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工芸について ver.1

おはようございます!

今日は、私が卒業研究で触れて以来、興味を持っている日本の工芸について考えを共有してみたいと思います。

まず、工芸とは何か?という問いについてですが、様々な人が様々な解釈をしています。

その中でも、個人的に納得している定義は、
「芸術性が認められた工業製品」です。

これは、作り手が社会の人々から求められると知覚した製品を、基本的な機能、構造を維持しつつ、最大限に美を追求する。その目的に向けて技術を磨く鍛錬を重ねるというプロセスを意味しています。

この「知」「美」「技」が揃ったものが工芸であり、その中でも長く伝承されてきたいずれかの要素が今も残っているものに対して"伝統工芸品"、その作り手に"伝統工芸士"という評価がされるのです。

ちなみに、実際に伝統工芸品が認定されるには、以下の条件に沿っているが法律的に必要となります。

*主として日常生活の用に供されるもの
*その製造過程の主要部分が手工業的
*伝統的な技術又は技法により製造されるもの
*伝統的に使用されてきた原材料が主たる原材料として用いられ、製造されるもの
*一定の地域において少なくない数の者がその製造を行い、又はその製造に従事しているもの



このような定義を踏まえることなく、デザイナーが伝統工芸とのコラボをしたり、伝統産業という言葉を使用することには、疑問を感じます。

では、これを踏まえて伝統工芸をどう考えるのか、

そこについてはまた追って書いていこうと思います。

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