見出し画像

師走、妊娠中の妻、コロナウイルス陽性となる。

妊娠中の妻がコロナウイルス陽性となった。とてつもない不安が襲う。これはその記録である。

 平日休みだった妻の電話が鳴った。妻が働く職場からだった。「同僚でコロナ陽性患者が出たため、検査をしてください」という内容らしい。妻が急いで病院に検査に向かうと、すでに職場の人がたくさん来ていたそうだ。

12/16 妻、コロナウイルス陽性

 まさかの判定だった。妻はまだコロナウイルス陽性の症状がなかったので、かなり動揺していた。「大丈夫、保健所のいうことを聞いてやれることをやろう」と声をかける。同時に2人暮らしの夫である私は濃厚接触者となった。時間が遅いため、翌日の朝、検査をすることになる。すぐに保健所からは妻に連絡があった。

現時点で陽性者の体調不良、発熱や呼吸障害はありますか?それがなければ、自宅待機をしてください。同居している家族はいますか?同居人は濃厚接触者となります。また、家庭内感染を防ぐために、宿泊療養施設の紹介が出来ます。妊娠中とのことなので、産婦人科の相談窓口をお教えします。買い物代行サービス、宅配サービスを紹介します。家庭内でもなるべく接触は避け、また家族以外の接触は避けてください。
12月16日を陽性確定日とし、それから12月26日まで、10日間の自宅待機をしてください。もし、10日後付近で発熱や呼吸障害が見られる場合は、プラス72時間の自宅待機をして下さい。また、旦那さんは濃厚接触者です。翌日の検査で陽性ならば同じく12月26日まで自宅待機、もし陰性ならば陽性者の自宅待機が終わる12月26日を濃厚接触者の起算日として、1月9日までさらに14日間自宅待機をしてください。

驚きだ。陰性の濃厚接触者の方が自宅待機の期間が長い。

 翌日の検査で、夫の私はコロナウイルス陰性だった。家庭内の陽性、かなりの覚悟はしていたので拍子抜けした。職場にすぐに連絡する。同居で陰性判定だったので、1月9日まで自宅待機です、と。一見分かりにくい日数の捉え方も、なるほどその通り、それが安全だねと分かってくださった。

 私たちが住む自治体は、コロナウイルス陽性でも無症状・軽症であれば、自宅待機の措置が取られている。希望をすれば、無症状・軽症の方の宿泊療養施設に移ることもできた。妻がそちらに一時的に滞在して、家庭内感染を防ぐことも考えた。問題は、妻が妊娠6ヶ月の身であり、どうにも心配ということだ。私にうつしていけないという妻の意見は理解しながら、結局はコロナウイルス陽性者と陰性者が一つ屋根の下で過ごすことを二人で選んだ。

 体調の行く末、胎児への影響を不安に思う妻。それを心配に思いながら、陽性になる可能性が大いにあるという一種の怖さを感じる夫。二人の自宅待機生活が始まった。



次回より、体調の変化・経過、心境の移り変わりを記します。

この記事は事実ですが、自治体によって対応は違い、症状なども人それぞれですので注意してください。境遇、心境、症状などがみなさんの参考の一部となれば幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?