映画『AI崩壊』

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「ひどいもんだ」と途中からガッカリするような作品を観たのは久々かも。
とにかく台本と世界観設定がヤバいぎる。
「AI化」っていう我々の目前に迫っている、本当に人間の進むべき道・未来は正しいの?AIは人間を超えて支配してしまうんじゃないの?みたいな事を観客に問いかける社会派的タイトルなのかな?と思いきや、そのあたりはめっちゃ浅はかなSF映画でした。
こういうので設定監修しましたっていう大学教授の先生とかってどういう気持ちだんだろう。
SF要素がない作品にすべきところを、かなり雑な世界観設定と美術設定で役者の皆さんの渾身の演技を台無しにしていくスタイルがやばい。
いや、ほんと役者の皆さんの演技は決して悪くないんです。だから演技力で全部吹き飛ばせる??って期待したいのだけど、シナリオ展開がことごとくその演技力すら吹き飛ばすひどさ。
暴走したAIのプログラムを瓦解させるために、プログラムをカメラから読ませるのに直接カメラのレンズに照射できないからって手鏡の反射だよ・・・。
警察特殊部隊が武装していない「被疑者」を結構躊躇無く撃っちゃうし・・・。
主人公、逃亡のために運行中のフェリーから太平洋に飛び込んだのに、数時間もたたずに、漁船の網にかかって助かるんだよ・・・。
義弟が身を粉にしておまえらの為に犠牲になって亡くなった結果の平和なんですよ。にもかかわらず、主人公とその娘、サッサと笑顔でシンガポールの家に帰っちゃうんだけど、彼らの心象風景が全然わからない。

本当にこういう映画を作っちゃダメだって・・・って思いました。


http://wwws.warnerbros.co.jp/ai-houkai/

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