がうつむくとき、頭が堂々巡りを始めるとき、それはきっと体が冷えている証拠。

体が冷えると、心まで冷える。
体が温まれば、心まで温まる。

ストーブを点ける。ごはんを食べる。お風呂に入る。毛布に包まる。

今日も温かくして、おやすみなさい。



いろんな分野に好奇心丸出しで首を突っ込みつつ、野球にまつわる絵を描いたり、もっと野球を楽しむための学びに取り組んでいます。みなさんの素敵なnoteに触発されながら、わたしならではのnoteを綴っていきます。よろしくお願いします。