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今話題の「秒で伝わる文章術」を社会人全員に読んで欲しくて、要点をまとめてみた!⭐️(UXライティング)

Google、Spotifyなどの企業が取り入れたことで話題に上がっている「UXライティング」をご存知でしょうか?

UXライティングとは「サービスやプロダクト内で、ユーザーの目的をサポートする『テキスト・文章』を作る技術」です。

UXライティングの需要が増えているにもかかわらず、日本には有名な書籍がありませんでした。

しかし、最近「日本語で」UXライティングの本が出版されました!!😆

日本で有名なUXライター(naoさん)が書いた本です。

一読した感想は
「教科書的にまとまっていて、すごくいい!!👍
(すごく良かったので、私は本・Kindleどっちも買いました笑)

この感情を忘れないうちに、本の要点をこの記事にまとめました!!

また、私なりに深掘りした内容も踏まえて、補足させていただいています。
参考になれば嬉しいです😃

<本全体の構成>

この本の冒頭に「読み手ファーストがあなたの人生を変える」と述べられています。

この真意を3ステップで考えると、わかりやすいです🧐

  1. 根底(ベース)の思想

    「人は文章を読まない」

  2. どう行動すべきか?

    だから、人に読んでもらって喜んでもらうために「文章を徹底的に磨き上げる」必要がある。

    磨き上げる時は「読み手のためになっているか(=読み手ファースト)」で常に判断する。
    (通例とか過去の事例とかで判断してはイケナイ)

  3. 得られる結果

    「読み手ファースト」であればどんな場面でも相手に喜ばれるので、あなたの人生は好転する。

といった構成です。

<本の要点>

この本には、UXライティングをする上で「重要な思想」が2つ含まれています。

・人は文章を読まない
・「読み手のためになっているか」で判断

この2つの思想に対して「じゃあ、具体的にどのようにすれば良いか?」を、この本ではわかりやすく解説しています。

詳細の事例は本を読んでもらった方が良いので、本記事では大きな構成と思想に関して要約しました!


①人は文章を読まない

この本の根底に「人は文章読まない」と思想があります😊

私もそう思っており、色々な実例や研究からも明らかにされています。

①Twitterからわかる「人は文章を読まない」

例えばTwitterで、このようなメッセージ(注意喚起)を見たことありませんか?

https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1284578.html

これは記事の内容を見ずに、リツイートした場合に出てきます。
世の中の人は「記事の中身を特に読んでいないこと」がよくわかります💦

②画像・動画が流行って「昔より文章を読まない」

他にはInstagram、Youtube、FacebookなどのSNSもそうですが、文字より画像や動画がメインのサービスが最近流行っていますよね。

昔はデータ量の制限で動画を簡単には上げられませんでしたが、今の時代では簡単です。

文章は能動的に集中して読む必要がありますが、動画は受動的で垂れ流しでも見れるので、楽な動画が流行るのは必然です。

そのような時代背景から「人間はあまり文字を読まない」のに「動画などに慣れてしまって、もっと文字を読まなくなってきた」と言えます。

③いろんな研究やデータに裏付けられた「人は文章を読まない」

また、ユーザビリティ研究の第一人者である「ヤコブ・ニールセン」の研究では「人間は約20%しか文字を読んでいない」という結果が導かれました。

また、実際に読解力が下がっているというデータもあります。
これが悪いかどうかは別として「文字を読まない時代」であると言えます。


これらのような実例から「人間は文字を読んでいない」というのがよくわかります。

なので、文字や文章を考えるときは「文字は読まれない」というのを前提にしなければなりません。

②徹底的に文章を磨き上げる

「文字は読まれない」ですが、それを読者に負担なく読んでもらうのがライターの腕の見せ所です。

徹底的に文章を磨き上げましょう。

この書籍では、UXライティングには「機能的」「情緒的」の2つの要素に分解して、磨き方が解説されています。

◆機能的UXライティングの磨き方

機能的UXライティングの磨き方のベースの思想は「文章をシンプルにする」です。
文章をシンプルにすることを意識していれば自然と、文章が磨かれていきます。

シンプルをもう少し具体的にすると大きく3つに分けられます!

  • 短く

  • 見やすく

  • わかりやすく

例えば、

<短く>
不要な要素を削る。
周りくどい言い回しはやめる。

<見やすく>
余白を開ける。
無駄な装飾をしない。
漢字をひらがなに変える。

<わかりやすく>
誰でもわかる言葉を使う。
抽象的な言葉を使わず具体的な言葉を使う。

言われてみると当たり前ですが、いつも意識して文章を書くのは意外と難しいです。

この「文章をシンプルにする」が安定してできれば「機能的UXライティング」としては良い文章になっていると言えるでしょう。



シンプルを意識するコツは、私の記事で詳細を解説しています。
参考になれば嬉しいです😄


◆情緒的UXライティングの磨き方

情緒的UXライティングは「文章で情緒的な価値を届ける」ことです。

ただ前提として、機能的ライティングは誰でも身につけることができますが、情緒的ライティングは才能とセンスが必要です。

この本では下記のように書かれています。

機能的ライティングは、トレーニングさえすれば、誰でも身につけることができます。
才能やセンスではなく、技術だからです。
だから私は、本書で、機能的ライティングをしっかりと身につけてもらうことを目的としました。

一方、情緒的ライティングは、紹介した広告コピーを見てもらえばわかる通り、圧倒的な才能とセンスを必要とします。
1冊本を読んだからといって、誰もが一朝一夕で書けるようになるものではないのです。

情緒的ライティングというのは、機能的ライティングを身につけた上で、さらに情緒的な価値を訴求するものなのです。

宮崎直人. 秒で伝わる文章術 (Japanese Edition) (pp.174-175). Kindle 版.


私は「ミュージシャン」で考えると、わかりやすいと思いました。

<機能的技術>
歌がうまい。演奏がうまい。音楽の知識があるなど

<情緒的技術>
ミュージシャンの雰囲気が好き。歌詞が良い。演出が好みなど。

機能の部分に関しては、毎日の努力で改善できます。
しかし、後者は「自分自身の色・特徴」なので簡単にはつきません。

そして、機能がないのに情緒があることは決してないです。
なので「この本では機能を磨くことを優先しましょう」と述べられています。



情緒は「誰にでもバツグンの効果を出す方法」はないのですが、著者のオススメの方法がたくさんの人に役立つと感じました。

文章のセンスがいい人は、文章の好き/嫌いがはっきりしているのです。

特に、何よりも大事なのは、「自分が良いと思った文章」を明確にすることです。
実際、私は本を読みながら、自分が良いと思った文章に、めちゃくちゃふせんを貼ります。

実際、私は仕事でエモーショナルなコピーを書く前に、好きな広告コピーや、好きな歌の歌詞などをノートに写経して、自分の中に憑依させるようなことをやっていました。

宮崎直人. 秒で伝わる文章術 (Japanese Edition) (pp.176-177). Kindle 版.

①自分の中で好きな文章・嫌いな文章をはっきりさせる
②好きな文章や広告コピーを真似する。

好き嫌いをはっきりさせると、自分の特徴・色を自分自身が理解できるようになります。
自分が良いと思った文章だけを使うようになると、自分の個性が生まれてきます。

また、好きな文章・好きな人のブログ等をコピーして真似すると、それがだんだんと自分の中に取り込まれていき、自分の特徴として出てきます。

嫌いな文章は「なぜ嫌いなのか?」を整理すると、逆に好きな文章を理解でき、自分の色がさらに出てきます。

情緒的UXライティングを磨く方法は「好き嫌いをはっきりさせる」「好きな文章などをコピーを真似する」というシンプルな方法ですが、継続して続ける必要があります。

③読み手ファーストのコツ

読み手ファーストのコツは「読み手(読者)の視点」に立つことです。

そこで必要になるのが、「読み手ファースト」な文章を書く技術です。
自分の書きたいことを、自分の書きたいように書いたところで、その文章は読み手にまったく伝わりません。

自己中心的な文章では、相手を動かすことはできないのです。

読み手に伝えるべき情報は何なのか、どのように書けば読み手にしっかりと伝わるのか。
読み手のことを徹底的に考えた文章こそが、本当に人を動かすことのできる文章なのです。

宮崎直人. 秒で伝わる文章術 (Japanese Edition) (p.6). Kindle 版.

読者の視点に立って

・読者がどういうことを知りたいのか?
・読者がどういう風に感じているのか?
・読者がどうしたいのか?

を整理して書く必要があります。

この本では「ラブレターを渡す」と言うような表現でされています。
それぐらい丁寧に文章書き上げなければなりません。

「読み手が知りたいことを、読み手が読みやすいように書く」

このことを、常に頭に置いてください!!

最後に

「秒で伝わる文章術」はUXライティングの教科書的な存在です。

UXライティングの技術を身につけるには、うってつけの本なので、ぜひ一読してみてください。

この本を読んだ後に、いろいろな書籍や記事を読むとドンドン技術が成長します。
もし本を読み終わった方は、次はこの本がおすすめです。

<参考記事:ヤコブ・ニールセンの10原則はこちら>


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